6月5日(水)
「道の駅つるぬま」の朝が来た。
昨夜はけっこう降った。目の前の国道275号の走行音は許容範囲内だった。閉め切って窓にAizuのシェードを貼ればけっこうな防音効果はある。恐れいていたアイドラーも来なかったようだし。
駐車場のすぐ隣がもう「鶴沼公園」らしく、ちょっと歩けそうなので行ってみた。
お、東屋には、、
日本一周中のサイクル野郎が居た。雨の中いいとこ見つけたね。
雨は止んでいたが湿気がすごく、エルのシッポはチリチリのボワボワになっていた。ある程度の湿気があるとチリチリになるので、「湿気センサー」と呼んでいる。
道の駅から通りを渡るとそこには鶴沼があり、こちらが鶴沼公園の本体のようなので行ってみる。
向こうにはキャンプ場もあるのでぐるっと散歩出来そうだと思いきや、
「ペット禁止」の看板に行く手を阻まれてしまった。
しゃーないので、浦臼温泉の裏手の駐車場をお借りして一本やった。
ちょっと暴れて満足したので再び道の駅へと戻った。
ここの駅のトイレは男女でわざわざ建物を分けており、
男子は「鶴沼つつじ苑」、
女子は「鶴沼桜花苑」とそれぞれ大袈裟な名前がついている。
今朝は昨夜の焼き鳥の残りとお茶漬けというメニューだ。
いつもなら食後にコーヒーを啜ってウダウダするところだが、今日は8:15に出発せねばならないので慌ただしい。
さっさと朝食を済ませ、国道275号を北に向かって走り出した。
そんなに慌てていったいどこを目指しているのかというと、「北菓楼」の本店だ。昨日も行っただろ、と言われると思うが、今日はまた別の目的があるのだ。
それはこちら、シェフのおやつことバウムクーヘンの切れっ端だ。
なんでも限られた店舗でしか扱っておらず、開店と同時にすぐに売り切れるという裏メニュー的な人気商品だ。北海道に来る度に朝イチにここ砂川でこれを買うのがうちの奥さんのミッションなのだ。
9時の開店に備えて8時半に到着したら、既に場所取りのイスがひとつ置かれていた。
小雨が降る寒い中、奥さんは黄色いイスの後ろに並ぶ。私はコンパスの中でのんびりと愛用の「マガポケ」でマンガタイムだ。
いつもなら大好きな朝寝の時間であるエルブレはその間、コンパスの中でスヤスヤと眠っていた。
開店時刻が近づくと、黄色いイスの主である親爺さんがクルマの中から出てきてポールポジションについた。そこからは奥さんと親爺さんの世間話が始まった。親爺さんはご常連で、親戚や子供への土産物としてこの商品を使っているとのことだが、最近値上げしたせいか昔ほど人が並ばなくなったと言う。たしかに、親爺さんと奥さんの次の3番手以降が一向に現れない。
「こんな寒い日には早めに開けてくれるんだけどなあ」と親爺さんがぼやいているとようやく開店時刻になり、奥さんは無事お目当ての数だけゲットしてきた。結局3番手以降は開店と同時に数人来ただけで、9:30くらいになってもまだまだ残っていたようだった。ちなみに親爺さんのクルマが出て行ってしばらくして気づいたのだが、黄色いイスはそのまま店先に置かれたままだった。忘れてったな。
さて、徐々に我が家の大のお気に入りの留萌が近づいてきた。二年前にあまりにも夕陽が美しかったので今回も是非とも見たいのだが、今日の夕方は数日前から曇りの予報が出ている。
したがって今日のところは秩父別あたりに留まり、明日の夕方に賭けるつもりだったのだが、今日になって明日の夕方も曇りの予報に変わってしまった。しょうがないので、今日留萌へ向かうことにする。
そうと決まれば小雨の降る中、とりあえず北へと向かう。
先ずは「道の駅ライスランドふかがわ」に寄り、評判のオニギリを買った。さすがは米どころ、どれも美味そうで迷いに迷った。
次に向かったのは雨竜町だ。
「道の駅田園の里うりゅう」に着くと、あと数分で少し雨が止むとYahooが言っていた。
予報通り上がったので、ここぞとばかりに散歩に出た。
