山梨県立美術館の開館は9時です。
あまり時間に余裕がありません。
とにかく美術館の開館に合わせて到着できるようにと早起きしました。
家を出たらのは6時半。
たぶん2時間くらいで到着できるかな?と予想。
久しぶりに西富士道路を北上します。
あっという間に富士宮に入り、富士宮バイパスを更に北上。
朝霧高原からの富士山に期待していたけど、残念ながら雲に覆われていて全く見えませんでした。
でも神様は見捨てなかった。
R139の赤池の交差点を左折すると精進湖が現れます。
湖の朝もや。
めっちゃ神秘的でした。
早起きして正解です。
こんなん、なかなか見れないですからね。
精進ブルーラインを下ると甲府市内に入ります。
美術館通りを西に向かうと山梨県立美術館に到着しました。
8時半でした。
ジャスト2時間です。
開館まで30分あるので敷地内の芸術の森を散歩しました。
ミレーとルソーの記念碑。
ミレーとルソーはバルビゾン派の中心的な存在で、優れた芸術作品をたくさん残しました。
このレリーフは、若手の画家の発起で製作され、フォンテーヌブローの森の入口に置かれているものです。
山梨県立美術館が開館15周年の時にフォンテーヌブローの森があるバルビゾン村から許可を得て、原型からの鋳造されたものらしいです。
バルビゾン派の作品を中心に展開している山梨県立美術館がバルビゾン村から認められたことなんだと思います。
しだれ桜?
噴水もありました。
そしていよいよ開館の時間がやってきました。
入館者チェックシートに必要事項を書き込んでからの受付になります。
コロナ対策ですね。
観覧料。
特別展は全く興味がないのでコレクション展のみのチケットを購入。
520円です。
まずはミレー館から。
いきなり「ポーリーヌ・V・オノの肖像」からです。
ジャン・フランソワ・ミレーの最初の奥さんです。
この絵には思い出があります。
初めてこの美術館に来たのは大学2年生の時にバイクで。
数あるミレーの作品のからその時はこの絵が一番印象に残りました。
ガツンときた感じ。
種をまく人よりも好きな作品です。
ダ・ヴィンチの名作「モナ・リザ」を彷彿とさせますよね。
自分はオノの肖像の方が好きです。
そしてその時、小さいサイズのキャンバスに印刷されたのをお土産に買って帰り、さっそく部屋の壁に飾りました。
そしていつだったか、夜中に目が覚めたらオノの眼に外からの光がピンポイント的に当たっていて、めっちゃ怖い思いをしたことが有りました。
(当時は下宿していて、部屋には天窓のようなものがあり、そこから光が入り込んでいたのです)
オノって、結核で22歳という若さで亡くなったんですよね。
そんなはかないオノの人生だったのも好きになる理由かもね。
県立美術館のミレーの作品の中でもオノの次に好きなのが、「落ち穂拾い、夏」です。
先程あげたフォンテーヌブローの森の近くの農場らしいです。
麦の落ち穂拾いは、貧しい農民のために拾うことを許す慣習で、地主が残さず麦を回収するのは戒められていたとのことです。
有名なのはこの「落ち穂拾い」ですよね。
パリのオルセー美術館が所蔵しています。
そして県立美術館のミレーの中で3番目に好きなのが「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」です。
「種をまく人」は4番目くらいかな。
ミレーはのちの印象派、特にファン・ゴッホにかなりの影響を与えたようです。
種をまく人に共鳴を覚え、「種まく人(種をまく人、農夫)」って作品を描いたくらいですからね。
まだまだミレーの展示作品はあります。
「眠れるお針子」
「ダフニスとクロエ」
「角笛を吹く牛飼い」
「鷄に餌をやる女」
「古い堀」
「無限罪の聖母」
「冬、凍えたキューピッド」
あとミレー館にはバルビゾン派の絵画が20点ほどあります。
ミレーと親友だったルソーの作品はそのうち2点。
「フォンテーヌブローの森のはずれ」
「樫のある風景」
例えばミレー館がA館だったとします。
そうするとコレクション展では見れない特別展を除くと、あとB館、C館があるんです。
B館は萩原英雄記念室、C館は日本人画家、特に地元出身とか。
正直、大変申し訳ないけど、全く興味が浮かんで来なかったです。
唯一気になったといえば、岡本太郎さんのスクリーンプリントかな。
さすが岡本太郎だと。
外にも岡本太郎さんのオブジェがあったからなんか縁があるのだろうか?
ミレー館以外はわりとはしょってしまったので、1時間20分くらいの観覧でした。
そしてその後は、アクトス用、そして自分用に桔梗屋に寄りました。
行きは朝霧高原経由。
約71km。
想定内です。
帰りは違うとこ通ろうと、身延経由の52号線にしました。
途中、村の駅なんぶでちょこっと休憩。
村の駅は三島もそうだけど、スープの試飲コーナーがあるんですよね。
タマネギのスープが美味しいんだ。
そして身延ルート、91kmもありました。
20kmも迂回したんだ。
でも52号線は桜が8分咲きくらい咲いていました。
思ったこと。
自分、バルビゾン派が大好きだと言ってたけど、ミレーとルソーくらいなんだったんだなと。
他のバルビゾン派の画家はあまり知らない。
ミレーはホント大好きなんです。
でも、ミレーに影響された印象派の方が分母があるからね。
そういった意味でいえば印象派好きならポーラ美術館って最強かも。
あっ、芝川あたりでセブンイレブンの移動販売車を見ました。
セブンイレブン、移動販売してるんだ。
ナンバーも711。