Shiki-Kui
式喰い -Japanese Exorcist-
 
 
“Merciful Mahavairocana.
Please save all suffering sentient beings.”
Featured Artwork Showcase
Neo cab at night
12
Review Showcase
23 Hours played
「フロイトも顔負けのタクシー運転手だな」
ー映画『コラテラル』

ストーリー
自動運転技術が一般化した近未来。
人間によるドライブサービスを提供する「Neo Cab」の従業員であるリナは、今日も大都市ロス・オジョスにてタクシーを走らせていた。
時には刺激的、時には鬱屈した彼女の日常はかつての親友と出会うことで変化を遂げていく…。

概要
タクシードライバーの日常を体験できるADV。
プレイヤーは主人公リナに扮し、タクシー会社から課せられた1日のルーチンをこなしていく。

リナがドライバー稼業を続けるために必須とされるのが「評価」と「現金」である。
リナの運転するNeo Cabを利用する客はいずれも一癖も二癖もある人々だ。ドライバーとただ会話したい者、自分の相談に乗ってほしい者、訳ありな者、ただの変人などなど個性豊かな乗客がリナとの会話を楽しむために、タクシーに乗り込んでくる。
そんな彼ら彼女らの話を聞き、時には適切な助言をすることによって、タクシー降車時アカウントに振り込まれる現金と評価がリナの生計を支えることになる。

またゲーム序盤に入手するリナの精神状態を色で表すブレスレットも面白いシステムで、リナが乗客とのやり取りの際に感じた感情がバロメーターとして表現され、色の比重によっては会話の選択肢が増えたり限定されたりする。
そのため、プレイヤーはブレスレットの色を見ながら慎重にゲームを進めていかなければならない(このシステムが終盤の伏線にもなっている)。

感想
不思議でありながら、味わい深い作品だった。
タクシーの車内という限定された空間でのみ展開する物語なのに、非常に雄弁かつ物語性の強い内容であり、機械化、オートメーション化がもたらす「人間疎外」という、ガジェット偏重の我々現代人が直面するであろう問題を提起した内容になっていた。

作風としては狭いバーの一室でサイバーパンクな世界が展開される『VA-11 Hall-A』や『The Red Strings Club』に酷似しており、随所に挿入される小粋かつ哲学的な内容がプレイヤーに深い余韻を与えてくれる。

予告編から感じるものがあったが、インディーズ作品の底力を感じさせる内容だった。オススメである。

評価
【GOOD】
・近未来における人間タクシードライバーという設定。
・タクシーの乗客たちとの小粋なやり取り。
・少ないロケーション、設定で雄弁に語られる世界観。

【BAD】
・ロケーションが限定されるため、マンネリ化しやすい。
・乗客とのやり取りに比して、ストーリーは凡庸。
Artwork Showcase
CAPRA CAPSULE HOTEL
23
Review Showcase
14.8 Hours played
「悪魔と食事をするのであれば、長いスプーンが必要です」
ーウィリアム・シェイクスピア『間違いの喜劇』

ストーリー:
舞台は現代のニューヨーク 。
ひょんなことから悪魔に憑依され大量虐殺に手を染めてしまった主人公は、太古の時代より超自然的存在と戦う秘密結社"Unavowed"に救助される。もはや、かつての自分に戻ることのできない主人公は"Unavowed"の仲間たちと新たな世界へと足を踏み入れることになる。

感想:
「現代社会には超自然的存在や魔法が渦巻いている」というファンタジーもので、貴方の分身である主人公を通して様々な事件を解決していくというエピソード形式をとっている。
システムとして、各エピソード毎に主人公は2名の仲間を選抜するが、同行させるキャラクターの特徴によって謎解きが力業だったり、魔法だったり、尋問だったりと様々なため、プレイ毎に戦略が異なるというリプレイ性の高いものとなっている。
特記事項としてこのゲームは、ストーリーと背景、スコアの出来が非常に良く、それらが作品への没入感を高めるのに一役買っている。
ジム・ブッチャーの『ドレスデン・ファイル』や海外ドラマ『スーパーナチュラル』などのモダン・ファンタジーがお好きな方にはおススメである。

登場人物:
イーライ
炎を自在に操るメイジ(魔術師)。
飄々とした性格で、チームのムードメーカー的存在でもある。
魔術によって不老不死となっているため見た目よりも年老いており、人生経験も豊富である。

マンダーナ(マンディ)
ジン(魔人)の父と人間の母を持つ女性。
イーライの相棒として、様々な超常的事件を解決してきた。
銃弾を偃月刀で弾くほどの驚異的な身体能力を持つ。

ローガン
霊媒体質(ミディアム)を持つ黒人男性。
人間が聞くことのできない死者の声に耳を傾け、彼らをなだめ、導くことができる。
"ケイケイ"という少女の霊を相棒として傍らに置いている。

ヴィッキー
ニューヨーク市警の女性刑事。
主人公のキャラクター設定によっては相棒として事件に巻き込まれることになる。
表と裏の社会に精通し、高い尋問と交渉の能力を有する。

カラーシュ
ジン(魔人)の男性でマンダーナの父親。
"Unavowed"に古くから在籍する古参メンバーで、チームの司令塔でもある。
自分と娘を狙う古来からの敵との戦いに備えている。
Screenshot Showcase
肖像画。「けけけっ」と嗤うのが当時は怖かったw
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Awards Showcase
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