東スポWeb 5月26日(火)11時17分配信

香川はリーグ最終戦を大活躍で終えた（ロイター）

　サッカー日本代表ＭＦ香川真司（２６＝ドルトムント）をめぐりクラブと恩師の間で“綱引き”に発展か。

　ドイツ１部リーグ最終戦となった２３日のブレーメン戦で先発出場した香川は、１ゴール
２アシストとチームの全得点に絡む大活躍で、３―２の勝利に貢献した。国内屈指の強豪
クラブも今季は低迷。一時は最下位まで落ちたものの、なんとかリーグ７位まで浮上した。

　恩師で今季限りの退任が決まっているユルゲン・クロップ監督（４７）のホーム最終戦に
花を添える活躍に、地元紙「ルール・ナハリヒテン」がチーム最高点の「２」をつけるなど、
高い評価を得た。今季５ゴール目について「来季はしっかり取り戻せるように努力していく」と
意欲的だった。

　シーズン終盤になって本来の輝きを取り戻しつつある香川の去就にも注目が集まっている。
欧州事情に詳しいＪクラブ関係者は「今のチームにもなじんだことで、来季はもっと良く
なるだろうし、当然クラブも残留させるはず。ただ、クロップが就任先に引っ張るのでは、
という話も出ている」と明かした。

　クロップ監督は来季に向けて、スペインのレアル・マドリードをはじめ、イタリアの
ＡＣミラン、イングランドのリバプール、マンチェスター・シティー、トルコのフェネル
バフチェなど多くのクラブの監督候補に挙げられているが、新天地に愛弟子の香川を
引き連れていく可能性が取りざたされているのだ。

　実際、クロップ監督は今季開幕前、マンチェスター・ユナイテッド（イングランド）から
香川を取り戻した実績もある。３０日（日本時間３１日）ドイツカップ決勝（ベルリン）で
ボルフスブルクと対戦するがタイトルを置き土産にして、果たして恩師と再びタッグを組むことになるか――。

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