駅の周りの何の変哲もない田舎道の散歩だったが、深川で降りられなかっただけにこんなんでも嬉しそうなエルだった。
散歩を終えてコンパスへ戻ってすぐにまたパーーっと降って来た。散歩が出来て良かった良かった。
深川でも買ったがここも米どころとしては負けていない。夜の分も含め隣のかまぼことあわせて買い込んだ。
さあランチタイムだ。先ほど深川で買ったオニギリを頂く。さすがはライスランド、美味すぎる。
先ほど買ったかまぼこもちょいとつまむ。揚げたての熱々でこれまた美味かった。日持ちがするので数日は楽しめそうだ。
さあ後は留萌を目指すだけだ。
北竜ひまわりICから無料の深川留萌自動車道に乗り、
ひたすら西へと走る。
終点の留萌ICで降りる頃には、もう雨はすっかり上がっていた。
次に向かったのは「ホテル神居岩」だ。日帰り入浴もやっているというので、ひとっ風呂浴びにやって来たのだ。
レトロな佇まいの宿で、コカ・コーラのビンの販売機もいい味を出していた。これで板のチューインガムの販売機もあればアッパレなのだが。
入浴料は490円で現金のみ。大浴場は想像どおり、近代的のキの字もないレトロなデカイ銭湯といった雰囲気だった。広くて気持ちが良かったが、シャワーの出がチョロチョロだった。ともあれ、今日は朝からダウンが手放せないくらいの寒さだったので、温まれて癒された。
建物を出て正面を見ると、、、あれが神居岩らしい。
次はいよいよ前回の北海道旅でトップ3に入る快適さであった、
「道の駅るもい」へとやって来た。
早速、前回大いに気に入ったドッグランへと行ってみよう。
なにやらヤバいキノコが生えているらしい。
建物内の貼り紙にもあったように、
大型犬と小型犬とでエリアを分けたようだ。
それにしても相変わらず芝のサーフェスのコンディションが素晴らしい。
二年前にここで大暴れした楽しい記憶があるのか、午後にしてはよく珍しく走った。
素晴らしい芝生に適度なアンジュレーション、そしてこのプライベート感。やはりここはエルブレ的には今のところ日本一のドッグランか。
さて、今日のところはこの辺でお開きにしといて、散歩に切り替えようか。
何か咲いているなと思ったら、ライラックだった。まさに北海道だ。
それにしても相変わらずいいところだ。
さて、すっかり天気は回復したが、肝心の夕焼けはどうだろう。
やはり赤く染まらなかった。うーーん、残念。
暗くなってきたところで窓にシェードを貼っていると、柴犬を連れたお父さんが話しかけてきた。このお父さん、元々は東工大の先生だったというインテリで、なんとエルブレのかかりつけの病院がある町に住んでいたらしい。留萌は奥様の地元らしく、大学を辞めた後でこちらへ移住してきたが、田舎すぎるからか後悔している風だった。
ほっとくと話が永遠に続きそうだったし早く一杯やりたいので、何とか上手く切り上げお父さんとお別れした。さあ、晩酌だ。
今宵は先ず、ここのメニューの中でやたらと評判の良い、
にしん親子弁当をメインに添える。
さらに深川と雨竜のオニギリと、ここの出店で買ったタコザンギにホヤ塩辛といったメニューだ。
このにしん親子弁当、人気があるだけあって大当たりだった。1000円なのだが、べらぼうに美味いカズノコが2本も入っていて、もうこれだけで元が取れるってもんだろう。にしんの甘露煮も甘すぎず、実に良い。ご飯はさらっと少ないがこれまたいい味で、少ない分は絶品オニギリで補った。タコザンギは買ってすぐの時は柔らかかったのだが、冷めるとゴム化して噛んでも噛んでも口の中から無くならなかった。ただ味は薄めで良い。
調子に乗って、八戸で買った青森は黒石の「菊乃井本醸造」も冷蔵庫から引っ張り出した。スッキリ辛口でクイクイと飲み干してしまった。
奥さんは朝ゲットしたバウムクーヘンのきれっぱしを幸せそうにつまんでいた。
人気の道の駅なのでそこそこ停まっており大型トラックも向こうに見えるが、今日も中寝なので気にならない。
本日の走行距離:106km