桃園市街の公園の脇にあった警察の派出所。3階建ての立派な建物で、日本の交番のイメージよりずいぶん大きい気がする。昔は日本でも派出所とも呼んでいて、お巡りさんの住居も兼ねている駐在所と区別する意味合いが強かった。いつだったか忘れたが、日本では交番が正式名称になった。
それはともかく、台湾の警察署や派出所は、赤レンガに金文字(あるいは金看板)、みたいなイメージがある。赤レンガ造りではなくても、門や外壁にあしらわれていたり、レンガっぽいタイル調であったり。こちらの派出所の色はモダンなクリーム色だが、レンガっぽい外壁になっているし、入り口前の石畳はレンガっぽい赤色だ。
警察・郵便局・消防署…こういった公共サービスの施設は日頃あまり気にすることはないけれど、旅行に行って気づくのは、警察のシンボルも郵便局が赤いのも万国共通ではないということ。それでいてそれぞれの国の人には一見してすぐにわかるシンボリックなカラーとか共通的な佇まいとかがあるのは結構興味深い。
こちらの派出所、パトカーは前の道路に駐車するスタイル。いや正確には、駐車している場所にパトカーのパーキングスペースを示す線が描かれていたかと思うが、それにしても道の一部だ。こんな風に道路脇に駐車場代わりに止めておくのってアリなの?って思ってしまった。日本ではまず考えられないと思う。
【写真】2023年4月
【文章】2023年8月