Appleは、かねてよりiPhoneに搭載する自社製5Gモデムチップを開発していると伝えられていた一方で、その状況はとても悪く、Qualcommとの5Gチップ供給契約の延長を行っていました。
しかし、Apple関連の情報に精通したアナリストのMing-Chi Kuo氏が、Appleがこのモデムの量産化、市販製品への搭載に踏み切ったことを示唆する情報を伝えました。Phone Arenaが伝えています。
Appleは、2026年まではQualcommとの契約により、Snapdragon 5Gモデムチップの供給を受けることになっています。Apple未発表製品の登場時期など分析やロードマップの予想に精通しているMing-Chi Kuo氏によれば、今後Apple独自の5Gモデムチップの出荷台数は急激に増加し、最終的にはQualcommのチップを完全に置き換えるとのこと。
My latest supply chain survey indicates that Apple’s in-house 5G chip shipments will grow rapidly and replace Qualcomm’s 5G chips. It’s estimated that Apple’s in-house 5G chip shipments will reach 35-40 million units in 2025, 90-110 million in 2026, and 160-180 million in 2027.… https://t.co/miNhd324S9
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) September 6, 2024
同氏は、2025年にはiPhone SE 4、および新しく登場するiPhone 17 Air(Slim)の2機種に、Appleの独自モデムチップが搭載されると予測しています。
Appleの独自モデムチップの出荷台数は、2025年に3500万~4000万台、2026年に9000万~1億1000万台、2027年には1億6000万~1億8000万台に達すると予測されています。これによって、Qualcommは5Gチップの出荷台数とライセンス収入に大きな影響を与える可能性があります。
しかし、QualcommのSnapdragon 5Gモデムチップは、Apple内部でも高い評価を得ているようで、以前には「試作したApple製5GチップがiPhoneの内部スペースの半分を占めてしまった」という話も。
独自チップへの移行は、Appleにとって大きなリスクを伴う可能性も否定できません。来年以降、Appleの賭けが成功するかどうか、注目が集まります。