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最近読んだ本 『領怪神犯2』(木古おうみ、角川文庫)


 朝宮運河氏の #ベストホラー2023 で、国内部門15位だった『領怪神犯2』(木古おうみ、角川文庫)を読みました。「領怪神犯」を調査する「領怪神犯特別調査課」の前身「領怪神犯対策本部」で働く役人たちの話です。


「蓋を押す神」
 「領怪神犯特別調査課」ができる約20年前。「領怪神犯対策本部」で働く元殺人課刑事の切間(きるま)と元霊感詐欺師の烏有(うゆう)は、黒い影がうろつく元鉱山の怪異を探り、村人が守り神と信じている存在に向き合います。


「火中の神」
 仕方なく神様として祀るしかない悪霊のような存在を燃やしてくれる火中の神について、元殺人課刑事切間と霊感のある元詐欺師烏有のコンビが調べます。


「すずなりの神」
 切間と烏有が、人柱伝説のある村の怪異を調べます。


「くわすの神」
 「領怪神犯対策本部」で働く民俗学者の凌子と元詐欺師の烏有が、養蚕が盛んだった村の怪異を調べます。人をコピーする話が出てきて、サマータイムレンダを思い出しました。


「俤の神」
 切間と烏有が、霧の立ち込める怪しげな沼を調査し、俤の神に遭遇。くわすの神も登場します。


「呼び潮の神」
 切間と烏有と元オカルト雑誌記者の冷泉(れいぜい)が、切間の故郷の漁村を訪れます。クトゥルフネタが散りばめられた短編です。ラヴクラフトの「インスマンスの影」を読み直したくなりました。


「そこに在わす神」
 切間、烏有、冷泉は、「そこに在わす神」の利用を目論む三原ら領怪神犯対策本部主流派と対立。「そこに在わす神」は世界を改変する強大な力を持っています。領怪神犯対策本部メンバー同士のバトルに加え、いろんな神々も大暴れ。すごくおもしろかったです


 4月25日発売予定の完結編『領怪神犯3』が楽しみです。



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