高校時代から友人の広也(ひろや)に片想いをしている友貴(ゆうき)。
広也には絶えず彼女がいて、男である自分は恋愛対象外。告白はせず、
ずっと良い友人でいるつもりだった。ある日、友貴の恋心を唯一知る
陽一(よういち)と呑んでいたはずが、翌朝目覚めると目前に土下座の
広也が!どうやら酔った勢いでヤってしまったらしいが、友貴には
全く記憶がなくて…?
第1話ENDの広也の土下座に、超~~笑いましたww
パンイチで深々ときれいな土下座(^^)
広也と友貴は高校からの腐れ縁で、
社会人になった今でも、よく一緒にご飯に行ったりして、
程よい距離感で良い関係を築いている2人なんですが、
実は友貴、高校の頃からずーっと広也に片想い中。
だけど、告白なんてめっそうもない!
この良好な関係を保つべく、今日も今日とて、
広也の女性関係のお悩み相談にお付き合いしています。
でも、好きな人の恋愛相談に毎回笑顔で対応できるほど、
友貴の心は広大ではありません。
そんな友貴のグチのはけ口が、
もう一人の腐れ縁である陽一と奥さんの都さん。
2人は毎度毎度、友貴に呼び出され、
やれ ”広也は鈍感だ!” ”バカヤロウだ!” と、
飲んでくだを巻く友貴の面倒を見ています(^^;
その日も、ベロンベロンに酔って寝てしまった友貴を
家に送り届けようとしたところ、
偶然にも広也と鉢合わせた陽一は、
表向きは恋のキューピッド、しかし実は、
酔った友貴の介抱が面倒くさいという理由で、
広也に友貴を押し付け帰宅(^^;
そして任された広也は友貴を家に送り届け、
何がどうなったのか、現在、パンイチで友貴に土下座中。
そんな広也を見下ろす友貴は、
全裸&尻が痛い&ベッド周りの事後の形跡。
完全にヤっている…(^^;
すると広也が ”すまん…間違えた…” のひと言。
誰と間違えた?なんていう問題じゃなくて、
広也の中で 「友貴がセッ〇スの対象ではない」という現実を
否応なく突き付けられたひと言、 ”間違えた…” だから。
これは傷つくよ~(;_;)
間違っても ”間違いだ” とは言ってほしくなかったな…。
でも、泣いたって喚いたってどうにもならないことは、
高校生の頃から十分に思い知っている友貴です。
今回のことも ”そっか♪” と笑って許しておしまいにしました。
広也との友情を維持するためには、
そうするしか友貴に選択肢はなかったから。
例え間違いでも広也とセッ〇スできたことは、
友貴にとって一生忘れない喜びの誤算だったし。
詳細を覚えていれば、なお良しだったよなぁ~と悔しがる友貴。
嬉しいやら残念やらです(^^;
しかし、間違いセッ〇スがあった日から、
なぜか広也から頻繁に電話やメールが来るように。
陽一と2人で会っているだけで、
いきなりお店を連れ出される友貴。
”なんで俺に執着するんだよ!” と聞いたら、
”なんでもなにも、俺たち付き合ってるだろ!” と広也。
は…???と思う友貴です(゜o ゜)
広也、間違えたって言ってたじゃんよと思っていたら、
あの泥酔の日、友貴は酔いに任せて、
”広也のことずーっと好きなんだ” と告白していたようで、
広也も高校の頃から、
友貴が友達以上の何かであると思っていて、
その何かっていうのが、
友貴の告白を受けてようやくはっきりしたと。
俺も友貴のことが好きなんだと。
だけど、想いが通じ合ってすぐにセッ〇スするは、
ちょっと順番が違うのではないか?と思っていたのに、
我慢ならずにそのまま友貴を抱いてしまって、
”(順序として)間違えた…すまん…” の ”間違えた” だったーー!
言葉足らずかよ!とお互いに笑い合う2人(^^)
土下座から始まって、
その時点でとっくに恋は成就していたのに、
言葉足らずゆえに、
それに気づかずすれ違うというちょっとコミカルな物語(^^)
絵もストーリーもあっさりさっぱりとしていて、
夏のそうめんのように非常にのどごしすっきりBLです♪
友貴視点の前半と、広也視点の中盤。
陽一と都さん視点の友貴&広也の面倒くさい2人の話。
お付き合い開始の友貴&広也のその後。
というように、
いろんな角度から友貴と広也の関係を垣間見れるので、
あ~この時はこんな感じだったのか~なんていうのがわかって、
そういう意味でも非常に読んでてすっきりする物語でした。
暑い夏にもってこいの、すっきり爽快BLです!(^^)/