ドラゴンクエスト12が開発中止になる可能性はあるの?詳しく解説!

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2021年に発表後、
続報のない状態が続いている「ドラゴンクエスト12」。

2024年4月末時点でも続報はなく、
シリーズの制作を長年支えてきた方たちが亡くなったり、
さらには発売元であるスクウェアエニックスが
4月末に特別損失計上を発表したこと
(HDゲームの開発方針の見直しにより、221億の廃棄損が発生したという発表)に
よって、ドラクエ12が開発中止になったのではないか?などと
噂まで出て来てしまっている始末です。

しかし、実際のところ、ドラクエ12は開発中止になったりする可能性は
あるのでしょうか。
この点をゲーム屋元店長の経験などを元に解説していきます。

(追記)
この記事執筆後の5/27に堀井雄二さん(ドラクエ生みの親のゲームデザイナー)の
公式ツイッターが更新され”現在も開発中”であることが明かされました。
そのため、2024年5月27日時点でも開発は続いていることが明らかになっています。
後述する内容からも、開発中止の可能性はほぼないと言えます。

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ドラクエ12が開発中止になることはまずない

結論から言えば、ドラゴンクエスト12が開発中止に
なることは”まずありえない”というのが答えになるかと思います。

と、言うのもドラゴンクエストシリーズは、
同社のファイナルファンタジーシリーズとは異なり、
近年でもその売上は衰えておらず、
現時点での”最後に発売されたナンバリングタイトル”である、
ドラゴンクエスト11も国内だけで数百万本の売上を
(パッケージの集計だけで、数百万に到達しています)記録しています。

現在のスクウェアエニックスの中ではもっとも売上を望めるシリーズですので、
そのドラクエの本編の新作を開発中止にするとは考えられにくいです。

それこそ、ゲーム事業から撤退でもするなら話は別ですが
そうでもない限り、ドラクエの本編を開発中止にするとは
考えられにくいです。

また、ドラクエ12を中止にする=以降、ドラクエの本編は当分期待できなくなる
と、いうことでドラクエシリーズ自体の停滞を意味することですから、
そのようなことは流石にしないのではないかと思います。

ドラクエ自体が衰退しているならともかく、
ドラクエシリーズは、2023年後半に発売された外伝作品の
「ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3」も初週で34万本の
売上を記録しており、
これは国内だけで見れば同社のファイナルファンタジーシリーズの
本編であり「FF16」や「FF7リバース」よりも高い売上です。

海外では、FFと比べて弱めとは言われていましたが
最近はそれなりに売れており、
国内では、もはやドラクエとFFは比較にならないぐらいに差がついている
(ドラクエの方が今は売れている状態)状態であるため、
”低迷しているわけでもないドラクエの新作を中止にする”とは思えません。

「作り直し」のような状態になっている可能性はある

もちろん、あくまでも公式発表はありませんが、
ドラクエ12関連で何かが起きているのだとすれば
”作り直しになっている”可能性は0ではないかとは思います。

ドラクエにしては発表⇒発売まで時間がかかりすぎていますし、
仮に前述した廃棄損の中にドラクエ関連の金額も入っているとすれば
”今まで作っていたものを廃棄して、作り直している”という
可能性ならあるのではないかと思います。

こういったことは、他メーカーの人気シリーズでもよくあることで
ゼルダの伝説シリーズ(時のオカリナなど)や、
現在switchで発売予定となっている「メトロイドプライム4」
(途中で開発元を変更して作り直している)など、
それなりに人気シリーズでも起きていることです。

そのため、ドラクエ12に何かあったのだとすれば
開発中止よりも”大部分を作り直している”という可能性の方が
高いのではないかと思います。

大部分を作り直せば、それまで作っていた部分は廃棄になりますし、
廃棄損(の一部)に入っている可能性はある上に、
発表から発売までに時間がかかっている理由にもなりますからね。

