悲しい記憶・悲しい病
私の病はもしかすると辛かったことや悲しかったことしか記憶できない病かも知れないあったはず私にだって楽しかったことや嬉しかったこともそう自問して目をつぶって探してみても見つからない今日の秋晴れのように暖かな陽射しとやわらかな風に包まれてたときもあったはずそれが見つからないのは悲しい記憶のほうがナイフで刺されるように深く 刻まれてしまうから楽しい思い出は悲しい思い出の流れ出る血に上書きされてしまうから...
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ルーティンしかない日々に疲れて
目覚めはむごいと思いながらようよう 起き上がるお湯を沸かさなきゃ疲れた今日は確か燃えるゴミの日流しを洗ってゴミをまとめる疲れた着替えなきゃあのGパンはどこ?疲れたお腹が空いたけど冷蔵庫は空っぽ何を食べる?疲れたそんなルーティンしかない日々を無性にぶち壊したくなる旅に出てみたいただひとりでどこかへ行き先も宿も列車も何も決めずに秋の冷気が 棘のように幾つも幾つも背中に 刺さって痛いのに私は このルーテ...
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