ドジャースのムーキー・べッツ外野手が来シーズン内野手に再転向する見込みだと6日(日本時間7日)、米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』など米複数メディアが報じた。
この転向により、球団が外野手を補強する可能性が高まり、その有力候補として今季フリーエージェント(FA)となったテオスカー・ヘルナンデス外野手、フアン・ソト外野手の名前が挙がっている。
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■現地メディアはベッツの二塁手転向を予想
ドジャースのブランドン・ゴームズGMは同日、「ベッツは来シーズン内野手としてプレーする予定」だと明かした。
現地メディア『ドジャー・ブルー』は「ドジャースはポジションを確定させていないが、ベッツを二塁手に戻すのが最も理にかなっている。そうなれば、ギャビン・ラックスがトレードの駒となり、トミー・エドマンが先発遊撃手か中堅手として出場することになる」とベッツの二塁手転向を予想。
さらに「アンディ・パヘスも先発候補に挙がるだろうが、ジェームズ・アウトマン、ミゲル・ロハス、クリス・テイラーは控え打者として最適だ。そうなると、外野手に空きが残る。エドマンをどう評価するか、誰を獲得できるかによって遊撃手か中堅手に空きが1つ残ることになる」とし、ドジャースがFAで野手を補強する可能性が高いとした。
■期待されるのは「FA人気選手との再契約」
ドジャースはFAで誰を補強するのか。
地元メディア『ドジャース・ビート』は、「(空いたポジションには)ファンのお気に入りで現在FAのテオスカー・ヘルナンデスが引き受けることが期待される。彼はロサンゼルスに戻りたい意向を明らかにしている」と主張。
『ロサンゼルス・タイムズ』も、「ベッツの再転向は、この冬ドジャースに最も必要なことの一つ『外野手陣の重要性』をさらに強調することになる。これを解決する最も簡単な方法は、テオスカー・ヘルナンデスと再契約することだ」とT・ヘルナンデスを推した。
『ドジャー・ブルー』は今オフのFAの目玉であるソトについても言及。「ソトの獲得は球団にとって夢のようなシナリオだ。野球界最高の打者の一人であり、まだ26歳だが将来は殿堂入りするであろう選手だ」と、現在争奪戦が繰り広げられるソトの希少性を説くも、地理的にドジャースは不利との見解を示した。
ドジャース残留を熱望しているT・ヘルナンデスに関しては、「彼はこれ(ドジャースから提示された約32億円のクオリファイング・オファー)を断り、ドジャースか他球団と複数年契約を結ぼうとする可能性が高い」と複数年契約を希望するだろうと予想している。
ベッツが内野手転向した後の、“外野手”は誰が務めることになるのか。引き続き動向から目が離せない。
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