カッコいい!
2013.06.30 Sunday | by じゅくちょー
昨日は中日ドラゴンズの山井大介投手が
横浜DeNAベイスターズ戦でノーヒットノーランを達成した話題でした。
いやいや、ホント、あっぱれでしたね。
山井投手は過去にも惜しいところまで来ていた試合があります。
3年前の2010年8月18日の巨人戦で8回までノーヒットノーランでしたが、
9回坂本選手にホームランを打たれて達成できませんでした。
もう一つ忘れられないのは、
2007年の北海道日本ハムとの日本シリーズ第5戦です。
山井投手は8回まで一人の走者も出していません。
あと3人抑えたら完全試合達成というところで、
9回のマウンドに上ったのは岩瀬投手でした。
落合監督のこの采配には賛否両論が飛び交いました。
僕としては(比較的多くの人がそうじゃなかったかなあ・・・)
9回も山井投手に投げてもらって、
史上初、日本シリーズでの完全試合で、日本一になる瞬間を見たかったです。
あの時点で、ドラゴンズは3勝1敗でしたから、
仮に山井投手が打たれて、あの試合を落としたとしても、
あと2回対戦できるわけで、そのうち1つ勝てば日本一なのですから・・・。
そう上手くいくものではありませんが、最終戦までもつれて
最後に自分が贔屓にしているチームが勝つ決まり方がいい、
と思っている野球ファンは僕だけじゃないはず(笑)。
当時、僕は、山井投手は投げたかったのではないかなあと思っていましたが、
どうもそうではなかったようなのです。
山井投手がコーチに交代してほしいみたいなことを言ったようです。
山井投手の本心としては、「いや、あと、3人、頑張れ!」
とマウンドに送り出してほしかったのかもしれませんが、
言葉としては、「投げさせてほしい」とは言わなかったようです。
以下、当時の監督、落合博満氏の著書『采配』から
あの時のベンチ裏を覗いてみましょう。
(太字、落合氏。)
(引用はじめ)
メディアなどでは「幻の(山井の)完全試合」「山井交代の賛否」などと騒がれた。
結論から言えば、私は今でもこの自分の采配を
「正しかったか」それとも「間違っていたか」という物差しで考えたことがない。
ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということだけである。
・・・<中略>・・・
私の中にあったのは、何としてでも日本一を勝ち取ろうという思いだけだった。
・・・<中略>・・・
もちろん、山井が一人の走者も許していないことを知っていた私は、
「どこまで完璧な投球を続けるかな」という心境で見守っているのと同時に、
この試合に勝つためのプランをあれこれと考えていた。
なぜなら、この日本シリーズの流れを冷静に見ていった時、
もしこの試合に負けるようなことがあれば、
札幌に戻った2試合も落としてしまう可能性が大きいと感じていたからだ。
・・・<中略>・・・
8回も3者凡退で切り抜け、いよいよ「日本シリーズ史上初の完全試合まであと3人」
という状況になった時、私はダグアウトの裏で最後の守りをどうするか思案していた。
そこに、森コーチがやって来てこう言った。
「山井がもう投げられないと言っています」
私は即座に「岩瀬で行こう」と森コーチに告げた。
・・・<中略>・・・
私も山井の完全試合を見たかった。
記録やタイトルが選手を大きく成長させることを身をもって知ってるだけに、
「せめて3、4点取っていれば、山井の記録にかけられるのに」と思ったのも事実だ。
しかし、私はドラゴンズの監督である。
そこで最優先しなければならないのは、「53年ぶりの日本一」という
重い扉を開くための最善の策だった。
(引用おわり)
繰り返しになりますが、あの時、山井投手の本心は、
「俺が責任を持つから9回もお前が投げろ!」
などとマウンドへ送り出してほしかっのかもしれません。
仮に9回を山井投手が投げていたとして、
完全試合を達成していたかもしれませんし、
達成できていなかったかもしれません。
あれから6年経った今回、
正真正銘の大記録を樹立した山井投手、カッコいい!
