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Julkaistu: 19.6.2023 klo 5.02
Muutettu 24.5. klo 1.16.

Early Access -arvostelu
<このレビューはv0.6.2.3時点の内容です>

◆概要◆

非常にアクション性の高いVampire Survivors系ローグライクアクション。

最初からプレイヤーが強くストレスフリーな戦闘が可能、豊富な敵の攻撃手段にドッジロールもあるアクション性の高い戦闘、何より動作が非常に軽いと全体的に隙のない作品。


個人的には現在Vampire Survivors系で一番お気に入りの作品。


◆プレイアブルキャラについて◆

多くのVampire Survivors系はキャラが多いといっても使用スキルや初期ステータスが違うだけがほとんどだが、本作のプレイアブルキャラはシステムから異なる。

それぞれ特殊なギミックが存在し、デバフ重複でスペシャル技が発動可能になるキャラ、ドッジロールの回数上限が多いもののスペシャル技が存在しないキャラ、マップに木が生えてくるキャラなど様々。
いずれもキャラ選択画面で詳細が書かれているが、全て英語のためPCOT[www.gc-net.jp]などで画面翻訳すると良いかもしれない。

さらにはVampire Survivors系でほぼ見たことがない各キャラごとのスキルツリーも存在。
単なる永続アップグレードではなくハクスラのようなスキルツリーであり、ポイントリセットも可能でキャラごとに個性のある伸ばし方が可能。


またプレイアブルキャラの中には隠しステージ解放に必要なキャラもいるため、気をつけて見ておくと良いかもしれない。


◆アクティブスキルについて◆

本作は多くのVampire Survivors系とは異なり、アクティブスキル(通常攻撃・スペシャル技含む)の全てが手動・オート発動で切り替え可能となっている。

だがひたすらWASD移動し続けながら攻撃ボタン7つ操作は非常に相性が悪いため全てオート設定にしても問題ないだろう。


アクティブスキルの多くはレベルを上げなくてもそれなりに使えるのが良かった(もちろん高レベルになると強くなる)。

各レベルごとのアップグレード内容はスキル詳細からいつでも確認できるのも親切で良かった。


アクティブスキルの攻撃方法も料理釜を投げたり斧をぶん回したりと見ていて楽しいものが多く、キャラごとに固有のスキルがほとんど。

もちろん一部ステータスアップ系はキャラ共通だが、アクティブスキルは全キャラとも違っておりプレイフィールが異なるのも良かった。
(ちなみに条件を満たすと一部ボスのスキルも使用可能になったり)


◆アクション面について◆

本作はドッジロールのあるVampire Survivors系だが、使用前・後に(体感)やや長めの無敵フレームが存在するのがかなりの特徴。

このおかげで「ドッジロール後にうっかり敵に被弾する」ということがほぼ存在せず安心感とともに非常に快適なプレイが可能なのが良かった。

一方でデフォルトだとドッジロールのクールダウン状況は画面下のゲージを見るしかないため、設定画面→Accessibility→Dodge IndicatorをONにするとキャラクターのすぐ左上に表示されてわかりやすくなるだろう。


敵の攻撃も雑魚敵から多種多様であり、同じ敵でも次のエリアになると攻撃方法が強化されたり、ボスはさらに特別な攻撃パターンがありアクション性が高いのも良かった。

山岳エリアで登場する堕落した冒険者(Corrupted Adventurer)はプレイごとに攻撃パターンが変わり、経験値を拾ってしまうと攻撃が強化されるのも面白くて良かった。

序盤を終えると敵弾を放つ敵も登場するが、ちゃんと敵弾に縁取りがされており視認性が確保されているのも良かった。

似たようにアクション性の高いVampire Survivors系であるSoulstone Survivorsでは高難易度だと敵の攻撃が激しすぎる影響でドッジロール回数上限を伸ばして常時ドッジロールするゲームになっていたが、本作はドッジロール回数上限は現時点では伸ばせずドッジロールゲーになっていないのも良かった。

なお難易度Easyですら2つ目の森林エリア以降は結構歯ごたえがあり、難易度Normalの敵HPはEasyの倍とかなり手強いのでまずは難易度Easyでプレイするのも手だろう。
(難易度Normal以上は敵の数がかなり増えて冗長気味というのもある)


この手のゲームではお約束の初手移動速度・収集範囲アップについては初期状態でも十分満足できる性能の高さなのが良かった。

一方で火力不足に関しては2つ目の森林エリアから目に見えて気になってくるため、適宜強化しても良いかもしれない。


◆システム面について◆

Vampire Survivors系としてはかなりユーザビリティに配慮していると思われ、フレームレート上限が変更可能(30、45、60、無制限)などころかコントローラーのデッドゾーン設定まで存在。
動作処理も何度も軽量化を重ねており今どき低スペックユーザー向けの改善を行いつ付ける開発は珍しいような。


