(ハンギョレ新聞 2024/07/11)
〇韓国ギャラップの「2024年スマートフォン使用現況」  
〇ギャラクシー使用率、50代と60代で86%…20代では34% 
〇再購入意向率90%…「囲い込み効果」が顕著に

 韓国の成人10人中7人はサムスン電子のスマートフォンを使用しているという調査結果が出た。ただし、20代では10人のうち6人がアップルのiPhone(アイフォン)を使っており、若年層ほどiPhoneの選考度が高いことが分かった。

 韓国ギャラップが10日に発表した「2024年韓国成人のスマートフォン使用現況」の調査結果(95%信頼水準に標本誤差は±3.1ポイント)によると、回答者の69%はサムスンのギャラクシーを使っていることが分かった。さらにアップルのiPhoneユーザーが23%、LG電子のスマートフォンを使用している人が6%の順だった。LG電子は2021年4月にスマートフォン事業から撤退したが、依然として一部のユーザーは従来の製品を使い続けているものとみられる。韓国ギャラップは2~4日、全国の18歳以上の1002人を対象に今回の調査を行った。

 年代別にみると、50~60代でギャラクシーユーザーの割合が圧倒的に高かった。60代の回答者の86%がギャラクシーを使っており、iPhoneユーザーは1%に過ぎなかった。

50代の回答者もやはり86%がギャラクシーを使っていると答え、iPhoneを使うという回答者は9%に止まった。40代と70代もギャラクシーユーザーがそれぞれ77%、72%でiPhoneユーザー(40代19%、70代2%)を大きく上回った。

 一方、18~29才の回答者の中ではiPhoneユーザーが目立った。この年齢層の回答者の64%がiPhoneを使っていると答え、ギャラクシーを使っているという回答者は34%に過ぎなかった。特に、20代の女性回答者のうち、「iPhoneを使っている」と答えた人たちの割合は75%で、圧倒的に高かった。30代の女性回答者もiPhoneユーザーが59%で、ギャラクシーユーザー(38%)を上回った。

 もう一つ目を引くのは、使っていた製品をずっと使おうとするいわゆる「ロックイン(囲い込み)効果」が明確になっているという点だ。10年前の2014年、ギャラクシーとiPhoneの再購入意向率は60%前後だったが、2021年からこの比率が90%に近いほど高くなった。韓国ギャラップは「日常で様々なスマートフォン基盤のプラットフォームサービス使用経験とデータが累積され、簡単には他のOSに移行できない現象が起きている」とし、「低年齢層でどんなブランドのスマートフォンを選ぶかによって未来のスマートフォンのシェアが左右されるものとみられる」と指摘した。

 一方、スマートウォッチを使っている人の割合は33%だった。2015年1%に過ぎなかったスマートウォッチユーザーの割合は2020年10%台前半台に上がってから、今年30%台まで上がった。年代別では30代で使用率(53%)が最も高く、70代以上で使用率(14%)が最も低かった。キム・ギョンウク記者