Alone in the Dark 1

Alone in the Dark 1

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「Alone in the Dark1」悪魔大全
By Shiki-Kui
ADV「アローン・イン・ザ・ダーク」に登場するクリーチャーたちの紹介です。
名称、挙動、弱点などをすべて記載しておきますので、攻略の際の手助けにしていただけると幸いです。
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グール(Ghoul)
生ける死者。

ゲーム序盤から中盤まで登場し、プレイヤーが接近するとひっかき攻撃を繰り出してくる。
耐久力は並程度で、徒手格闘、銃刀類による攻撃で倒すことができる。
また、デルセト1Fのダイニングルームには合計5体のグールが存在し、プレイヤーの存在を感知すると襲いかかってくるが、隣室のキッチンで入手できる「スープの鍋」をテーブルに設置することで、ゾンビ達は沈静化し、戦闘を回避することができる(2枚目の画像参照)。



グールたちの正体はデルセト屋敷の真の主であるエゼキエル・プレグストに仕える奴隷たちであり、彼らの目的は屋敷の侵入者を殺害し、その身体を暗黒の主人の憑代(よりしろ)として提供することである。
ゲームオーバー場面において、力尽きたプレイヤーがグールによって地下洞窟へと運ばれ、プレグストの霊廟に安置される描写は一見の価値がある。
ゾンビ鳥(Zombie Chicken)
凶暴なクリーチャー。

デルセト屋敷から地下洞窟まで、ほぼ全ての場面で登場し、プレイヤーを苦しめる。
その不格好な容姿とは裏腹に俊敏な動作が特徴で、ヒョコヒョコ動き回りながら、あっという間にプレイヤーとの距離を詰めてしまい、強力な噛みつき攻撃を繰り出してくる。
耐久力はグールと同様で、銃器の攻撃2発程度で倒せるが、その俊敏な動作のせいで狙いが定めにくいのが難点。
ゲーム開始直後の屋根裏部屋にて最初に遭遇するクリーチャーでもあり、右も左もわからないプレイヤーを問答無用で殺害し、恐怖のどん底に落としてきた。
また、どういうわけか窓を突き破って登場するという派手な演出が2度ほど登場する。

ゾンビ鳥の正体は不明であり、クトゥルフ神話にも彼の手掛かりとなる出典は見られない。
ナイトゴーント(Nightgaunt)
デルセト3F階段を守護する2体1組の怪物。

ありとあらゆる物理攻撃を無効とし、階段に近づく者に対して容赦ない回し蹴りを繰り出してくる。
倒すためには、3F客間にて入手できる「小さな鏡」を2個、ナイトゴーント脇の立像にそれぞれ設置する(2枚目の画像参照)。
鏡の設置が完了すると、ナイトゴーントは絶叫とともに消えてしまい、階段を使えるようになる。



ナイトゴーントは別名「夜鬼」ともいい、クトゥルフ神話に登場する神々に仕える存在である。
ゲームの内容と同様、無貌であり、外見は悪魔のそれであるが、人に対しては攻撃を加えるのは自身のなわばりを侵害された場合のみである。
動く鎧(Animated Armor)
生命を与えられた甲冑。

デルセト2F図書室前の廊下に鎮座しており、侵入者が近づくと、動き出して危害を加えてくる。
あらゆる物理攻撃を無効とし、強力なライフル弾でも仰け反る程度しか打撃を与えられない。
弱点は、2Fセカンドベッドルームにて入手できる「重い彫像(チャルチウィトリクエの像)」であり、これを投擲することで、呪われた鎧を一撃のもとに葬ることができる(2枚目の画像参照)。
動く鎧を倒すヒントに書籍『太陽と影の息子』がある。

スペインの征服者コルテスを圧倒したアステカ神話の女神の存在が書かれており、女神の彫像が鎧を倒せると暗示しているのだが、論理飛躍も甚だしく、彫像を鎧にぶつけるというアグレッシヴな発想に一発で気づく人は少ないと思う(笑)。
居間の幽霊(Ghost in living room)
デルセト屋敷の2F居間に住まう幽霊。