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どちらかと言うと、FFシリーズの方が危ない

最近の売上などを見ていると、
どちらかと言うと、ドラゴンクエストシリーズよりも
同社のファイナルファンタジーシリーズの方が
近年は苦戦傾向にあり、
世界ではまだそれなりに売れていますが、
世界売上も落ちてきている上に、
国内では(パッケージのみの集計とは言え)、
本編のファイナルファンタジー16が初週で30万ちょっとがやっと、
その後のに発売されたファイナルファンタジーⅦリバースに至っては
30万を下回るなど、かなり苦しい売上になってきています。
(参考⇒FF7リバースの売上結果

また、FFシリーズはドラクエとは違いクオリティ重視のシリーズで
あるために開発費も、恐らくシリーズを重ねるごとに膨大なものに
なっており、かなり負担になっているものと考えられます。

FFシリーズの新作は現時点では発表はありませんが
開発中止になるのだとすれば「ドラクエ」より「ファイナルファンタジー」の方なのでは
ないかと考えられます。

もちろん、2024年4月に発表された廃棄損が
FFなのかどうかは分かりませんし
その他の未発表タイトルだったり、キングダムハーツⅣ(こちらも発表後続報がない)
だったりする可能性もありますが、
ドラクエである可能性は、限りなく低いのではないかと思います。

少なくとも、引き続き好調なドラクエを中止して、
FFを…なんてことはないでしょう。

PS5専用だったとすれば…

ドラゴンクエスト12の対応機種はまだ発表
されていませんが、
(参考⇒ドラクエ12はどの機種に発売されるの?
仮にファイナルファンタジーの本編と同じくPS5専用だとすると
非常に苦しい結果になると考えられます。
(ファイナルファンタジーの直近のタイトルの売上低迷もPS5が原因の一つです)

仮にPS5向けに作っていたのだとすれば、
FF16やFF7リバースの状況から、方針を転換し、
ライト層などに向けた雰囲気に作り直している可能性も0とは言えません。

元々、ドラクエはファイナルファンタジーシリーズよりも
ライト層のユーザーもさらに多く、
そのドラクエをPS5専用にしてしまうと、
PS5自体、現在はかなり高額(6万~7万程度)のため、
ライト層の所有率は低く、またドラクエが発売されても
本体を買ってもらえない可能性も高いため、
”FF以上に売上に影響が出る可能性”も考えられます。

仮にもしも、当初はPS5専用に作っていたのだとすれば
そういう部分で方針を転換した可能性もあります。
(※あくまでも考察で、対応機種は現時点では未発表です)

廃棄損とは結局何なのか?

スクウェアエニックスが発表した廃棄損とは
結局何なのか。

これは、”開発中のゲームが開発中止になった”か、
”開発中のゲームが作り直しに近い状態になった”可能性が
高いと考えられます。

スクウェアエニックスの資料では「HDゲーム」は家庭用ゲーム機向けの
ゲームのことを示している模様であるため、
”未発表のタイトルが複数中止になった”などが現実的なのではないかと思います。

1タイトルで221億円の損失とするとかなり大規模なタイトルの可能性が高まりますが
”開発ラインを見直して、他の中規模タイトルは全部OKで、
 大作1タイトルだけ開発中止”なんてことはないと思うので
現実的には
”複数の小~中規模の未発表タイトルが中止になったことによるもの”ではないかと考えられます。
その中には、FFやドラクエ関連タイトルがある可能性も0ではありませんが、
ドラクエ12のことである可能性は限りなく低いです。

まとめ

ドラゴンクエスト12は開発中止になる可能性は
低いと思われます。

現在、スクウェアエニックスのシリーズで
最も売上が期待できるのは、国内では特に
ドラゴンクエストが圧倒的で、
その本編を開発中止にする可能性は限りなく低いと考えられます。

比較的不調が続いているファイナルファンタジーの方であればともかく、
ドラクエの本編が開発中止になる可能性は
非常に薄いのではないかと思います。

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