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 日本代表は8日、新潟市内での合宿3日目で、非公開で初の実戦練習を行い、主力組のGKには好調の西川周作(28=浦和)が入った。
安定したセーブ能力と足元の技術を生かし、W杯2大会で守護神だったGK川島永嗣(31=Sリエージュ)から先発の座を奪う。

 技巧派GKが日本代表の“聖域”に風穴を開ける。主力組の守護神に入り、DF陣と戦術の擦り合わせを行ったのは西川だった。
「チャンスが来ればトライしたい。内容も大事だけど、(新体制で)勝ちがないので勝つことが大事。勝っていいスタートを切りたい」と、
10日のジャマイカ戦出場へ意欲を見せた。

 機は熟した。9月の親善試合2試合で川島がゴールを守ったが、ベネズエラ戦で痛恨のファンブルを犯すなど2戦4失点。
西川が浦和で今季14試合の完封をマークして首位に導く一方で、川島は所属クラブで最近3試合で7失点とパフォーマンスで水をあけている。
西川は「今回は試合に出ることがテーマ」と守護神奪取への強い思いを口にする。不出場に終わったW杯後はドイツ代表GKノイアーの
映像を研究し、指揮官とリカルドGKコーチの操るスペイン語の勉強にも着手。打倒・川島に向け、小さな努力を続けてきた。
 
 追い風もある。ザックジャパンで禁じられていたDFのバックパスがアギーレジャパンで解禁となった。「GKの役割は守るだけでないし、
攻撃参加もできればいい」。所属の浦和では西川のビルドアップが攻撃へリズムをもたらしている。「所属クラブでやっていることが出せる」。
広島時代の昨年7月10日の川崎F戦ではロングフィード一発でアシストを記録したように、定評のある足元の技術をアピールするチャンスだ。
さらに主力組とみられるセンターバックの森重は大分時代の同僚。塩谷とも昨季まで広島でプレーした。
「お互いどういうプレーをするか分かり合えている」と連係に自信を見せた。

 W杯ブラジル大会の直前のザンビアとの強化試合で先発に抜てきされながら3失点。
守護神の座を奪えずに「人生で一番悔しい試合」と評した男が、背水の陣に挑む。
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