ソニーモバイルが2021年前半にリリース（少なくとも発表）することが期待されている最新Xperiaと言えば、Xperia 1 III、Xperia 10 III、そしてXperia Ace 2（仮称）こと5.5インチのコンパクトミッドレンジモデルの3機種。
このうち、フラッグシップのXperia 1 IIIについては例年よりも発表・リリースが遅れると言った噂もありますが、毎度のことながらスペックに関する情報は非常に限定的です。
そんな中、このXperia 1 IIIのカメラスペックについて非常に興味深い情報が出てきました。
Xperia 1 IIIのカメラはスマホ初のグローバルシャッター搭載？
ESATO上のユーザーが発見したもので元はWeiboでディスプレイやカメラといった未発表製品のパーツに関する情報をリークしている人物からのもの。
Weibo上ではこのセンサーはXperia向けのもの、と予想されているとのことで、内容としては：
・4:3フレームモード
・1/1.31インチ
・12.3MP
・グローバルシャッター搭載
・ピクセル・サイズ：2.74μm
・DCI 4K＠160fps 12bit動画撮影対応
このセンサー、もしXperia 1 IIIに搭載されるとすれば当然メインカメラ用のセンサー、ということに。
センサーサイズは前モデルの12MPからほとんど変わらない、ということになりますが、センサーサイズは1.7インチ→1/1.31なのでかなりの大型化。
また、ピクセルサイズもおそらく既存では最大クラスになると思います。
さらにこのカメラはグローバルシャッターを搭載しているとのこと。
グローバルシャッターとは？
グローバルシャッターとはデジタルカメラのシャッター方式の一つで、撮影時に、イメージセンサーの受光素子データを一括で読み出すもの。
一方、現在のスマートフォンおよびほとんどのデジタルカメラは「ローリングシャッター」で垂直方向（もしくは水平方向）にフレーム全体をスキャンするキャプチャ方法。
スキャニングそれ自体は、高速で行われますが、フレームを一度に撮影するグローバルシャッターとは異なり、順に走査していくことで撮影対象に時間差が生じるとのこと（ケイエルブイのサイトから抜粋）
そのため、ローリングシャッターでは被写体が高速で動いている場合に動体歪みが生じるという欠点がありますが、グローバルシャッターではこの歪が発生しない、という利点がある模様です。
ただ、現在の技術ではグローバルシャッターは非常に高価で、高級一眼レフでも搭載しているものはほとんどありません。
よって、過去のXperia 1シリーズがαカメラの技術を生かした「もどき」を移植したように、今回のものもグローバルシャッター「もどき」、という可能性も高そう。
スマホ初、DCI 4K＠160fps 12bit動画撮影対応
一方、160fpsでの4K DCI動画撮影、というのはグローバルシャッターより現実味がありそう。
現在、俗言う4K動画撮影とはUHD-4Kを指し、この解像度は3840 x 2160pxですが、DCI-4Kは4096 x 2160pxとなります。
ただ、Galaxyフラッグシップなど、8K(7680×4320)動画録画が可能な機種も多い中で、4096 x 2160pxというのはなにも新しいものではありません。
ただ、これが160fpsとなると話は別。
既存スマートフォンの4K動画撮影では最高でも60fpsのはずで、少なくとも160fpsで4K動画を撮影できる機種は確実に存在しません。
つまり、この機能がXperia 1 IIIに搭載されれば、これも世界初、ということになります。
また、これについては過去にEsato上で関連する有力情報がリークされていました。
Xperia 1 IIIのカメラについては50MP+12MP+12MPと12MP+12MP+12MPという異なるカメラ構成を持ったプロトタイプが存在するとも言われています。
ただ、仮に50MPセンサーを搭載したモデルが製品化されるとしてもこのセンサーがメインセンサーとは限らないので、今回の情報とは矛盾しません。
よって、現時点では両方の情報とも正しい（そして両方間違っている）という可能性があると思われます。
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