各種ラーメンが大幅にリニューアル : 博多一風堂 広島袋町店

先日（令和5年10月19日、木曜日）、廣島市中區袋町にあります「博多一風堂廣島袋町店」さんにて、御晝を頂きました。

ラーメン評論家である大崎裕史氏のFacebookを偶々讀んだ處、「一風堂」さんにて、基本のラーメンが大幅にリニューアルされたとの事です。其處でその新しい「一風堂」さんのラーメンに、私も興味を抱いた爲、近くの御店である「袋町店」へ行く事に決めました。

御店は11時ちやうどに開店です。私は一番乘りです。此方では、註文は基本、タッチパッドで行ふ方式です。タッチパッドで行ふ註文の利點は、註文に關して、云つた云はない、と云ふ問題が生じない事でせうか。私の註文は以下のとほりです――。

「極・白丸元味」（1,290圓）
「明太子ごはん」（430圓）
「替玉」アプリのクーポン使用
「トッピング高菜」（0圓）
「トッピング紅生姜」（0圓）
「トッピングにんにく」（0圓）

――以上です。上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。

「白丸」、「赤丸」、「からか麺」と、いづれもがスープ、麺、具材共にグレードアップされてをり、今後、各種ラーメンの主力として「一風堂」さんが賣り出して行きたいのが、「極」と云ふラーメンだと思はれます。

その「極」は、低温調理されたチャーシュー二枚と厚切のチャーシューと云ふ二種類のチャーシュー、味玉が半分、海苔がトッピングされた一杯です。此方の「極」、「白丸」でも1,290圓と云ふ價格であり、高いと感ずる人もゐるかも知れません。が、そのやうな方々には、「シンプル」と云ふラーメンも用意されてをり、具材は可也削落とされてゐますが、「白丸」であれば、790圓と云ふ低價格です。

また、全部乘せと云へる「バリ盛」と云ふラーメンもあり、此方は「白丸」で1,490圓です。

扠、卓上に置いてある「辛もやし」を小皿に盛つて食べてゐると、程無くして「極・白丸元味」、續いて「明太子ごはん」が屆きます。「辛もやし」は卓上に置いてありますが、高菜、紅生姜、にんにくはタッチパッドで註文しないと行けない仕組のやうです。

新しくなつた「白丸」ですが、成程、以前よりもスープの味が濃厚になつてをり、乳化に據ると思はれるMilkyな感じがします。とは云へ、「白丸」らしさとも云へるアッサリとした仕上がりも兼ねてをり、豚骨に特有の臭みを感じないのも從來の儘です。

麺は、バリカタにしましたが、バリカタにしては、やゝ柔らかいと感ずる茹で具合です。然し、小麥特有のかをりは感じられ、齒切れの良さは可也のものです。

具材のメインは矢張り、二種類のチャーシューですが、低温調理されたはうのチャーシューは、ピンクの色彩ではなく、昔ながらのチャーシューの色彩がやゝ薄らいでゐると云ふ見た目です。私はちやんと火がとほつてをり、肉の旨味が感ぜられるチャーシューが好みですが、此方のチャーシューは昔ながらのチャーシューの長所（肉の旨みと食べ應へ）と低温調理されたチャーシューの長所（肉の瑞々しさ）とを兼備してゐます。厚切チャーシューのはうは、大雜把な評言をすれば、「桂花ラーメン」さんの太肉と方向性が似てゐる感じがします。

博多のラーメンに替玉は缺かせない爲、今囘はアプリのクーポンを用ゐて、一玉を註文。と同時に、高菜、紅生姜、にんにくも「味變」の爲に註文します。替玉もバリカタにしましたが、最初の一杯よりもかためな、バリカタらしい茹で具合です。ラーメンのタレもかけようかと思ひましたが、高菜の鹽味で充分、辛さは追加出來てゐました。

「明太子ごはん」は、私が大好きなご飯メニューですが、セットメニューではなく、單品での註文に限られる爲、結構な値段がします。が、此方の明太子ですが、今迄の柔らかな崩れたイメイジとは異なり、適度な明太子の肉感とプチ／＼とした食感とが特徴的で、中々に美味です。矢張り、博多のラーメンには「明太子ごはん」も缺かせません。