建物のアップグレード内容はゲーム内から全て確認でき次のアップグレードは何なのか確認できるのが非常に良かった。


戦闘面ではv0.6.0でレベルアップ項目に素材・HP回復・ゴールドの選択肢が常設されたのが非常に画期的。

本作がアクションガチ勢向けだった大きな理由は回復手段が乏しいからだが、常設された選択肢によりレベルアップ毎にHP回復が可能になった。
(それまでは3分ごとにHP回復の料理を装備するかランダムドロップを狙うかスキルにより回復するかのみ)
そのためアクションが得意でなくても生き残りやすくなり、壁となる森林エリアの大ボスはプレイヤースキルが高くないと詰んだのだが、常設された選択肢を利用することでHP回復でゴリ押し撃破が可能になった。

またVampire Survivors系全般の問題点としてレベルアップ項目で取りたくない項目を取らざるを得ない問題の最終解法にも。
多くのVampire Survivors系でどうしてもレベルアップ項目を取りたくない場合はリロールやリムーブすることになるが、本作の場合常設された選択肢を選ぶとレベルアップ項目を無視することが可能。
加えていずれの選択肢も「選べば選ぶほど得」でありリロールやリムーブと違って無制限に選択可能。

この仕様は非常に革新的と思われ全てのVampire Survivors系にほしいほどだった。


◆気になった点について◆

現時点で不具合は見当たらず不満点も少ない本作だが、いくつか気になった点があった。


本作はゴールドや素材を集めて街を発展させるが、必要量が体感多め。

クリア目的の場合ならある程度無視して進められるだろうが、アップグレードしつつ進もうと思うとかなりの時間を取られる。

v0.5.3.0で既存の建物のアップグレード費用が大幅に下がった。
以前は(最新エリアの場合)2~3周してようやくアップグレードが1回出来るほどの周回地獄だったが、現在は最新エリア以外はかなり緩和されておりサクサク進めるようになったと思われる。


アクション性が非常に高いと書いたが比喩ではなく、中でも森林エリアの大ボスは最初の壁。

ロードマップを見ての通り2/9マップ目の大ボスかつ最初の草原エリアの大ボスとは比較にならないほどの高難易度であり、綿密な攻略パターンを構築して料理構成も考えた上で臨まないと撃破は困難。
アクションが得意な知り合いが「俺は初見だとノーミスクリアは無理」と言うほどのガチすぎる難易度で楽に突破する方法もない(一部攻撃がランダム設置なのでアドリブ避けが必要)ため、アクションが苦手な方はここで詰まるかもしれない。

ただし現在はレベルアップ項目でHP回復を選べるようになり、建物のアップグレード費用も下がったので進みやすくなったと思われる。
幸いその後のボスは森林エリアの大ボスほど困難な攻撃を行ってこないので安心されたい。


発生件数は多くないようだが、コントローラーで正常に移動できない(事前入力した方向に移動してしまう)不具合がある様子。
色々試行錯誤されているが未だに解決していないようなので、もし不具合が発生した場合は上記スレで報告すると進展があるかもしれない。


それ以外だと、

スペシャル技の使用回数や発動可能になっても特にエフェクトがなく見落としがちなため、何らかの演出がほしかった。

敵のHPゲージはエリア最後の大ボスのみ存在するが、各エリアに出現する中ボスやボスにもHPゲージがあると特別感があって良かった。

各素材の入手量は施設のアップグレード画面で確認できるが、(確認した限りでは)全素材の入手量はどこからも確認できなかったのでどこかで見れると良かった。
街の画面右下、ゴールド表記のすぐ左の宝箱から一覧で確認可能。

農業や漁業システムの採取量が最大になるのを見落としがちのため、!マークなどがほしい。

山岳エリアなどマップがスクロールするエリアではマウスホイールでのズームイン・アウトがほしい。


ちなみに以前はsteamクラウドに起因した理由によりセーブデータが初期化する不具合が存在した。

現在はv0.4.1.4で自動バックアップ&復元機能が実装されたが、稀に発生することがあるようなので念の為にデータの擬似的な復旧方法ファイルを以前のバージョンに戻す機能を覚えておいても良いかもしれない。


◆終わりに◆

日本での知名度はゼロに等しい本作だが全体的にクオリティが高く、まさしく隠れた良作という印象。

難易度やステージにもよるが1プレイ10分ほどと短く、素材集めがメインになるため途中で死亡しても利点があるのもポイント。


一方で本家Vampire Survivorsのように「ド派手で中毒性のある演出でストレスなく気持ち良くなるゲーム」ではない点に注意が必要。

筆者としては本作の長所はアクション面の作りの良さにあると思え、(Vampire Survivors系かどうかは関係なく)見下ろし型アクションとして楽しめるかどうかがだと思っている。

そのため本家Vampire Survivorsのような快感を期待すると肩透かしする可能性があるので注意されたい。
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