日記7/25-28

25/7/24  少し前に読んだ本「Loveless」、ハートストッパーの作者Alice Osemanの著作だ。前から気になっていたので図書館で見つけて嬉しくなって借りてきた。主人公のGeorgiaの高校終わりから大学での生活を描く物語で、Georgiaアセクシュアルでアロマンティックである自分に気づいていく。

Georgia ‘I think I’m . . . like you,’ I said ‘I don’t like anyone either. Romance-wise, I mean. Dating and stuff. It’s . . . I just can’t feel any of it. I used to want it – I mean, I still think I do want it sometimes. But I can never really want it, because I don’t feel that way for anyone. If that makes sense.’  Alice Oseman. “Loveless” 2020:316

「私もあなたみたいなんだ。私も誰も好きにならない。恋愛的な意味でね。デートしたいとかそういうことを感じられない。前はそうなりたいって思ってたし、いまだに時々そうでありたいって思う時もあるけど。でも一度も本心からしたいと思ったことがないんだ。誰に対してもそんな風には感じないから。わかるかな?」

アセクシュアルが主人公とはっきり書かれている物語を読んだのはもしかしたら初めてかもしれない。主人公の恋愛やデートをしなければという場面は心が痛んだ。私の場合は中高大学と女子大で、恋愛やパートナーを作ることに対しての同調圧力が少ない場所にいたのはラッキーだったのかもしれない。同時に戸惑いやクィアの集まりで仲間を見つけて言葉を見つけていく場面はとっても心が温まった。これまで見たドラマ「恋せぬふたり」や映画「そばかす」はここから先が見たい!というところで終わってしまった感じがあったので、その先の物語があるのが嬉しかったのかもしれない。同時に「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」のドラマはアセクシュアルがトピックなわけではないけれど、恋愛要素が出てこなくてのほほんとした2人の関係性や日常が描かれるのがとっても良かった。

Loveless の作者のAlice さんは、アセクシュアルでアロマンティックであることも公表していることも最近知った。ドラマハートストッパーに出てくるアセクシュアルの登場人物が今までよりもずっと当たり前に描かれていて嬉しかったのを思い出した。

同居人がハートストッパーのマンガを気にいってくれて、今度一緒にドラマを見るのも楽しみだ。

 

26/7/24 バス停でバスを待っていたら、真上から鳥の声が降ってきているように聞こえた。見上げると電線に一匹の鳥が止まっていた。鳥のさえずりの聞こえ方が普段とは違う感じがして聞くのが楽しかった。それで、月がとってもきれいな日に海の近くまで見に行った日を思い出した。波の音を聞くのに、立っているとき、座っているとき、耳を地面に近づけたとき、それぞれ同じ地点にいるのに聞こえる音が全然違った。そういうことを楽しめる人と一緒に暮らせているのはとっても幸せだなと思った。

 

27/7/24 今日は仕事中にハプニングが起きて、対応するのに緊張した1日だった。でも、働き始めたころに比べたらずっと落ち着いて安全に働けた気がする。夜に、楽しみにしていたyoursでのドラアグショーに行く。友人の出番はもちろん、今回の出演者たちはそれぞれ指向が全く異なっていて、自分たちの作りたい世界を表現していること、そしてそれを楽しみに見にきて歓声を送る人たちがこれだけいる空間がとても心地よかった。

 

28/7/24 今日は友人のおうちでとっても美味しい料理をいただいてから、植生を取り戻す活動をしているところにお邪魔して植物たちの世話をする作業をした。街中から車で40分ほどかかる場所で、どきどきしながら運転していった。午後に仕事があったので30分しかいられなかったけれど、植物に囲まれて作業をするのは部屋の中にいるときよりもあっという間に時間が過ぎるし、心地よかった。長くいた友人たちは泥まみれになって楽しみながら作業したと聞いて、次はもうちょっと長く泥まみれになれるぐらい来たいなと思った。

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