Switch後継機の価格帯別に考える国内ゲーム市場の未来。高額の場合は…?

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ニンテンドースイッチの後継機は、
現時点ではまだ具体的な情報は出ていませんが、
2025年3月までには「発表」が行われると
メーカーの公式から告知が出ています。
(発売はまだその先なので、それなりに時間はかかるでしょう)

しかし、最近では物価の高騰や円安などにより、
競合機のPS5やXBOXSeries(特にPS5のほうは)が非常に
高額な価格設定になってしまっており、
ライトユーザー層のゲーム離れなども懸念される状態です。

では、switchの後継機の”価格”が高かった場合、
逆に安かった場合、この先のゲーム業界は
どうなっていくのでしょうか。

この点について考えていきたいと思います。

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スイッチ後継機の運命は”価格”が左右

Switch後継機の運命を一番大きく左右する要素は
”価格”であると思います。

スペックではなく、とにかく一番に”価格”ですね。

単純な言い方をすれば、
”価格さえ安ければ、スペックがあまり変わらなくてもある程度売れる”と
思います。

当然、任天堂自身のタイトルの充実も重要ですが
(※過去の任天堂ハードを見ると最初の1年ちょっとで任天堂のタイトルが
充実している時は成功し、そうでない場合は失敗しているケースが非常に多いです)
それ以上に、価格は重要な要素になります。

例えば、PS5と同じような価格帯(7万~8万)でswitchの後継機を
発売してしまった場合は”かなり高い確率で普及しない”と考えられ、
仮に任天堂が大量にソフトを投入したとしても、
任天堂ハードの主要ユーザー層は、ライト層になりますから、
7万~8万もゲーム機に出すか?と言われれば
出さない人も多いでしょう。

そのため、今回は価格が今まで以上に重要になります。

では、そんなスイッチの後継機の価格が、
”switchと同程度だった場合”
”switchよりある程度高額だった場合”
”PS5と同等の価格だった場合”に
分けて、それぞれこの先の国内のゲーム業界が
どうなっていくのかを、見ていきたいと思います。

Switchと同程度の価格だった場合

Switch後継機がスイッチと同程度(3万~4万ぐらい)だった場合、
これはソフト次第ではswitchの勢いを引き継いで
普及させていくことが可能であると思います。

勿論、転売対策・品薄対策などは行わないと失敗しますし、
ソフト不足に陥っても失敗しますが
価格面で言えばswitch後継機がスイッチと同程度だった場合、
あとは基本的なところをしっかりと対応していれば
かなりの勢いで売れることが予想されます。

もちろん、この場合でも現行switchが非常に強力であり、
数年はこの先もソフトが出る可能性は高いですから
すぐに移行完了とはいかないとは思いますが
国内ゲーム機市場はswitch後継機とswitchの独占状態に
なると考えられます。

Switch後継機がスイッチと同程度の価格帯であった場合
PS5は全く国内市場では存在感を示せずに、
任天堂一強の状態となるでしょう。
(PS5は7万~8万なので、switch後継機がスイッチと同価格帯だった場合、
 PS5が値下げなどに踏み切らなければ
 日本国内で普及することも、話題性を呼ぶこともなくなるでしょう)

このパターンの場合、
この先も非常に長い間、任天堂のゲーム機が
国内のゲーム機市場の中心に居座り続けることがほぼ確定と言えます。

他メーカーのソフトも、国内メーカーを中心に
PS5⇒スイッチ後継機に移るようになる動きも出て来るかもしれません。

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switchより少し価格が上がった場合

一方、switchよりも少し価格が上がり、
4万~5万前後の価格帯になった場合、
Switch後継機としては”かなりハードルが高い”価格になります。

と、言うのも任天堂ハードはライト層の客層も多いので、
そういった層はコアゲーマーと比べると
ゲーム機の購入意欲は低く、またゲーム機に出せるお金の限度も低いです。
そのため、4万~5万となると購入を躊躇される可能性が出てきます。

