詩的言語の技法、第3巻;詩9篇 -01 /Ⅰ. 詩3篇



第2章

Ⅰ)詩3篇



#1//見て。翳りに/微風たちに失墜//


   ささげよう、さ ;hymnus

   ささやきを、ざ

   さざなみが、わっ

   ざわめくうちに


   風。さわやかに

   と、失速し

   見えた?きみが

   踏みかけた翳りに


   ささげよう、さ ;organum à 4

      かん、え?…か

    風だよ。そこに

     なぜ?

   ささやきを、ざ

      感じる?ほら

    落ちたのは。やや

     わたしたちは

   さざなみが、わっ

      ら、ら、

    ななめに、しかも

     ほほ笑みをうかべていたの?そして

   ざわめく、う


   ざわめきを散らしているうちに


   風。あっ

      れれ、る。え?るれ、…ええ

    さわかやかに、と

     ほほ笑みあって

   失速。…なぜ?

      ふれて去っ

    急落!見た?

     見つめていたのだね、いまさら

   見た?溶解。きみも

      れ、え?微風たち

    きみが見なかった

     猶も

   踏みかけた翳りを


   ん。え?なに? ;quatrain

   ささやかなかっ、…いま

   見て。翳りに

   微風たちに失墜




#2//明滅。辛辣に/雨だね?…あしたは//


   見ていた ;hymnus

   騒然を。目前の

   くりひろげられつづけていた

   綺羅ら。ただ


   明滅。ひたすらな

   どう?生滅。あなたは

   降ると?あしたは

   海に、雨。辛辣な…ええ


   見ていた ;organum à 4

      だから、いま

    やめて。その

     見てい、いっ。見て!

   騒然を。目前の

      ぼくたちは。むしろ

    あまりにもひたすらにいたましく

     騒然を。目前の

   くりひろげら、あっ

      精一杯吸い

    いたま、…なぜ?し、すぎるくらいの

     綺羅ら。ただ

   綺羅ら。あっ。あっ


   明滅。ひたすらな

      雨の匂いを

    微笑。きみは

     生滅しやまないものたち。だね?ひたすらな

   あなたは、どう?

      吸い込み、どう?吐き

    どう?見つめないで。やめ

     騒然を。ええ、目前の

   降ると?あしたは

      はびこった、これら

    わたしをは。やめ

     え?綺羅ら。ただ

   海に、辛辣に雨が。…ええ


   騒然を、海は。眼前に ;quatrain

   綺羅ら。きっ、くりひろげられていた

   明滅。辛辣に

   雨だね?…あしたは




#3//じぶんの顔を/覆いさえしても//


   ふと、そこ ;hymnus

   かいま見られた

   風景。あなたを

   返り見さえすれば


   背後でゆびを

   咬みちぎっ、あなたは

   自傷?だから

   笑みをもあなたはそっと覆った


   ふと、あっ ;organum à 4

      目舞いは。やがて

    お願いですから。わたしには

     ふと、あっ

   かいま見ら、衝撃的な?

      この耳たぶを

    ね?秘密にして

     見えた?それは

   風景。あなたに

      咬みちぎるかのように

    ね?ね、してお

     逆光

   そこ。返り見た、


   そ。背後でゆびを

      目舞いは、いつも唐突に

    お願いですから。わたしには

     ふと…あっ

   咬みちぎっ、自傷?

      後頭部ふかくを

    ね?さとられないように

     逆光だっ、衝撃的な?

   自傷。あなたを、その

      締めあげて、俊敏な失禁

    ね?できる?

     昏みに。だいじょうぶ?

   笑みをも覆わせた


   自傷?…そう ;quatrain

   咬みちぎり、そう。もう

   じぶんの顔を

   覆いさえしても











Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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