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Posted: 12 Feb, 2018 @ 9:32pm
Updated: 16 Feb, 2021 @ 4:15pm

「わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける」
ー『イザヤ書』43章19節

「宇宙版ロビンソン・クルーソー」というべきシミュレーション。

未知の惑星(RimWorld)に送り込まれた入植者たちが、衣食住を確保しながら協力して生存を維持するというのがゲームの目標だが、本作の特徴は「全てが許されている」という点に尽きる。

なにしろ、開始直後に入植者数名が広い大地にポーンと投げ込まれるのだ。
始めは何をしたら良いのか分からず途方に暮れるのは現実と一緒だ。
青空の下でひたすら放心状態になるのも、食料が尽きて衰弱死するのも、動物に襲われて非業の死を遂げるのもオッケーなのだ。

試行錯誤を繰り返したのち、雨風から身を守る住宅、食料源となる田畑などを確保したら、後はまったりとしたコロニーライフ…などそうは問屋が卸さない。

慣れない暮らしのストレスで発狂する入植者!
前触れなく蔓延する疫病!
突然の寒波で死滅する農作物!
天から降り注ぐ雷によって炎上する家屋!
コロニーを定期的に襲撃してくる人間の略奪者やエイリアン!


上記はコロニーにて発生するイベントの一部分に過ぎないが、そうした事象に翻弄される入植者たちを導くのがプレイヤーである貴方の仕事なのだ。
例えるならば、プレイヤーの役割はちょうど惑星の上空にて静止する偵察衛星やドローンのオペレーターのように周囲の環境、情勢を逐一監視しながら、入植者たちに適宜指示を与えていくことである。
入植者たちをモラル溢れる文明人にするのも、野蛮極まる食人族にするのも、貴方の胸ひとつなのだ。

最初はとっつきにくいかもしれないが要点を抑えると、途端に時間泥棒へと変貌する「RimWorld」
価格は決して良心的ではないが、それに見合った楽しさは保障する。
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