この場合、switch⇒スイッチ後継機への移行は遅れると予想され
かなり長い間、現行switchと並行で展開していくことになるでしょう。

ライト層は特に移行は鈍く、4万~5万クラスになると
ゲーム機としては非常に高額な部類に入るために
普及ペースはかなり落ちます。

ただ、競合のPS5は7万~8万になるため、
この場合でもPS5が国内市場の中心になることはなく、
Switch後継機への移行がなかなかうまく進まないものの、
Switchとswitch後継機が中心の市場、と言う形になっていくと思われます。

任天堂一強はこの場合でも変わらないでしょう。
ただ、次世代機の方の立ち上げは大幅に遅れることになるとは思います。

switch後継機が想像以上に高額だった場合

Switch後継機が万が一6万~8万程度と、PS5と同程度の価格か
あるいは少し安い程度の価格だった場合、
”switch後継機は失敗する”と予想します。

と、言うのも先ほど書いたように、任天堂ハードは
ライト層のユーザー層が非常に多く、
正直、5万前後でも相当厳しいです。

任天堂側もそれを理解しているとは思いますが
万が一、6万~8万レベルの価格に設定してしまえば
主要の客層には逃げられてしまいますので、
”大失敗に終わる”可能性が高いです。

こうなった場合はどうなるか。

”switch後継機も現行switchに飲み込まれて世代交代できないまま
 switchの市場が維持される”
ことになると予想します。

つまり、後継機が出たのにswitchが強すぎて
そのままswitch中心(あるいはswitch後継機と並行でずっとswitchもいる)
という状態になるということです。

PS5に関してはswitch後継機がどうなろうと、switchがある限りは
7万~8万では普及しませんので、
Switch後継機が高額すぎる価格設定だった場合、
”現行switchが引き続き、市場の中心になる”という奇妙な現象が起きる可能性が高いです。

ただ、この場合、ゲーム業界の”進化”は止まることになります。

後継機が高額+現行switchを切り捨てた場合

後継機が高額すぎて移行が進まず、任天堂自身が後継機をそれでも
普及させようと、現行switchがまだ売れているのに
生産終了にしたり、ソフトの発売を止めた場合…

この場合、何が起きるのか。

答えは”一般ユーザーのゲーム離れ”です。

つまり、ゲーム業界にとって甚大な損失となり、
ゲーム人口が大幅に減少することになります。

仮にswitch後継機が高額(6万~8万)、PS5も高額(7万~8万)、と
なってしまうと、コアユーザーしかゲームに触れなくなり、
子供やファミリー層、普段あまりゲームをやらないライト層は
ゲームから離れます。

最終的にゲーム業界自体の衰退を招くことになるため、
これは”最悪の結末”と言えます。

Switch後継機が高額で、現行switchも切られた場合、
「PS5が勝つんじゃ?」と思う人もいるかもですが、
7万~8万では一般層に普及しませんので、
「勝者なし」となり、一般層へのゲーム機の選択肢はなくなり、
ゲーム業界が衰退する、という結末を辿る可能性が高いです。

XBOXは4万台のモデルはありますが、
XBOX自体、元々一般層からは離れているので、
Switch後継機が躓き、PS5が高すぎるままでも、
大きく普及することはなく、ゲーム離れが起きるだけだと予想します。

まとめ

総合的に考えると、

Switch後継機が現行switchと同価格帯だった場合
⇒スイッチ後継機も売れて、現行switchから数年かけて順調に移行

Switch後継機が現行switchより少し高い場合(4万~5万前後)
⇒スイッチ後継機への移行には多少苦戦するものの、最終的には多少売れる

Switch後継機がPS5クラス(6万~8万)だった場合
⇒スイッチ後継機への移行には失敗。現行switchが引き続き中心に。

Switch後継機がPS5クラスかつ、任天堂が現行switchの展開を止めた場合
⇒ゲーム離れが起きる

と、いうことになるかと思います。

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