旧安倍派メンバーの激怒と自民党の裏事情

最近、東京での衆議院選挙を巡り、旧安倍派のメンバーたちが激怒しています。中でも、元復興大臣である平沢勝栄氏は、「驚いちゃったよ。ひどいですよ、本当に」とコメントし、この状況に憤りをあらわにしました。平沢氏は1996年に初当選し、9期務めたベテラン議員ですが、衆院選では「非公認」という憂き目に遭っています。

石破総理との信頼関係が崩れた現実

平沢氏は、石破総理と何度も話をし、総理からは「先生が問題になるようなことは絶対にしません」と約束されていました。しかし、平沢氏はそれが「全部ウソだったんだ」と語り、信頼を失った瞬間を振り返ります。彼は、自らの資金管理団体「勝栄会」が、旧二階派から計1080万円の収入がありながら、その収支報告書に記載しなかったため、党役職停止1年の処分を受けたことが背景にあるのです。これはいわゆる「裏金議員」としての立場に至った状況です。

裏金問題と候補者の運命

自民党は今回、裏金で「党の役職停止」以上の重い処分を受けた議員を公認しない方針を打ち出しています。この急転直下の決断によって、どの候補者に赤信号が灯ったのかは、多くの議員にとって緊迫した事態となっています。特に落選危機の議員が最も多く見られるのは東京であり、実際に大物議員たちが名を連ねています。

平沢氏だけでなく、旧安倍派の萩生田光一元政調会長や下村博文元政調会長も公認を得られず、無所属での出馬となる見込みです。萩生田氏は5年間で2728万円、下村氏は476万円の不記載があったため、党の信頼を損ねてしまったことが影響しています。

公明党の動向と選挙結果への影響

今回の総選挙では、公明党が裏金議員を推薦しない方針を明確にしています。具体的には、萩生田氏が公明党の支持母体である創価学会の施設が多数存在する八王子市の選出であることから、これまでの票が約4割近く減少するのではないかと危惧されています。これは、旧安倍派にとって大きな打撃となる可能性があります。

このように、旧安倍派メンバーの激怒が示すのは、自民党内の裏事情に他なりません。今後の選挙結果は、党内の内部抗争や信頼関係の崩壊に大きく影響されるでしょう。日本の政治における動向がどのように変化していくのか、注目が集まります。

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