「パリ2024オリンピック チームニッセイ 報告会」が20日、都内にて行われ、カナダ代表として柔道女子57キロ級で金メダルに輝いた出口クリスタ(日本生命)と、その妹で同じくカナダ代表として柔道女子52キロ級に出場した出口ケリー(日本生命)が登壇した。
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■カナダ国籍を選択し金奪取
出口姉妹は母が日本、父がカナダの出身で、パリ五輪にはカナダ国籍を選択し、同国代表としてパリ五輪に出場。姉のクリスタが女子57キロ級で金を獲得し、妹のケリーも女子52キロ級に出場した。
東京五輪から3年越しの出場で金メダルを勝ち取ったクリスタは、「東京五輪では世界ランキング1位という状態でも選考会で負けて、出場することがかなわなかったですけど、そこからもう1度頑張りたいというところで、パリ五輪まで頑張ってきた」と道のりを振り返り、「試合は自分では納得の試合ではなくて、運もあったとは思うんですけど、延長戦の苦しい時に皆さんの応援が聞こえた気がしています」と感謝の言葉を述べた。
妹のケリーは、「初戦敗退という悔しい結果で終わってしまったけれど、五輪という大舞台で戦えたことをうれしく思っています。階級を変更してからパリ五輪に挑んだこの3年間、思い返せば嬉しいことより悔しいこととかしんどいことのほうが多かった。そんな時、皆さんの応援やサポートで最後まで頑張ることができました」と同じく語った。
次回のロス五輪についてはクリスタは「今のところ次の目標はなくて、今年選考会などでたくさんの試合に出て疲れてるので、いったん競技者としての柔道から離れて、シンプルに柔道を楽しみたい」と言及。これからについては明言を避け、まずは休息をとると明かした。
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