新型コロナの感染防止の為、社会的距離を保って訪ねてます
前回ご案内の亀山市は三重・滋賀両県の境に連なる鈴鹿山脈の南端にある城下町でしたが、続いて山脈の北西に大きく広がる琵琶湖の東岸にある城下町・長浜へ。湖岸に出れば比叡山から北へ延びる比良山地を彼方に望めますが、その山々の向こうは京都府ってやっぱスケールが大きい！尤も今回はアチラヘは参りませんが
長浜は戦国の覇者・豊臣秀吉公がまだ若き頃に開いた街で、今浜と呼ばれてた地を御主君の織田信長公にゴマ擦りして長浜に変えたと私メら講釈師は申しますが、湖岸にある長浜城は琵琶湖から船で直接乗り込める造りだったとか。但し詳細は今イチ判って居らず、現在の天守は実際のモノとは結構違うらしいと聞きますネ
長浜が城下町として開かれたのは天正元年(１５７３)ナンで、お城近くの豊国神社さまにゃ「開町４５０年」なる看板が出されてましたが、豊臣秀吉公を祀るこのお社は長浜の苦難を象徴してる様なトコ。秀吉公を偲んで三回忌の慶長五年(１６００)に創建されたのに、程なく幕府の命令で社殿を取り壊されて居りますンで
長浜豊国神社さまの傍にゃ中山道から分かれて北陸方面へ向かう北国街道の宿場「長浜町」が在り、長浜十人衆の筆頭・安藤家を初めとする豪勢な街並みが残ってますが、町政を仕切る十人衆を定めたのが秀吉公・・名もない小姓から身を興して初めて大名に成れた街だからと、長浜に対する気合の入れ方は半端なかった様
面倒な規制や風習を緩和して自由に商売を営ませる「楽市楽座」は南近江(滋賀南部)の守護大名・六角氏が発明した施策ですが、同じ近江の大名・秀吉公が許した十人衆への免税特権は江戸期に成っても認められた様で、観光地化されて久しい旧中心街「黒壁スクエア」の繁栄は高度成長期まで続いたと云うから大したモノ
拙ブログ旅日記はまもなく満十四年ですが、長浜にゃ始める前から時折参り・・旧中心街を黒壁スクエアなる観光地にして再生を図る試みを見続けてたのに、コロナ禍やら何やらで六年ぶり！なのに変わらぬ賑わいで安心しましたが、関西一円で疫病が猛威を振るってた頃は観光地化する前と同じ位にガラガラだったそうナ
但し長浜が一番落ち込んだのは「豊臣家が滅んだ頃」らしく、秀吉公を長浜の恩人と崇拝するのを止めさせる為に豊国神社を破壊し、祭神を恵比寿様に変えさせてますが・・隠れキリシタンならぬ隠れ太閤さまで、恵比寿様を詣でてるフリして秀吉公を詣でてたンだとか。街中を流れる水路も秀吉公時代に掘られたモノの様
因みに長浜城は秀吉公が築いた十数年後に大地震の為に崩壊し、その跡地に造られたのが長浜御坊こと「無礙智山大通寺」さん。もともと浄土真宗の強かった湖北の布教の要として、徳川家康公の特命により東本願寺から分立された大寺院。豊臣家寄りの西本願寺への対抗心が有ったのは当然で、コレも隠れ太閤さま対策？
尤も隠れキリシタンでさえ基本「見て見ぬふり」で臨んだ幕府だから、もっと問題の少ない隠れ太閤さまに対する規制なんて無いも同然だったに違いなく、江戸時代の二百数十年を経ても信仰？は失われなかった様で、明治維新の後に社名を豊国神社に戻し、毎年秋に成ると秀吉公が主役の武者行列のお祭りをやって居られますナ。今年は開町４５０年なのも有って盛大にやる予定と仰ってましたが、果たしてその頃にゃ多少涼しく成ってるのかしらん
★次回は「岐阜県大垣市」への訪問記です★
(参考リンク)
★「長浜・米原・奥びわ湖」長浜・米原を楽しむ観光情報サイトＨＰ
★「長浜４５０年戦国フェスティバル」長浜市役所ＨＰ
★「湖北暮らしの案内所 どんどん」長浜まちづくり株式会社ＨＰ
★「レトロな街を散策！滋賀・長浜でおすすめの観光スポット６選」Ｒｅｌａｘ Ｊｏｕｒｎａｌ ＨＰ
★「長浜城歴史博物館」同ＨＰ
★「長浜城」お城めぐりＦＡＮ ＨＰ
★「【滋賀県・長浜市】豊公園(ほうこうえん)は長浜城がそびえる琵琶湖に面した憩いの公園」旅と写真．ｃｏｍ ＨＰ
★「豊公園(長浜城跡)」ニッポン旅マガジンＨＰ
★「秀吉と長浜」長浜城歴史博物館ＨＰ
★「今も長浜の町を守る、『豊臣秀吉』。」Ｇｏｏｄ Ｓｉｇｎ よいきざしＨＰ
★「羽柴秀吉と長浜城下町」長浜城下町遺産ＨＰ
★「豊臣秀吉公を祀る神社」豊国神社ＨＰ
★「豊国神社十日戎とえびす講」長浜城歴史博物館ＨＰ
★「滋賀・豊国神社。」神戸の空の下で。〜街角の歴史発見〜ブログ
★「長浜開町４５０年記念事業」豊国神社ＨＰ
★「びわ湖長浜の観光名所『黒壁スクエア』」黒壁ＨＰ
★「北国街道の宿場町。長浜『黒壁スクエア』ぶらり散歩」レトロな風景を訪ねてブログ
★「滋賀県の北国街道を歩く旅！古の街道の魅力に迫る【田村ー長浜編】」ナガジンＨＰ
★「長浜別院大通寺」真宗大谷派 長浜教区ＨＰ
★「大通寺(長浜御坊)」ニッポン旅マガジンＨＰ
★「長浜別院 大通寺」ＮＡＶＩＴＩＭＥ Ｔｒａｖｅｌ ＨＰ
★「滋賀県 えび豆(えごまめ)」うちの郷土料理 農林水産省ＨＰ
★「えび豆は滋賀県の郷土料理 ハレの日に食べる琵琶湖の旨みがつまったおふくろの味」琵琶近江商店ＨＰ
★「滋賀県、長寿の秘密は湖魚にあり？佃煮専門店に聞く『琵琶湖八珍』とは」和楽ｗｅｂ ＨＰ
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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか？」
(徳川体制安定の為に太閤信仰を抑える必要があったンでしょう)
滋賀は海なし県だけれど広大な琵琶湖が在りますンで、そんじょソコらの海有り県に負けない美味しい湖の幸「琵琶湖八珍」が在りますヨ。その八珍で最も近江人に親しまれてるのが「えび豆」で、琵琶湖で獲れる川エビを大豆と一緒に甘辛く煮たのがえび豆ですナ。本来は祝い事用の「ハレの日料理」ですが、祝い事だけじゃ勿体ないと日頃のおかずに当然の様に出るみたいですし、滋賀県じゃ一般的な酒の肴だったりしますが、琵琶湖の周りのみならず滋賀県内ならドコに行ってもスーパー等に沢山コレが置かれてますンで、近江人のソウルフードと呼ぶのが相応しいンでしょうネ。上手い具合に琵琶湖で撮れた天然エビを使ったえび豆が手に入ったンで、私ぁご飯のおかずにしましたが・・コレが在ったら他のおかずは要らないかも！琵琶湖ならではの美味しさですナ
