米津玄師のMVが話題!「死神」ってどんな話なの?
先日、米津玄師さんがMV「死神」をYoutubeにアップされました。
この「死神」という楽曲、古典落語がモチーフになっているようなんです。
今回はその元ネタとなった古典落語「死神」がどんな話なのかまとめてみました。
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*>米津玄師の「死神」MV<*
米津玄師の楽曲「死神」は6月16日に発売のシングル「Pale Blue」にカップリング曲として収録されています。
そのショートMVが6月24日に公開され、とても話題になっています。
楽曲の内容が古典落語の「死神」になぞらえているため、MVの撮影も実際の寄席で行われたそうです。
MVは2分と短いですが、米津自身が何役にも扮しておりコミカルかつダークな雰囲気が魅力で人気を博しています。
*>古典落語「死神」あらすじ<*
ここで気になるのが、楽曲の元になった「死神」ってどんな話なのか、ということだと思います。
そこで古典落語「死神」のあらすじをざっくりとまとめてみました。
古典落語「死神」:起
人生が思うようにいかず、妻子とも険悪な関係になってしまった一人の男が自殺しようとすることから始まります。
自殺しようとしたところ自らを死神と名乗る老人に止められ、男がまだ死ぬ運命に無いことを伝え、死神を見る方法を伝授するのでその力で医者を始めろとアドバイスをします。
古典落語「死神」:承
死神を見る方法というのは「病人の足元に死神が座っていればまだその病人はしなず、枕元に座っていれば死期が近い」というものでした。
また、足元に死神が座っている場合は「アジャラカモクレン テケレッツのパー」という呪文を唱え手を打てば死神が消え、病が回復するのだそうです。
男は実際に医者を開き、訪れた病人の足元に座っている死神を呪文を唱えて消し病気を直してみせました。
訪れた人は名医と褒め称え、多額の謝礼を払ってくれました。これを期に男はたちまち大金持ちに。険悪だった妻子は金を渡して追い出し、妾を囲って贅沢三昧です。
古典落語「死神」:転
ある時、大きな商家から病人を診てほしいと声をかけられます。
死神を見ると枕元に座っており、死期が近いことが分かり、これは助からないと諦めようとします。
しかし少しでも延命してくれれば大金を払うと言われ男は金に目が眩み、一計を案じます。
病人の寝床を180度回し死神が足元に来たところで急いで呪文を唱え死神を消してしまいます。死神が消えた病人は病が消え、商家は大金を約束します。
古典落語「死神」:結
その後、男は怒った死神から声をかけられ詰め寄られます。男は言い訳するが死神は洞窟へ男を連れていきます。
洞窟には何本の蝋燭が立っており、それが人々の寿命と言います。男の蝋燭はもう間もなく消えそうなほど短いです。実は死神を謀ったことで死期の来ていた病人と蝋燭を入れ替えたのです。
慌てた男は必死に許しを請い、死神は渋々新しい蝋燭を差し出し「この蝋燭に火を移し替えれば良い」と言いました。
男は火を移し替えようとしますが、手が震えて上手く出来ません。やがて蝋燭は燃え尽きていき、「あぁ、消える……」その言葉とともに男は死にます。
*>共通点と解説<*
楽曲の「死神」の中でも「アジャラカモクレン テケレッツのパー」という呪文が何度も使われており、MVでは手を2度打つような姿見られます。
MVの途中で現れる黒服の男性が死神のように見え、落語をしているような男が主人公の男のように見えます。
しかしこの「死神」の演目はサゲ(結末)が演者により違うなど様々な演出の仕方がある作品です。
このMVも米津さん独自の解釈が含まれており、聞く人によっても解釈が異なるのではないでしょうか。
落語家林家木久蔵さんの解説を見ると、どれだけ練られた楽曲であるかがおわかりいただけるかと思います。
おすすめ本
落語「死神」の世界をより深堀りしたい方におすすめの本です。
実はこの「死神」という落語、元ネタはグリム童話にあるそうなんです。
これを期に落語の世界に触れてみてはいかがでしょうか?
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