物静かな存在であり、プレイヤーが不用意に触れない限りなんら危害を加えてくることはない。
しかしながら、触ってしまったが最後、幽霊は不定形の泡状の存在と化し、プレイヤーをどこまでも追尾する存在となる。そして、追いつかれることは死を意味する。

彼の正体については、エゼキエル・プレグストの化身、デルセト屋敷の犠牲者のひとり、果てはクトゥルフ神話の神格であるヨグ・ソトース本人である、などなど様々な憶測が飛び交っている。
バスタブのモンスター(Bathtub Monster)
2F浴室のバスタブに鎮座しているモンスター。

プレイヤーが浴室に侵入すると、その粘液質の身体をくねらせて攻撃を加えてくる。
雑魚敵のような外見とは裏腹に無敵であり、物理攻撃はほぼ通用しない。
浴室に侵入して必須アイテム「水差し」を入手次第、回れ右して逃げるのが正解である(2枚目の画像参照)。
動く肖像画(Animated Portraits)
生命を与えられた肖像画。

図書室と第3客間をつなぐ廊下の端に、山男とアメリカ先住民の肖像画それぞれが設置され、廊下を通行しようとするプレイヤー目がけて、斧や矢を放ってくる。おまけにこれらの凶器は追尾機能を備えており、プレイヤーがたとえ別室へと逃げても、どこまでも追ってくるという恐ろしい存在である。
攻略法は、山男の肖像画にはデルセト屋根裏部屋で入手できる「インディアンの毛布」をかぶせて視界を奪うこと。アメリカ先住民の肖像画には1F中庭で入手できる「矢」を命中させることでそれぞれ無力化することができる(2枚目の画像参照)。

突然、絵から斧や矢が飛び出し、プレイヤーの命を奪うというシュールきわまりない出来事は「アローン・イン・ザ・ダーク」の理不尽な世界を体現する一幕である。
さまようもの(Vagabond)
2F図書室に出没する残忍な捕食者。

図書室に侵入したプレイヤーをのったりとした動きで追尾し、不気味なうなり声とともに殴りかかるという攻撃を繰り出してくる。
多くのクリーチャー同様、物理攻撃を無効化できるため、彼を葬るにはいったん図書室奥にある隠し部屋に非難し、そこでアイテム「いけにえ用のダガー」を入手して、用いなければならない(2枚目の画像参照)。
このダガーはさまようものを彼本来の次元に送り返す力を秘めており、一撃するだけでこの恐ろしい怪物を消滅させることができる。

「千匹の仔を孕みし森の黒山羊の従者」と呼ばれるさまようものは、クトゥルフ神話の神格シュブ・ニグラスの眷属であるとされる。
小グモ(Small spiders)
1F中庭に出没する小グモの群れ。

プレイヤーが中庭中央の彫像から重要アイテム「矢」を手に入れた瞬間、不気味なSEとともにボトボトと落ちてくる。
小グモは動きこそ緩慢だが、どういうわけかあらゆる攻撃が通用せず、ジリジリとプレイヤーを追いつめてくる。対処法としては、「矢」を入手した直後に急いで中庭を退出するに尽きる。さすがのクモたちも別室までは追ってこないので、逃げるが吉である。
火の点いた葉巻(Ignited Cigar)
デルセト1F喫煙室のテーブルに置かれている点火された葉巻。

悪性の瘴気のような煙をもくもくと放っており、煙にプレイヤーが接触するとダメージを受ける。
葉巻を無力化する方法は、2Fバスルームにて入手できるアイテム「水差し」を葉巻の上で使用することである。水差しに水を満たすためには、1F食料庫にある水瓶を利用しなければならない。

ファイル『北軍大尉J・W・ノートンの報告』では、デルセトの主人だったエリヤ・ピックフォードが北軍将校を騙し討ちにするため、毒物を仕込んだ葉巻を用いる場面があった。
緑色のもの(Green Thing)
デルセト1Fエントランスの向こうに巣食う巨大生物。

1Fエントランスの扉を開けた瞬間、入り口いっぱいに広がる身体をくねらせ、プレイヤーをひと呑みにしてしまう(もちろんゲームオーバー)。
1Fに到着すると、何の妨害もなくエントランスまでたどり着けるため、「ひょっとしてこの館から脱出できるのか」と不用意に扉を開けたプレイヤーを唖然とさせてきた。ちなみにトラップのため、攻略法は存在しない。