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(2013年6月30日 コーヒーブレイク Coffee Break)
名古屋市瑞穂区にある小学生・中学生・高校生・高卒生対象の少人数制の塾で、
中学受験・高校受験・大学受験から補習まで(個別クラスも設置しています)対応の
東海学習塾堀田教室(熱田区・昭和区・南区に隣接しています)がお送りしました。
横浜DeNAベイスターズ戦でノーヒットノーランを達成した話題でした。
いやいや、ホント、あっぱれでしたね。
山井投手は過去にも惜しいところまで来ていた試合があります。
3年前の2010年8月18日の巨人戦で8回までノーヒットノーランでしたが、
9回坂本選手にホームランを打たれて達成できませんでした。
もう一つ忘れられないのは、
2007年の北海道日本ハムとの日本シリーズ第5戦です。
山井投手は8回まで一人の走者も出していません。
あと3人抑えたら完全試合達成というところで、
9回のマウンドに上ったのは岩瀬投手でした。
落合監督のこの采配には賛否両論が飛び交いました。
僕としては(比較的多くの人がそうじゃなかったかなあ・・・)
9回も山井投手に投げてもらって、
史上初、日本シリーズでの完全試合で、日本一になる瞬間を見たかったです。
あの時点で、ドラゴンズは3勝1敗でしたから、
仮に山井投手が打たれて、あの試合を落としたとしても、
あと2回対戦できるわけで、そのうち1つ勝てば日本一なのですから・・・。
そう上手くいくものではありませんが、最終戦までもつれて
最後に自分が贔屓にしているチームが勝つ決まり方がいい、
と思っている野球ファンは僕だけじゃないはず(笑)。
当時、僕は、山井投手は投げたかったのではないかなあと思っていましたが、
どうもそうではなかったようなのです。
山井投手がコーチに交代してほしいみたいなことを言ったようです。
山井投手の本心としては、「いや、あと、3人、頑張れ!」
とマウンドに送り出してほしかったのかもしれませんが、
言葉としては、「投げさせてほしい」とは言わなかったようです。
以下、当時の監督、落合博満氏の著書『采配』から
あの時のベンチ裏を覗いてみましょう。
(太字、落合氏。)
(引用はじめ)
メディアなどでは「幻の(山井の)完全試合」「山井交代の賛否」などと騒がれた。
結論から言えば、私は今でもこの自分の采配を
「正しかったか」それとも「間違っていたか」という物差しで考えたことがない。
ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということだけである。
・・・<中略>・・・
私の中にあったのは、何としてでも日本一を勝ち取ろうという思いだけだった。
・・・<中略>・・・
もちろん、山井が一人の走者も許していないことを知っていた私は、
「どこまで完璧な投球を続けるかな」という心境で見守っているのと同時に、
この試合に勝つためのプランをあれこれと考えていた。
なぜなら、この日本シリーズの流れを冷静に見ていった時、
もしこの試合に負けるようなことがあれば、
札幌に戻った2試合も落としてしまう可能性が大きいと感じていたからだ。
・・・<中略>・・・
8回も3者凡退で切り抜け、いよいよ「日本シリーズ史上初の完全試合まであと3人」
という状況になった時、私はダグアウトの裏で最後の守りをどうするか思案していた。
そこに、森コーチがやって来てこう言った。
「山井がもう投げられないと言っています」
私は即座に「岩瀬で行こう」と森コーチに告げた。
・・・<中略>・・・
私も山井の完全試合を見たかった。
記録やタイトルが選手を大きく成長させることを身をもって知ってるだけに、
「せめて3、4点取っていれば、山井の記録にかけられるのに」と思ったのも事実だ。
しかし、私はドラゴンズの監督である。
そこで最優先しなければならないのは、「53年ぶりの日本一」という
重い扉を開くための最善の策だった。
(引用おわり)
繰り返しになりますが、あの時、山井投手の本心は、
「俺が責任を持つから9回もお前が投げろ!」
などとマウンドへ送り出してほしかっのかもしれません。
仮に9回を山井投手が投げていたとして、
完全試合を達成していたかもしれませんし、
達成できていなかったかもしれません。
あれから6年経った今回、
正真正銘の大記録を樹立した山井投手、カッコいい!
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(2013年6月30日 コーヒーブレイク Coffee Break)
名古屋市瑞穂区にある小学生・中学生・高校生・高卒生対象の少人数制の塾で、
中学受験・高校受験・大学受験から補習まで(個別クラスも設置しています)対応の
東海学習塾堀田教室(熱田区・昭和区・南区に隣接しています)がお送りしました。