Mac用Final Cut Proユーザガイド
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Mac用Final Cut Proのステレオビデオと空間ビデオをプレビューする
デフォルトでは、Final Cut Proのステレオビデオプロジェクトには片目のみ(左目または右目)が表示されます。iPhoneで撮影された素材の場合は、編集中、視覚的な品質が最高であるヒーローアイを表示することをおすすめします。
ビューアでステレオビデオを使用するときには、左目用と右目用の両方のビューを同時に表示できます。こうした特別な表示オプションによって、ステレオビデオの視差と配置を客観的に評価できます。
Final Cut Proのブラウザでステレオビデオクリップを選択します。
必ずクリップのステレオスコピック設定を確認してください。
ビューアの右上隅にある「表示」ポップアップメニューをクリックし、「ステレオスコピックの表示方法」を選択してから、サブメニューでオプションを選択します:
左目: 左目用のビューのみを表示します。左目がヒーローアイの場合は、名前の後ろに「(ヒーロー)」が表示されます。
また、Control+Option+Command+1キーを押して左目表示を選択することもできます。
右目: 右目用のビューのみを表示します。右目がヒーローアイの場合は、名前の後ろに「(ヒーロー)」が表示されます。
また、Control+Option+Command+2キーを押して右目表示を選択することもできます。
両目: 左目と右目を横並びで表示します。
また、Control+Option+Command+アットマーク(@)キーを押して両目表示を選択することもできます。
アナグリフ: 左右両方のビューを同時に表示します。左目の赤のチャンネルと、右目の青と緑のチャンネルを合成して表示します。このビューを使うと、標準的な赤/シアンのアナグリフメガネを使っても使わなくても、視差と配置を比較できます。
また、Control+Option+Command+3キーを押してアナグリフ表示を選択することもできます。
アナグリフモノクロ: アナグリフビューをグレイスケールで表示します。このビューでは、シーン内の鮮やかな色の影響がなくなり、イメージの立体感が確認しやすくなります。左目の赤のチャンネルと、右目の青と緑のチャンネルを使って、左右のソースのルミナンスが合成されます。アナグリフメガネを使ってソースイメージのネイティブカラーの影響をなくして表示することも、メガネなしで表示して視差と配置を比較することもできます。
また、Control+Option+Command+4キーを押してアナグリフモノクロ表示を選択することもできます。
アナグリフアウトライン: イメージ内にエッジが表示され、コンバージェンスコントロールを使って視差を設定できます。これによって、シーンで視覚的に認識できるコンバージェンス点(ある要素への距離感)を調整できます。左側の赤のエッジはプラスの視差(コンバージェンス点よりも遠い点)、右側の赤のエッジはマイナスの視差(コンバージェンス点よりも近い点)を示しています。これは、シーン内の実際の視差を評価するときに利用できる最も正確なビューです。アナグリフメガネを使って、ステレオエフェクトをプレビュー表示することができます。
また、Control+Option+Command+5キーを押してアナグリフアウトライン表示を選択することもできます。
スーパーインポーズ: 左目用と右目用のビューを50パーセントの不透明度で合成するので、両側を同時に見ることができます。これは、出力のスポットチェックに便利なビューですが、左右の視差に関する手がかりを特定するのには適していません。このビューではアナグリフメガネを使えません。
また、Control+Option+Command+6キーを押してスーパーインポーズ表示を選択することもできます。
差分: 左目と右目のピクセルカラーの値を比較し、結果をモノクロで表示します。差分がない場合は結果がグレイで出力されますが、差分がある場合は、暗い色から明るい色の範囲で表示されます。これは、垂直方向の視差を確認するのに最適なビューです。このビューではアナグリフメガネを使えません。
また、Control+Option+Command+7キーを押して差分表示を選択することもできます。