ラーメンは可也グレードアップされてゐると云ふ印象を懷きましたが、お値段もパワーアップしてゐると云へない事もありません。が、求め易い値段を好む方々には「シンプル」も用意されてゐる訣ですから、其處は拔かりがないと云へさうです。最近、東京都に於て、有名ラーメン店が何軒か閉店されて、ラーメンに關する「1,000圓の壁」と云ふ事が、SNSで言及されて、オールドメディアもその話題を後追ひしました。

家賃、人件費、材料費、そしてラーメンを作るお仕事自體、かう云ふ事を考へると、ラーメンのお値段も1,000圓を超えるのは仕方ない事と云へるかも知れません。さう云ふ事を、御店の方々、利用客である（私を含める）人々に考へる切掛を、「一風堂」さんが與へて呉れるかも知れません。

とまれ、御馳走樣でした。

昨日（令和5年3月22日、水曜日）、廣島市中區袋町にあります「博多一風堂 廣島袋町店」さんにて、御晝を頂きました。

私が初めて食べた「一風堂」さんと云へば、90年代後半か2000年ぐらゐの頃、東京都の高田馬場（西早稻田）に於てです。未だ東京都では、今程に博多ラーメンが有名ではなく、高田馬場の御店には、替へ玉に就いての説明が、メニューと共に記されてゐたと記憶します。二口三口分ぐらゐの麺を殘した段階で、替へ玉をオーダーすれば、麺が切れる事なく、替へ玉が提供されると書いてありました。殊に博多ラーメンに於ては、（早く提供出來る）バリカタやはりがねが好まれる傾向にありますし。

あれから「一風堂」さんと云へば、海外にも進出されて、歐米邊にも同店のファンが多いとか……？

處で、今囘、何故、「一風堂」さんをたづねたかと云へば、先日、テレヴィのヴァラエティ番組で「浜辺美波 オススメ 背徳グルメ」が紹介されてゐたとの事で、その畫像を私はTwitterで確認しましたが、浜辺さんに肖り、私も同じメニューを食べて見ようと決めた爲です。

12時14分に御店に到著すると、御客は多數ではありますが、私は一人なので、直ぐにテーブル席に著席出來ました。註文はタッチパネルにて行ふやうです。之だと店員さんに據る註文ミスは起こり得ない仕組ですね。

推しの一人である浜辺美波さんに據る「オススメ 背徳グルメ」は以下のとほりです――。

「白丸元味」（820圓）
「明太子ごはん」（430圓）
「博多一口餃子」（470圓）
「替へ玉」（150圓）※後に註文

――以上です。上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。

ラーメン他が屆く迄、卓上にあるからしもやしを小皿に入れて、食します。註文して8分後、まづは「白丸元味」が屆き、續けて、「明太子ごはん」、「博多一口餃子」と屆きます。

私も以前から、「一風堂」さんでは「白丸」派であり、「明太子ごはん」も好きですから、失禮ながら浜辺さんと、その點、好みが合ひさうです（笑ひ

うん、一口餃子も含めて、福岡らしい、そして「一風堂」さんらしい味です。替へ玉に就いては、上述しましたタイミングで、註文します。また、替へ玉したラーメンには、店員さんに持つて來て貰へる高菜とにんにくとを入れて、「味變」します。

福岡市は私も大好きな都市であり、一時期、御仕事で住んでゐた事があります。九洲一處か、今、最も勢ひがある地方都市として評價が高いのが福岡市ですね。神戸市よりも最早、都會とさへ云はれて、最近では名古屋市と比較される事さへもある福岡市です。天神の地下街を歩くと、九洲の別嬪さん達がズラリと歩いてゐるその樣子は、ヲッサンの私には眩しい限りです。

その福岡と云へば、橋本環奈さんや池田エライザさんが御出身であり、浜辺さんの御友達だとか……。その影響もあつて、浜辺さんは「一風堂」を利用されてゐるのでせうかね？

「推し活」と「ラー活」とを同時に行へて、私は頗る滿足です。とまれ、御馳走樣でした。

本日、廣島の博多一風堂廣島袋町店さんにて、御晝を頂きました。

私が初めて一風堂さんを利用したのは、90年代後半、東京・西早稻田に於てです。當店が東京第一號店であつたかどうか、私には分りませんが（※一）、私が博多ラーメンの食べ方に就いて、學んだのは當店に於てでした。替へ玉のタイミングですとか、備へ付けの高菜、紅生姜、ゴマの使ひ方などが、簡略的に卓上のリーフレットにて説明されてをり、それを參考に、明太子御飯のセットを食べたのが最初でせうか。

