JRAは12日、第60回函館記念(GIII、芝2000m)の枠順を発表した。
巴賞から連勝を目指すホウオウビスケッツは6枠12番、巴賞では1番人気2着と敗れ、リベンジを目論むデビットバローズは7枠13番、天皇賞・春6着のサヴォーナは1枠1番から発走する。
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■内枠有利も大型馬はマイナス
過去10年、1回は15頭立て、他はフルゲート16頭と毎年頭数が揃う本レース。函館最終週となるが、小回りコースが影響してか8枠は0勝、2~4枠が2勝ずつを挙げ、他が1勝と並ぶ。1~4枠は【7.8.5.59】、5~8枠は【3.2.5.70】と、断然内枠が有利となっている。
1~4枠のうち、前走馬体重が500キロ以上の馬は【1.0.0.19】で、1勝こそあるが複勝率5.0%と不振。480~499キロは【2.3.2.19】勝率7.7%、複勝率26.9%、479キロ以下が【4.5.3.21】勝率12.1%、複勝率36.4%と、大きすぎない方が安定感を示す。479キロ以下は回収値も単勝113、複勝160といずれも100を超えている。小回りコースの内枠は大型馬だと動きづらい面はあるだろう。
サヴォーナは【1.0.3.15】の1枠を引き当てたが、530キロ前後ある巨漢。もう少し動きやすい枠が理想だったかもしれない。前走馬体重472キロのサンストックトンは【2.3.0.15】の3枠をゲット。遡ると、3勝クラスではアケルナルスターにクビ差の2着、その後マイネルクリソーラを下して勝ち上がっており、それらと比較すれば55キロで内枠と好条件が揃った印象。2頭よりも人気がないなら穴妙味は十分。
■外枠なら実績馬が買い
5~8枠の好走率は低いものの、回収値は1~4枠よりも高い。外枠が嫌われる分、オッズをもらえる。5~8枠【3.2.5.70】のうち、前走が函館だった馬は【0.0.1.28】と壊滅的。ほとんどが巴賞組となるが、重賞レベルで外枠に入った際は力が及ばない可能性が高い。一方、地力が証明されている前走重賞組は【2.2.4.33】と馬券絡み多数。中でも前走2000m戦だった馬は【2.0.3.13】勝率11.1%、複勝率27.8%で回収値は単勝479、複勝235と高水準。また天皇賞・春組も【0.1.1.2】複勝率50.0%、複勝回収値550と押さえ必須。
巴賞の1~3着馬ホウオウビスケッツ、デビットバローズ、アケルナルスターは揃って6枠、7枠にイン。6枠は【1.0.0.19】と、もっとも馬券絡みが少ない枠で、7枠は【1.1.0.18】と6枠に続いて低調。いずれか1頭に絞ったうえで押さえ程度が妥当か。外枠でもハヤヤッコやマイネルクリソーラは前走2000m重賞、チャックネイトは天皇賞・春組なので、買いだろう。
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