公式設定ではこれといった名称のなかったこのクリーチャーだが、ファンの間ではいつの間にかクトゥルフ神話における最高位「万物の王である盲目にして白痴の神アザトース」になっていた。その最強の強さと理不尽さは、なるほど魔王の名にふさわしい。
海賊の亡霊(Ghost of pirates)
1F舞踏室隣の廊下に出没する海賊姿の亡霊。

絶妙な剣技と身体能力を誇り、プレイヤーを追いつめてくる。
飛び道具を避けてしまう彼と闘うためには2Fに鎮座している「動く鎧」を撃破して、彼が持つ「剣」を利用しなくてはならない。
この海賊を倒す一番の近道は、壁際に追いつめてしまうことである。彼には攻撃をガードする際に半歩ほど後退するクセがあるため、息も尽かさぬ連続攻撃を繰り出すことによって、壁際に追いこみ、その自慢の動きを封じることが勝利の近道である。

作中に登場するクリーチャーのなかでもとりわけ毛色の違うこの亡霊。一部ファンの間では「在りし日のエゼキエル・プレグスト本人」説が定着している。
ダンスホールの亡霊(Ghosts in the ballroom)
デルセト1F舞踏室にたたずむ3組の男女からなる亡霊。

2F居間の亡霊と同様、プレイヤーが接触しなければおとなしい存在だが、接触すれば居間の亡霊のような不定形の泡状の存在と化し、プレイヤーが死ぬまで追尾してくる厄介な存在となってしまう。
また、ダンスホールの亡霊たちは、この先プレイヤーが訪れる地下洞窟にある「海賊のチェストの鍵」を守護しており、彼らを動かすには「死の舞踏」のレコードを「蓄音機」にて奏でねばならない。楽曲が始まると、亡霊たちはダンスに興じ、チェストの鍵への道が開けるようになる。
とはいえ、鍵を手に入れ、部屋を退出するまでは、亡霊たちが危険な存在であることに変わりないため、間違っても彼らに接触しないよう気をつけたい。
クトーニアン(Cthonian)
デルセト地下洞窟通路に巣食う巨大生物。

不気味な伸縮性の身体に獲物を絡めとる触手を自在に操り、プレイヤーを捕食しようと襲いかかってくる。
あらゆる物理攻撃は彼の前では通用しないため、遭遇したらいかに素早く逃げるかがこの怪物を回避する唯一の攻略法である。
クトーニアンと遭遇しうる場所は2ヵ所。ひとつは前述の地下洞窟入口にて、もうひとつはデルセト地下室の隠し部屋である。地下室のルートで遭遇した場合、長い1本道であるため、進み続けることはそのままクトーニアンの餌食になるようなものである。そのため、地下室のルートはお勧めしない。

クトゥルフ神話にも同名のクリーチャーが存在する。公式設定では、デルセトの主であるエゼキエル・プレグストとも対立しており、洞窟通路を領土として安堵することで共存関係を維持しているとのこと。
深きもの(Deep One)
デルセト地下洞窟の水辺に潜む半魚人。

普段は水の中に生息しているが、プレイヤーが水辺に接触しそうになると、その姿を現して追尾してくる。
攻撃も長い腕を用いたリーチのある攻撃を繰り出すため、深きものを相手に徒手格闘を行うのは大変危険である。
また、この怪物には無数の同族が存在するらしく、1体を倒しても一定時間が経過すると、また水辺から登場するため、彼らとの戦闘は極力避けたほうが無難である。

ラヴクラフトの小品『インスマスを覆う影』に登場する半人半妖の存在で、海神ダゴンの眷属であるため、魚のような姿になっているという描写が見られる。ちなみにネットではこの怪物が海神ダゴンであるという説が根強いが、まさかクトゥルフ神話の神がプレイヤーと同じ体格ではいささか夢がないため、深きもの説を採用させていただいた。
鼠(Rats)
デルセト地下室に出没するネズミ。

屋敷の邪気を受けて凶暴化しているのか、群れをなしてプレイヤーに襲いかかってくる。
とはいえ、その辺にいるネズミと変わらないため、容易に葬ることは可能である。
大グモ(Giant Spider)
デルセト地下洞窟の中間部に潜む大グモ。

