私の添乗ノート・フランス④フランス人の趣味

フランス人の趣味は?

オペラ座のロビー
フランスのツアー添乗の時に、「フランス人の趣味って何だと思いますか?」とお客様に質問しています。必ず返ってくる答えが、「オペラ鑑賞」「絵画鑑賞」「社交ダンス」などなど。

地方都市間の移動など、時間がある時に聞くので、周りは畑や牧草地など、のどかな風景なのですが、なぜかこういった答えになってしまいます。

「皆さん、今見える範囲でどこにオペラ劇場がありますか?毎回大都市まで行くんですか?皆さんの答えは、フランス人の趣味ではなく、パリ人の趣味のイメージですね」と私が言うと、「なるほど」と納得していただけました。フランスの観光バスの運転手さんに「フランスにはパリ人とそれ以外がある」と言った人がいました。私が「フランス人って〇〇だよね?」と言うと、「それはパリ人のことだろう」と返事をしてくるような人でした。

意外に地味なパリ人以外

釣りをする人
私が見たある統計では、フランス人の趣味が実に地味でした。
男性は①釣り②日曜大工③映画
女性は①編み物②コーラス③映画

コーラスというのは、教会との関係でしょうか?地方都市では、しばしばオペラには行けないので、映画が華やかに感じますね。

南仏に行くと、ペタンクというボール投げのゲームをしている年配男性のグループをよく見かけます。この風景ものどかな感じがしますね。フランスの富裕層の男性では「狩猟」という回答の人も多いようです。狩猟免許の取得や、犬の訓練、銃の手入れ等に結構なお金がかかるということです。狩猟協会は政財界に影響もあるようで、政治家にとって無視できない圧力団体のようです。

Mr.Bricolage

Mr.bricolage
こんな話をするようになったきっかけは、郊外をバスで走ると、必ずのように見えてくるある店が気になったからです。

 Mr. Bricolage(ミスター・ブリコラージュ)は、1964 年にオルレアンでベルナール・ディゼーヌが創った会社です。フランスに285店舗、同じBriconautesブランドで104店舗、海外にも70あまりのフランチャイズ店があります。Bricolageとは、「寄せ集めて作る」「自分で修復する」という意味だそうです。

日本でいうホームセンターですが、日曜大工(DIY)の店といった方がふさわしいようです。家庭用品、ガーデニング、装飾などの道具から資材まで幅広い商品を提供しています。専門知識を持った店員がアドバイスもしてもらえるようです。

フランスの郊外の道路を走っていると、日本のイオンモールのように必ずと言って良いくらい、この赤い字の看板が目に入ってきます。フランスだけでも300店近くあるのですから、当然ですね。

私は残念ながら、まだ店の中を見てみたことはありません。皆様が行く機会があれば、ぜひ見てみて下さいね。

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