「にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45」が12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催され、朝倉海はフアン・アーチュレッタを破りバンタム級王者に返り咲いた。
前日計量でアーチュレッタが大幅な体重超過となり実施も危ぶまれた一戦。様々なプレッシャーやリスクを抱えながらも、朝倉の覚悟と自信が最良の結果に結びついた。
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■「何キロでもやるつもりだった」
試合後の記者会見。過去の大みそか大会では3連敗を喫していたが、呪縛に打ち勝った朝倉は充実感に満ちた表情を見せた。
「デカすぎじゃないですか」というアーチュレッタとの一戦について、コーチは試合実施に前向きではなかったというが、朝倉は「(相手が)何キロでもやるつもりだった」と振り返る。その思いのウラには、これまで支えられてきた周囲のサポートがあった。
「プレッシャーも力に変わった。兄貴や、世界中からトレーニングパートナーやコーチが集まってくれている。僕のために人生をかけてくれている。その人たちのために、絶対に勝ちたかった」
兄の朝倉未来と立ち上げた「JAPAN TOP TEAM(JTT)」への手応えも口にした朝倉。いよいよ、海外挑戦への機運も高まっている。
■UFC挑戦の意向、階級変更も?
会見では今後の展望について「海外に挑戦するのか防衛するのか。榊原さん(CEO)とも話し合って決めたい」と語り、UFC挑戦の意向やフライ級転向の可能性にも言及した。
対戦相手のアーチュレッタも「(朝倉は)素晴らしいファイター、タイミングが素晴らしかった」と認めざるを得なかったように、万全の状態であればステップアップも夢物語ではない。朝倉自身も、現環境での自信をこれまでになく深めている。
「僕たち兄弟は世界でトップをとれると信じている。JTTは今いいチームになっている。本当に今なら世界のトップを狙えると思っている」
最高の笑顔で2023年を締めくくった朝倉の一挙手一投足は、今年も大きな注目を集めそうだ。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)