【埼玉・飯能】発酵のテーマパーク「OH!!! ~発酵、健康、食の魔法!!!~」でキムチ作り体験や発酵グルメを楽しもう!
埼玉県飯能市に位置する「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~(おー はっこう、けんこう、しょくのまほう)」は、発酵をコンセプトにした複合型観光施設。敷地内には発酵食品を取り揃えたセレクトショップ、糀や乳酸菌入りのフード、スイーツ、ドリンクが味わえるカフェ、薪を使った創作発酵料理のレストラン、発酵に関連するワークショップも開催しています。日本の食文化に欠かせない、発酵食品の魅力とパワーを体験しに訪れてみました。
Summary
名勝・天覧山の麓に広がる緑豊かな複合型観光施設
「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」は、2020年に埼玉県飯能市のシンボルである天覧山の麓に誕生しました。飯能駅から徒歩約15分、バスを利用する場合は飯能駅から西武飯能日高行きで約5分、バス停「OH!!!・天覧山下」下車、徒歩約3分の距離です。
目に見えない微生物である乳酸菌や麹菌の働き=発酵によって作られる発酵食品。その歴史は古く、味噌やしょうゆ、みりん、鰹節、漬物、納豆など身近な食品ばかりで、日本の食文化の象徴ともいえます。腸内環境を整え、免疫力アップに効果的な発酵パワーを「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」では買って、食べて、作って、さまざまな角度から体験できます。
紅葉の名所としても知られる能仁寺の敷地内に位置する「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」。中央公園通りに面して発酵食品のセレクトショップ「八幡屋(やわたや)」とカフェ「Piene Café(ぴーね かふぇ)」が、緑の散策路を進むと、薪火と発酵のレストラン「Femy_(ふぇみー)」が、その隣には発酵食品作りのワークショップを開催する「パリシャキ研究所(ぱりしゃきけんきゅじょ)」があります。
オリジナルのキムチが作れる!「パリシャキ研究所」でワークショップに参加
発酵の力を体験できる「パリシャキ研究所」ではキムチ、フルーツビネガー、My発酵ぬか床づくりのワークショップを開催しています。今回は一番人気の「オリジナル“ご飯がススムキムチ”づくり」(所要1時間、参加料1500円)に参加しました。スーパーマーケットでよく見かけるキムチ「ご飯がススムキムチ」に使われているヤンニョム(キムチの素)に、さまざまな調味料を混ぜて自分好みのキムチを作ります。
※ワークショップは2023年10月現在、10名以上の予約のみ受付
まずは、キムチ作りのベースとなるヤンニョムの味をチェック。ヤンニョムは唐辛子やニンニク、ショウガ、オキアミの塩辛などを合わせたもので、韓国料理には欠かせない調味料です。ご飯がススムキムチのヤンニョムは、カツオのうま味とリンゴの甘みが特徴で、日本人好みの味付けとなっています。
このヤンニョムに調味料を加えていくのですが、調味料は23種類も用意されていて、何を加えたらいいのか悩むところ。ここで講師の菅野詩歩さんからまずはキムチの味を決める、そして辛味を強調したい場合は唐辛子、コクと甘みを出したいなら糀甘酒やきび砂糖、うま味を追加したいときは魚粉がおすすめとアドバイスが。変な味になったらどうしよう…。など不安はありますが、ここは研究所!自由研究のごとく、不安を好奇心に変えていろいろ試してみるのがベストだそうです。ただし、ニンニクとオキアミの塩辛は、入れすぎると後戻りできない味になるので注意が必要。
辛さとコクがあるキムチが好きなので、粉末唐辛子、辛味を引き出すゴマ油、オキアミの塩辛、コショウ、しょうゆでコクを出すようにしました。味見をしながら好みのヤンニョムに近づけていき、最後にスルメイカと納豆昆布を入れてうま味を足します。よく混ぜ合わせたら、塩漬け白菜に加えて手で揉み込むように混ぜていきます。
混ぜ終わったらパックに詰めて、ラベルを貼れば完成!販売している「ご飯がススムキムチ」とは異なるワークショップ限定のラベルはレア感あり。季節によってラベルのデザインは変わるようで、10月は紅葉がプリントされていました。ラベルの食品表示部分を見てみると、原材料名に“体験の思い出”、“その場の勢いなど…”とユニークな情報が書かれていておもわず笑みがこぼれます。
完成したキムチは「パリシャキ研究所」内に設置されている撮影ボックスで、本物の商品のように撮影できます。帰宅後は冷蔵庫に保管して、ひと晩寝かすのがポイント。味がなじんでおいしさがアップします。
カフェ「Piene Café」でランチ&スイーツ休憩
ランチ・スイーツ休憩をするならカフェ「Piene Café」へ。発酵食品に欠かせない糀を使ったカレーや、「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」を運営するピックルスコーポレーションがぬか漬けから発見した、植物由来のピーネ乳酸菌入りヨーグルトなどを提供しています。
人気の「自家製ヨーグルトの発酵カレー」は、お皿いっぱいにカレーが入ったボリューミーなビジュアル。ほどよい甘さと酸味、スパイスの香りもよく、まろやかな味わいで、ピーネ乳酸菌の自家製ヨーグルトに漬け込んだチキンが驚くほどに軟らか!こちらはテイクアウトもOKなので、敷地内にある緑に囲まれた小さな広場でいただくのもいいですね。ドリンクに選んだ米糀ジンジャーエールもショウガの風味と特製シロップの甘さが絶妙でおすすめです。
こちらは看板スイーツの「糀を使ったさくさくクッキーのシュークリーム(ダブルクリーム)」300円。軽やかでやさしい甘さが特徴の糀を使った特製生クリームと、濃厚なバニラビーンズ入りのカスタード、発酵バターを使ったサクサク食感のシュー生地との組み合わせは、いうまでもなく最高です。
※「Piene Café」は2024年内に業態変更予定
「Piene Café」はパンや焼き菓子などオリジナル商品も多数販売しています。米糀ジンジャーエールが気に入ったので、ジンジャーエールの素をおみやげに買って帰りました。ショウガ糀にきび砂糖とスパイスを加えるだけで簡単に作れます。炭酸水やお湯、紅茶で割ったり、アレンジはいろいろ。
セレクトショップ「八幡屋」とレストラン「Femy_」もチェック
発酵食品のセレクトショップ「八幡屋」にも注目です。国産食材、無添加にこだわる八幡屋オリジナルのキムチや漬物をはじめ、全国各地から選りすぐりの発酵食品が集結。このほか、飯能市を中心に採れたての地場野菜などを取り揃えた「飯能マルシェ」も併設しています。
「八幡屋」では飲食コーナーやテラス席も設けていて、オリジナルの漬物を食べ比べできる「八幡屋自慢のお漬物食べ比べ 熟成玄米セット」をいただくことができます。ほかにも糀甘酒を使った「糀ソフトクリーム」300円、「ご飯がススム入りの和牛キムチコロッケ」180円などのグルメも充実。
「Femy_」は薪窯で焼き上げた料理と発酵食品を堪能できるレストラン。自家製塩糀に漬け込んだ大山鶏、八丁味噌で仕上げた和風ビーフシチュー、薪窯焼きの黒毛和牛ステーキなど、日本古来の発酵・熟成と最先端の調理法を融合した料理をランチ、ディナーでゆっくりいただけます。
発酵食品の魅力とパワーを体験できる「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」。せっかく訪れたからには能仁寺を参拝したり、標高197mの天覧山でハイキングを楽しむのもいいですね。今度の休日は飯能市までぜひ足を運んでみてください♪
Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:木村秋子、株式会社OH
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