Mac用Logic Proで「ピッチソース」パラメータを使ってトランスポーズを制御する

Mac用Logic Pro 11では、リージョンインスペクタの「ピッチソース」パラメータを使用して、プロジェクト内のリージョンやループのトランスポーズを制御することができます。リージョンタイプに応じて、キー変更に従う、グローバルコードトラックのコードに従う、リージョンコードに従うといった「ピッチソース」オプションがあります。

「ピッチソース」ポップアップメニューで使用可能なオプションは以下の通りです:

オフ: リージョンはキーやコードに反応しません。
「ピッチソース」を「オフ」に設定することで、いつでもリージョンまたはループを録音された元のキーに戻すことができます。
キー: プロジェクトのキーと、その後のキー変更に合わせてリージョンが変化します。
リージョンコード: リージョンに含まれるリージョンコードにリージョンが従います。
コードトラック: コードトラックのコードにリージョンが従います。

以前のバージョンのLogic Proで作成されたプロジェクトでは、一部のリージョンタイプに追加のオプションがあります:

プロジェクトのキー: リージョンはプロジェクトのキーに合わせて変化しますが、その後のキー変更に合わせては変化しません。

このオプションは、以前のバージョンのLogic Proで作成されたプロジェクトのMIDIリージョン、MIDI Apple Loops、およびオーディオApple Loopsで使用可能です。

リージョン

オーディオリージョンには「ピッチソース」設定がなく、キーに合わせて変化することはありません。MIDIリージョンとパターンリージョンではデフォルトで「オフ」に設定されていますが、キーの変更に従うように設定することができます。Session Playerリージョンはコードトラックまたはリージョン自体のリージョンコードに従うことができます。

Session Playerリージョンの「ピッチソース」パラメータがリージョンインスペクタで「コードトラック」に設定されている場合は、リージョンはコードトラックに従います。「リージョンコード」に設定されている場合は、リージョンはそれ自体のリージョンコードに従います。「ピッチソース」パラメータを変更すると、「コード」メニューで選択される項目が変わり、その逆も同様です。

Apple Loops

キーが含まれるオーディオ、MIDI、パターンApple Loops（ループブラウザでは「コード」アイコンで示されます）はデフォルトで「キー」に設定されています。キーのないループ（ドラム、パーカッション、およびその他のピッチのないループ）はデフォルトで「オフ」に設定されています。Session Player Apple Loopsは、それ自体のリージョンコードに従う設定と、コードトラックに従う設定のいずれも可能です。

ループブラウザからApple Loopsを追加した場合は、ループブラウザの「詳細」メニューで選択された「コードをループ」オプションに従います:

リージョンコードを保持: ループはリージョンに含まれるリージョンコードに従います。
グローバルコードをリージョンコードで置き換える: ループのリージョンコードは、ループをドラッグしたコードトラック上の位置にペーストされます。
自動: ループをドラッグしたコードトラック上の位置にコードがなかった場合は、ループのリージョンコードがコードトラック上のその位置に追加されます。ループをドラッグしたコードトラック上の位置にすでにコードがある場合は、ループはそれ自体のリージョンコードに従います。Session Playerループは例外で、コードトラックにコードがある場合はそのコードに従います。

「ピッチソース」パラメータは、以前のバージョンのLogic Proで使用されていた「トランスポーズ」トラックの代わりとなるものです。以前のバージョンのLogic Proで作成されたプロジェクトを開いた場合は、「トランスポーズ」トラックは引き続き使用できます。

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