食・グルメ
2021.12.09
札幌「きょうど料理亭 杉ノ目」で、老舗の技が光る蟹懐石を堪能!
数多ある北海道のグルメのなかでも、カニは北の味覚の王様格。極寒の海で育つカニは、身はたっぷり詰まっていてそれでいて繊細な味わいが特徴です。そんなカニを味わい尽くせるのが「きょうど料理亭 杉ノ目」。すすきのでおよそ60年続く老舗で、カニの持ち味を活かしたコース料理を楽しみましょう!
ネオンのきらめきの中に佇む、風情ある日本料理店
「きょうど料理亭 杉ノ目」は昭和38年(1963)創業の老舗。北海道に根ざした料理が味わえる日本料理店です。
建物は大正4年(1915)に建てられた札幌軟石の石蔵と、元は質屋だったという民家を改装しており、ビルが立ち並ぶすすきのではひときわ目を引く造りです。
風情たっぷり、歴史を感じる内装に注目!
中に入ると内装にもこだわりが。9部屋の個室がありますが、それぞれテーマが異なるユニークな造りをしています。石蔵をそのままいかした大広間は、孔雀の屏風絵が飾られ高級感たっぷり。20人以上が入れる広さです。
アイヌ民族の木彫作家・貝澤徹さんの作品など、先代が集めた品々が部屋を彩ります。ほかの部屋には、新選組で有名な池田屋の酒器や黒田武士の槍などもあるのだとか。
アイヌ民族の伝統的な家屋をイメージしたチセの間。ここはアイヌ民族出身で、アイヌ文化の研究者として活躍した萱野茂さんが監修しており、実際の造りがそのまま再現されています。
大きな囲炉裏が切られチセのニュアンスを配した部屋と純和風の部屋がミックスされた空間。どの部屋も北海道の歴史に浸ることのできる造りで、まるでタイムスリップしたかのよう。
蟹づくしの会席コースで北海道を堪能!
料理はウニやキンキ、十勝牛など北海道の食材を使ったメニューばかり。30年以上の経験を持つ料理長が、鮮やかな手さばきで調理していきます。
カニを味わい尽くすなら、全10品の「羊蹄」コース11000円がおすすめです。浜茹での毛ガニにカニサラダ、焼きタラバガニ、カニの甲羅揚げ、カニごはんとまさにカニ尽くし! 夏の旬の時期には毛ガニの洗いも登場しますよ!
浜茹で毛ガニは海から揚がったばかりのカニをすぐに茹でるため、身の入りも鮮度もバツグン! ※写真は4人前時のサイズ
焼きタラバガニは食べごたえのある脚の部分を直火で炙って提供。殻を外して大ぶりの身を頬張れば、タラバガニの持つ甘みがそのまま楽しめます。
甲羅の中にカニの身を入れてからりと揚げた甲羅揚げには、毛ガニのうま味が丸ごと詰まっていて、香ばしい風味が甘味を引き立てます。
カニの身をほぐしたカニご飯と、北海道の郷土料理・サケの三平汁は”これぞ北海道”の組み合わせ!そのほか、近海の魚介を使う刺身の盛り合わせやトウモロコシのすり流し椀など、すべての皿で北海道の味覚を満喫できます。
古くからの札幌の面影を色濃く残す「きょうど料理亭 杉ノ目」。料理はもちろん、雰囲気もごちそうのひとつです。たまにはちょっと豪勢に、歴史を感じる佇まいの中で職人が腕をふるうカニ料理を味わってみては。
※カウンター席はサービス料10%、個室はサービス料15%と部屋代1100円を別途
Text:加藤太一(亜璃西社)
Photo:亀畑清隆
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