プレイヤーの存在を確認すると、のそのそと近寄り飛びかかってくる。
難解なアルゴリズムで動いているため、徒手や剣による攻撃は逆にカウンター攻撃を招きかねないため、洞窟にたどり着いた時点で銃弾が余っているのなら、遠慮なく使ってしまおう。もし、ない場合はその緩慢な動きを逆手にとって、逃げるのが吉である。
大グモ2(Giant Spider2)
デルセト地下洞窟の穴倉に設けた巣に生息する大グモ。

プレイヤーを発見すると、巣である穴からのそのそと這い出してきて、どこまでもプレイヤーを追尾してくる。
あらゆる攻撃を無効化できるため、遭遇したら逃げるしかない。倒したい場合は、橋までおびき寄せるのが良い。プレイヤーを追いかけてきた大グモはそのまま水路に落ち、身動きが取れなくなるため、実質的には退治したことになるのである。
空飛ぶ生物(Flying Creatures)
デルセト地下洞窟を飛び回る虫状の生物。

普段は洞窟の巨石や橋が濫立するようなバランスの悪いところの上空を飛び回っており、プレイヤーが近づくと体当たりをしてくるという嫌らしい存在である。
幸い、物理攻撃全般が有効なので、ライフル等でさっさと撃ち落してしまったほうが行程もグッと安全なものになるだろう。
エゼキエル・プレグスト(Ezekiel Pregzt)
デルセト屋敷の真の主にして、諸悪の根源。

地下洞窟の最深部である霊廟に、巨木の姿をとったその本体は潜んでおり、プレイヤーの肉体を奪い取ろうとしてくる。
攻撃方法はスピーディーかつ高威力の火球、水中の深きものによる連携攻撃となっており、ただでさえ水中で素早い動きが封じられるなか、両者による攻撃を避けられるかがネックとなる。
攻略方法として、プレグストの化身である巨木の最前までやって来たら、その祭壇に図書館の隠し部屋で入手した「タリスマン」を設置する。すると巨木の力が弱まり、火球攻撃がストップする。最後に、ゲーム序盤に屋根裏部屋で入手する「ランプ(点火を忘れずに)」を投げつけると、巨木に引火し、この呪いの存在を焼き滅ぼすことができるのである(2枚目の画像参照)。

背景を語ると、3世紀の時を生きたエゼキエル・プレグストはもともとは「アスタルテ号」という船を操る海賊の頭領だった。海賊組合への分け前を払わなかったことによって死刑宣告されるも、なんとか逃れたプレグストはフロリダの地で邪神(おそらく豊穣神シュブ・ニグラス)と契約し、不死の存在となる。
その後、アスタルテ号を副官に譲り渡すと、プレグストは「エリヤ・ピックフォード」と名を変えて、海賊時代の金を元手にフロリダの地に「デルセト」と名づけた屋敷を建てるに至った。デルセトはセム系神話に登場する豊穣の女神の名だが、転じて「アスタルテ」あるいは「シュブ・ニグラス」の意味を持つ。
怪しげな事業家としてその土地に君臨していたプレグストは、南北戦争の荒波に飲まれる。フロリダの荘園主だったプレグストは必然的に南軍に属し、この土地に徴発に訪れた北軍兵士をだまし討ちしてその命を奪っていった。
破局が訪れたのは、北軍大尉ノートンがプレグストの荘園にやって来た時だった。いつものように、だまし討ちして彼を殺害しようとしたプレグストが逆にノートン大尉に撃たれるという末路を迎えた。さらに北軍によって放火されたデルセトは主人もろとも業火に包まれ、プレグストの命運は尽きたかに思えた。
しかしながら、クトゥルフの秘術に精通していたプレグストは、射殺された肉体からその精神を浮遊させ、地下洞窟の巨木に乗り移ることに成功する。それ以来、命は助かったものの巨木に封じ込められることとなったプレグストはデルセトに居住したハートウッド父子の肉体を奪おうとしたが、いずれも失敗する。
肉体を手にし、再び支配することを目論むプレグストの領土をプレイヤーが訪れたのが事の始まりである。