その後、短い期間乍ら、福岡で働いた事もあり、その爲か、福岡ですとか、博多ラーメンですとか、さう云ふ事ごとには愛著を感じてゐます。

廣島の一風堂さんを利用するのは久し振りですが、今囘、目當は博多ラーメンではありません。四月十二日から、期間限定メニューとして、全國の一風堂さんにて、何やら同店さんが極太麺に挑戰するとの事です。ネットニューズにて、その情報を得たのですが、同店さんは、さうとは言明されてゐないものゝ、要は一風堂さんにて家系ラーメンを出すとの事なのです。

以下に同社のホームページから、文章を引用致します――。

「醤油豚骨」は、インパクト大のガッツリ系ラーメンです。かつて一風堂の夏の定番の太つけ麺に使用してゐた麺よりも更に太い、太さ3 ㎜の極太麺を採用し、茹で上げた重量はずつしり260g。スープは一風堂の豚骨スープにニンニクを漬けた醤油を合はせ、まろやかでありながらもパンチの効いた味はひに。特別に無料でご提供する「白ごはん」は、濃厚スープと相性拔群。スープに浸した海苔でごはんを包んで食べるなどのアレンジもお樂しみいただけます。麺の大盛や追加のトッピング等、お好みに合はせてボリュームを調整しながら、おなかいつぱいお召し上がりください。

一風堂の看板商品の博多ラーメンといへば細麺ですが、今囘異例の極太麺に挑戰しました。一風堂初めてのガッツリ系「醤油豚骨」を、ぜひご堪能くださいませ。

――引用は以上です（原文は略字新假名）。引用文を讀んだだけでも、それつて家系なのでは、と思ふ人は少なからずゐる事でせう。メニューやポスターの畫像としては、醤油豚骨のスープ、極太麺、チャーシュー、海苔にほうれん草と云ふ一杯が寫つてをり、一目瞭然とは正にこの事、これを家系と呼ばずして、何と呼ぶのでせうか。

醤油豚骨（920圓）を註文します。ダイエット中ではありますが、無料との事で、御飯を付ける事にします。何だか付けない事には負けのやうな氣がします。何に對しての勝負なのか、イマイチ分りませんが、國際政治の裏舞臺にて、これは明らかにハニートラップと分つてはゐる筈なのに、行かねば負けだと思ふ男のサガに似てゐませうか？

そのかはり、御飯は半分くらゐにして貰へませんか、とホールの方にお願ひしました。少しは私にも理性が殘つてゐた模樣です。

暫くして、ラーメンと御飯が届きましたが、そのまへに、卓上の小皿に取り放題の辛味のもやしを盛つて置きました。

醤油豚骨、御飯、もやしに就いて、詳しくは畫像を御覽下さい。

ラーメンですが、上述したとほりの家系のヴィジュアルです。チャーシューは薄切が二枚、海苔も二枚、表向きには見えませんが、刻みネギが少々、それにほうれん草。

まづはスープを飮んで見ますが、最初から中盤にかけては、スープの土臺を構成してゐるであらう、一風堂さん御約束の豚骨出汁の印象が強いです。たゞ、中盤から終盤にかけては、ニンニク醤油ダレのパンチが効いた感じや、鶏油のまろやかさが増して來ます。麺は、多加水寄りで、モチモチした極太麺の爲、ニンニク醤油や鶏油の風味を豚骨スープに加味するのは定石どほりです。さうする事によつて、スープが極太麺に負けず劣らず、兩者の存在感として、均整が實現してゐます。具に關しては、特筆すべき點は特にないやうに思はれますが、この値段で、御飯も附き、もやしも頂けるのであれば、お徳な感じがします。ラーメンも、麺とスープとは大變美味しく頂けました。

會計の際、店員さんから「醤油豚骨はどうでしたか」と聞かれました。大變美味しかつた旨を傳へ、然し、「近くに家系さんがありますよね」と返すと、「横綱家さんですよね。これも挑戰です」と笑顏でお答へ頂きました。一風堂さんも全國的に店舗を展開されてゐる會社さんだけあり、店員さん一人一人の接客も大變心地好いものです。

御馳走樣でした。

（※一）Wikipediaの「博多一風堂」によると、「翌1995年には東京都澁谷區廣尾に東京1號店となる惠比壽店をオープン」（原文は略字新假名）と記載されてゐます。