”おみがき”と義母との思い出

仏具を磨くことは大切な行事の一つであり、義母は”おみがき”と呼んでいました。

今はわが家で義母と同居していますが、1度目の同居は夫の実家でしたので、お盆前や年末の”おみがき”は義実家の大きな仏壇の仏具にしていたわけです。

義実家の大きな仏壇の仏具は、数も種類も多く、サイズもわが家の倍くらいありました。




”おみがき”のシーズンになると、義母と並んで、黙々と仏具を磨いていたものです。すべて磨き終わるまで、2，3時間はかかりました。

私は、慣れないピカールの香りでクラクラし、気分が悪くなったこともあります。

そんなときも義母は私を咎めず、「私がするから休んでやー」と言ってくれましたっけ。

今は私一人で、わが家の小さな仏具を磨いています。義母は何も言わなくなっています。

おわりに

今あのときのことを思い出しながらPCのキーを打っていたら、ウルっときました。いい思い出もたくさんあったな…と。

また、若い頃は面倒だと思っていた仏具みがきが今では当たり前になり、季節を感じさせてくれる数少ないものになっているとあらためて思いました。

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