1: casillas ★@\(^o^)/ 2015/04/26(日) 11:41:29.32 ID:???*.net
▪︎ パス、支配率で上回るもチャンス、シュート数で下回る
セリエA第32節、ミランはアウェイでウディネーゼと対戦して1-2で敗れた。決して難しい相手ではないはずのウディネーゼに対して、策を持たず良いところなく試合を終えたミラン。
残り6戦、来季へ向けた光を見つけることができるのだろうか。
――――――――
サッカーは、得点数を競う球技において最もポピュラーな競技の1つ。そして、その得点を奪うために各チーム様々なスタイルを持ち、何通りもの策を準備する。
バルセロナやバイエルンは徹底的にボールをつなぎ、常に自らのペースで試合を支配する。アトレティコ・マドリーやチェルシーは強固な守備で相手を封じ、支配率で下回ろうともスコアで上回る展開も多々ある。
今季、開幕直後の好調だったミランも支配率こそ50%以下だったものの、スピーディなカウンターから本田圭佑が得点を量産した。
それでも、一般的に多くの試合では支配率やパスの本数は優劣を測る重要なパラメーターでもある。相手より多くボールに触り、長い時間自らのペースで試合を進めることができれば、得点の確率はやはり上がるものだ。
セリエA第32節、ウディネーゼのホームに乗り込んだミランは、支配率60.9%:39.1%、パス総本数468本:286本、パス成功本数386本:209本、パス成功率82%:73%と多くの面で上回った
しかし、より決定的な項目に目を移すと、チャンスメイク数6回(ミラン):16回(ウディネーゼ)、クロス本数15本:22本、CK本数1本:9本、シュート本数6本:20本と全て下回っていた。
▪︎ 鋭さを失った“左WGのメネズ”
各選手がボールを持ってプレーしたエリアを見ると、ウディネーゼは自陣が45.88%で敵陣が54.12%。対してミランは、自陣が55.02%で敵陣が44.98%と過半数を割っていた。
どれだけボールを回そうともミランはハーフウェーラインを超えることにも苦労した。アタッキングサードでのパス本数を見ると、ミランは118本でウディネーゼは101本。
17本ほど上回ってはいるが、前述の通りパス成功数では177本も上回り、パス総本数では182本も上回っている。
中盤でゲームメイク、チャンスメイクを担うはずのボナベントゥーラとファン・ヒンケルが作り出したチャンスは、ボナベントゥーラのわずか1回。パスはそのほとんどが横方向で、相手にとって脅威を与えるようなプレーは全くと言っていいほど無かった。
ウディネーゼの中盤では、ピンツィとバドゥが得点を決め、ギレルメが5度のチャンスメイク、アランが4度のチャンスメイクで勝利に貢献したのと対照的なパフォーマンスとなった。
前線では、センターFWにパッツィーニ、左WGにメネズ、右WGにスソが先発したものの、コンビネーションや連動性以前にその役割や狙いも見えなかった。
特に、今季センターFWとして起用されることで、自らの新たな可能性を見出したメネズだが、左WGでのプレーとなると相手にとって怖さ半減。もちろん、左WGでも得点を決めた試合もあるが、独力でゴールまで迫れるその長所はセンターFWで起用した方が魅力的に感じる。
(>>2以降に続く)
セリエA第32節、ミランはアウェイでウディネーゼと対戦して1-2で敗れた。決して難しい相手ではないはずのウディネーゼに対して、策を持たず良いところなく試合を終えたミラン。
残り6戦、来季へ向けた光を見つけることができるのだろうか。
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サッカーは、得点数を競う球技において最もポピュラーな競技の1つ。そして、その得点を奪うために各チーム様々なスタイルを持ち、何通りもの策を準備する。
バルセロナやバイエルンは徹底的にボールをつなぎ、常に自らのペースで試合を支配する。アトレティコ・マドリーやチェルシーは強固な守備で相手を封じ、支配率で下回ろうともスコアで上回る展開も多々ある。
今季、開幕直後の好調だったミランも支配率こそ50%以下だったものの、スピーディなカウンターから本田圭佑が得点を量産した。
それでも、一般的に多くの試合では支配率やパスの本数は優劣を測る重要なパラメーターでもある。相手より多くボールに触り、長い時間自らのペースで試合を進めることができれば、得点の確率はやはり上がるものだ。
セリエA第32節、ウディネーゼのホームに乗り込んだミランは、支配率60.9%:39.1%、パス総本数468本:286本、パス成功本数386本:209本、パス成功率82%:73%と多くの面で上回った
しかし、より決定的な項目に目を移すと、チャンスメイク数6回(ミラン):16回(ウディネーゼ)、クロス本数15本:22本、CK本数1本:9本、シュート本数6本:20本と全て下回っていた。
▪︎ 鋭さを失った“左WGのメネズ”
各選手がボールを持ってプレーしたエリアを見ると、ウディネーゼは自陣が45.88%で敵陣が54.12%。対してミランは、自陣が55.02%で敵陣が44.98%と過半数を割っていた。
どれだけボールを回そうともミランはハーフウェーラインを超えることにも苦労した。アタッキングサードでのパス本数を見ると、ミランは118本でウディネーゼは101本。
17本ほど上回ってはいるが、前述の通りパス成功数では177本も上回り、パス総本数では182本も上回っている。
中盤でゲームメイク、チャンスメイクを担うはずのボナベントゥーラとファン・ヒンケルが作り出したチャンスは、ボナベントゥーラのわずか1回。パスはそのほとんどが横方向で、相手にとって脅威を与えるようなプレーは全くと言っていいほど無かった。
ウディネーゼの中盤では、ピンツィとバドゥが得点を決め、ギレルメが5度のチャンスメイク、アランが4度のチャンスメイクで勝利に貢献したのと対照的なパフォーマンスとなった。
前線では、センターFWにパッツィーニ、左WGにメネズ、右WGにスソが先発したものの、コンビネーションや連動性以前にその役割や狙いも見えなかった。
特に、今季センターFWとして起用されることで、自らの新たな可能性を見出したメネズだが、左WGでのプレーとなると相手にとって怖さ半減。もちろん、左WGでも得点を決めた試合もあるが、独力でゴールまで迫れるその長所はセンターFWで起用した方が魅力的に感じる。
(>>2以降に続く)
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