紙幣を間違えてシュレッダーに入れてしまった…
そんな場合は、どうすれば良いでしょうか。
紙幣をシュレッダーに入れてしまうと
当然のことながらシュレッダーの電源が入っている場合は
細かく裁断されてしまいます。
そのような状態になってしまうと、
とても焦りますよね。
では、もしもシュレッダーでお金を裁断してしまった場合は
どのように対応すれば良いのか、
もうそのお金を使うことはできないのかどうか、
この点を詳しく解説していきます。
そのままでは使うことはできない
当たり前のことですが
シュレッダーで裁断されてしまったお金は
そのままでは使うことはできません。
バラバラの状態でお店に持ち込まれても
お店としては対応することができませんし、
私も元店長経験者ですが、
お金の状態が極端に悪い場合には
銀行で交換して貰ってから使うように案内したりしていました。
(汚いとかそういうレベルではなく、千切れているものなど
そういう度を越したものが何度かあったためです。
シュレッダーは幸い、店長時代には見たことはありませんでしたが)
実際、お店としてはシュレッダーで細かく裁断されてしまったような
お金を受け取ることはできませんので、
(本物かどうかの確認も、お店としては難しいですし、
仮に受け取ってしまうと、お店側が銀行に持って行くなどして
対応しなければならず、相当な手間となるため、受け取らないのが基本です)
そのまま使うことは事実上不可能です。
当然、最近多くなっている自動精算機などでも
シュレッダーで裁断してしまったお札は当然通らないので、
使うことはできません。
ですので、シュレッダーで紙幣をバラバラにしてしまった際には
面倒でもしっかりと対応する必要があります。
できる限り修復して銀行に持ち込む
シュレッダーで裁断してしまったお札は
出来る限り破片を見つけ出して修復することにより、
日本銀行、またはお近くの銀行に持ち込むことで
交換して貰うことが可能です。
(郵便局や、一部銀行の支店、ATMだけの店舗などでは対応できません
また、紙幣の状態によっては日本銀行で鑑定作業などが必要となる場合もあります)
そのため、シュレッダーにかけてしまった場合、
中身を取り出して、シュレッダーをしてしまったお札の破片を
探し出し、ジグソーパズルのようにつなげて、
透明なテープなどで貼り合わせていく…という
非常に面倒な作業をする必要があります。
ただし、それをすることによって、
銀行で交換してもらうことができ、
満額交換してもらえることもあれば、一部金額を交換して貰えることもあるので、
シュレッダーにかけてしまった場合は
困難な状況でなければ、つなぎ合わせて見ましょう。
全額交換して貰えるの?
全額交換して貰えるかどうかは、
”銀行の判断次第”で、
基準としては「3分の2以上が識別可能な状態で残っていれば」
全額交換して貰うことが可能です。
シュレッダーで裁断してしまった場合でも、
しっかりと破片をかき集めて修復することで、
この条件を満たすことは可能です。
その場合、手間はかかりますが、ちゃんと新しいお札に交換してもらうことが
できますので、裁断した分のお金も損することなく、
ちゃんと使うことができます。
一方で、上記の条件を満たせなかった場合は、
「5分の2以上が識別可能な状態で残っている場合」に限り、
”半額”分交換してもらうことが可能になっています。
つまり、5分の2以上が残っているものの、3分の2未満しか残っていないと
判断された場合は”全額”交換してもらうことは残念ながらできず、
半額の交換となります。
1万円札の場合は「5000円」貰えますが、残りの5000円は
失うということです。
5分の2すら残っていない場合(5分の2未満)は、
権利を失効する形となり、
シュレッダーに入れてしまったお金は使うことは出来ず、
かつ、交換してもらうこともできません。
交換の際の持ち物は?
交換の際には、
「裁断してしまった紙幣を修復したもの」と、
身分証明書、印鑑、通帳などを持ち込んでおくと確実です。
身分証明書などは使わない可能性もありますが、
紙幣の状況や銀行によっては必要となる場合が
ありますので、念のため持ち込んでおくと
二度手間にならずに済みます。
なお、バラバラになってしまった紙幣を
自分自身で修復せずに、破片のまま
”この中に揃っているはずなので”みたいな形で
持ち込むのはNGで、
それだと対応してもらうことはできません。
シュレッダーにかけてしまった場合は
必ず自分自身で修復する必要があるので、
自宅などで、シュレッダーの中身を取り出し、
自分自身で修復するようにしてください。
修復の際に他の紙と混ざってしまっていたり、
他の紙幣と混ざってしまっていたりすると
交換して貰える可能性が下がりますので、
慎重に修復作業を行う必要があります。
また、修復し終えたあとは
”必ず銀行で交換してから”使用してください。
テープなどでくっつけてお金だと判別できるように
なったとしても、それをそのままお店に持ち込まれても
迷惑なだけです。
この点は勘違いしないようにしてください。
諦めてしまっても大丈夫なの?罪に問われる可能性は?
中には、シュレッダーにかけてしまったお札を
修復するのが困難だと感じたり、
そういった時間を確保するのが難しい人も
いるかと思います。
が、紙幣や硬貨を自ら使えない状態にしたり、
処分すると罪に問われるのでは?と不安に感じたりする人も
いるのではないでしょうか。
確かに、実際に貨幣損傷等取締法というものがありますが
これは厳密に言えば硬貨の方を対象にした法律となっていて、
紙幣の方に関しては自分自身の持つ、
紙幣自体を傷つけたりしてしまっても、
法律上でそれを罪に問うようなものは存在していません。
もちろん、意図的に紙幣を手当たり次第に
シュレッダーにかけていたり、他人の紙幣をシュレッダーにかけていたり、
何か悪意を持って紙幣をシュレッダーにかけている場合、
別の法律などに引っかかる可能性は十分にありますし
(特に他人の紙幣を勝手にシュレッダーにかければ確実にアウトです)
罪に問われる可能性もあります。
しかし、”自分のミス”で、自分の持つ紙幣をシュレッダーにかけてしまった…
という場合には、それで罪に問われる可能性はまずなく、
仮に交換するために修復する作業などをせずに、
そのまま諦めてしまったとしても、
特に何か問題が起きることは基本的にはありません。
次回以降、同じミスを繰り返さないように注意しつつ、
そのまま処分する場合は
念のため、第3者による悪用を防ぐため
(例えばごみを漁られるなど)しっかりと処分をするようにしましょう。
繰り返しになりますが
これはあくまでも
”自分の紙幣をうっかりシュレッダーをしてしまった場合の話”であり、
わざとシュレッダーにかけたりだとか
そういったことをしていれば問題になる可能性は十分にありますので
紙幣は大切に扱う様にしてください。
まとめ
シュレッダーで裁断してしまった紙幣は
自分自身でしっかりとつなぎ合わせた上で、
銀行に持ち込むと一番良いケースの場合は
満額での交換になる可能性もあります。
(ただし、状況によってはそうでない場合もあります)
多少の損傷ならすぐに交換して貰えるケースもありますが
シュレッダーで裁断してしまったとなると、
交換にはある程度時間がかかることが想定されますので、
時間に余裕を持って、訪れるようにしてください。
もちろん、いずれにせよ手間がかかってしまいますから
できる限り、シュレッダーに入れてしまう…というミスは
しないように注意して下さい!
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