高級機種が売れなくなったといわれてからすでに数年が経つ国内のスマートフォン市場。
「iPhone」のナンバーワン人気は不動である一方で、Androidスマートフォンについてはここ数年間だけでも結構シェアが入れ替わっているという印象です。
一方、必ずしも売上台数や市場シェアを反映するわけではないと思いますが、スマホ業界全体の動きを見る上で、ユーザーの各スマートフォンブランドに関する「関心度」や「興味」というのも重要な指標だと思います。
という訳で、今回はGoogle Trendを使って国内で各スマートフォンの「ブランド」へのユーザー関心がどのように推移しているのか、という点を見てみたいと思います。
「Xperia」の検索は半分以下に
以下はGoogle Trendにおける、国内で販売されている主要スマートフォンブランドの過去5年間のキーワード検索推移。
以下は国内での「Xperia」の人気度の動向↓
5年前がちょうど「100」のXperiaですが、このキーワードで検索をする国内ユーザーは過去5年間で半分以下になっている、ということになります。
ちなみに2018年というとXperia XZ2シリーズやXZ3の時代です。
そして以下は世界全体での「Xperia」をキーワードとした検索の推移。
世界全体で見ると「Xperia」での検索は5年前と比べる1/4以下になっており、さらに人気が衰退していることがわかります。
一方、以下は国内ではライバルとされるGalaxyの検索推移(国内)↓
日韓関係に改善の兆しが見えているためでしょうか。以前より少しずつ人気がアップしているのが分かります。
そして以下は国内ブランドではXperiaと人気を二分している「AQUOS」。
AQUOSは上下を繰り返しながらもその検索人気度は5年前とほとんど変わりません。
また、今ではすっかりマイナーブランドとなってしまった「arrows」ですらあまり大きな変化はなし。
一方、国内では「新参者」のXiaomiやOppoは一時期ほどの勢いはありませんが、比較的高い水準を維持。
事実上国内撤退をしてしまったHuaweiに関してはご想像の通り。
ちなみにこの「人気度」はそれぞれの検索キーワードにおける特定の地域と期間について、100をグラフ上の最高値を基準として検索インタレストを相対的に表したものです。
よって、例えばXperiaの「50」とAQUOSの「50」を比べても何の意味もありません。
ただ、やはりこれはユーザーのXperiaに対する関心が相対的に薄れていることは確か、と言えると思います。
ソニーは数年前からスマホ事業黒字化に向けて一気に機種数を絞り、話題性のあるとがった製品を出もあまり出していないという印象。
売り上げは別にしても、やはりこの辺りがユーザーの「関心」が離れて行ってしまっている原因ではないかと思われます。
データ参照:Google Trend
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