linoid
Chiba, Japan
 
 
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初見プレイを難易度HURT ME PLENTY 10時間ほどでクリア。シークレット探索についてはガッツリ調べてはいないが、リザルトを見るとゲーム全体で70%くらいは回収してのプレイ時間。

難易度としてはノーマルにあたるHURT ME PLENTYだとそれほど難しくは無い。
コンシューマ版(ゲームパッドでのプレイ)を考えると難しくなるのかも。マウスでのプレイでは敵に照準を合わせるのもスムースに行えるので、ガウスキャノン等の高威力武器をガンガン当てていけるし、
グローリーキル(近接攻撃のフィニッシュムーブ)で敵を倒すとヘルスを回収可能&ムーブ中は無敵(当然敵地のど真ん中でやれば終了後に殴られるリスクはある)なので、ヘルスが少なくても余裕で復活できる。
戦闘での死亡よりもヘルを舞台にしたレベルでの転落死のほうが多いくらいだ(ジャンプの感覚が掴みにくくてシークレット探索中に足場を飛び越えてしまう事がよくあった)。

ただこのグローリーキルのシステムがあるのだから、レベル内のヘルスはもう少し減らすとか、逆にヘルスが十分にあるときはグローリーキルでのヘルスドロップ量を減らすとかして緊張感を持続させて欲しかった。
プレイヤーの無敵感がかなり強く、LOW HEALTHの警告が出てからMancubusがたくさんいるんですけど、くらいの状況にならないと怖くならないし(ちなみにMancubusがモリモリ出てきてチビリそうになる頃にはBFGが手に入っているのでこれまた逆転可能)、
ZombiemanやShotgun Guyのような即着の武器でもってヘルスを削ってくる敵がいないので、基本的に殆どの敵の攻撃を回避可能。ヘルスが供給過多なので、アクション要素が強いFPSに慣れたプレイヤーは初見からUltra-Violenceで遊ぶほうが緊張感があって良いかもしれない。
オプションから難易度はいつでも変更出来るし、ヌルめの難易度でラスボスを撃破してしまったのはちょっと後悔している。

難易度についての不満が長くなってしまったが、肝心のゲームプレイは「とても面白い」という表現以外が見当たらない。
Impの火球をサイドステップでサッと避けて、近づいてショットガンでズガンと吹っ飛ばす、というお約束もめちゃくちゃ気持ち良い。
銃のデザインはどれもSFだが射撃音に迫力があって撃っているだけで気持ちいいし、敵の死亡アニメーションやゴア表現が強烈で、敵に弾をぶち込んでいる感覚が伝わってくる。
フィニッシュムーブによる回復要素や障害物を乗り越えるシステム等、何かと「今風」の調整が気になるかもしれないが、システム的にプレイヤーに「とにかく攻めろ」というスタイルを貫いているのは評価できるし、
様々なモンスターを相手にどうやったら上手く撃破していけるのかスピーディーに武器を切り替えながらリアルタイムで判断を下していくのがとても楽しい。

グラフィックスについては綺麗だが、特に感動を覚えるというようなものでもない。
が、敵キャラクターの造形やロケーションの魅力についてはここ数年のタイトルの中では間違いなく最高と言える。
RevenantやCacodemonといったお馴染みのモンスターはワルそうなデザインになっていてとてもカッコイイし、地獄は絵に描いたような地獄(岩ばっかり、なんか天気が悪い、血が沢山、魔法陣も沢山)といった感じだ。

シナリオ面については弱いが、まあDOOMだしこれで良いように思う。プレイヤーが操作を剥奪されて一方的にカットシーンを見せられるシーンは殆ど無く、
レベル内でホログラムが過去をプレイバックするというスタイルで世界が語られるようになっているので敵を撃ちたければ無視してもいい。私は無視した。
かといって世界観がテキトーに作られているというわけでもなく、膨大な量のテキストファイルも用意されているので安心だ。
デーモン狩りに疲れたらそういう資料を眺めてDOOMの世界への理解を深めるのも楽しい。

[総評]
リブート作品ということで万が一のズッコケを心配していたのだが「とりあえずバリバリ打ってればクラシックスタイルでしょ」という勘違いも無く、DOOMの魅力を今のFPSに落としこむ事にid Softwareは成功したようだ。
マルチプレイはあまり興味が無いので遊んでいないが、SnapMapでいくらでもレベルを製造出来るので対戦せずともしばらくは遊べそうだ。
久しぶりに「クリアしたから難易度上げてまた遊ぶか」と感じられる作品に出会える事が出来た。2008年のDOOM4発表以降、ひたすら待ちに待ったかいがあったというものだ。
Comments
---..--- 18 Apr, 2016 @ 4:30am 
よろしくです:MrFoster: