以前、このブログでもご紹介させていただいたファーメンステーションさん。
「発酵で楽しい社会を!」をミッションに、発酵技術とその商品で循環型社会を目指す素敵な企業でしたね。
その時は、岩手県奥州市で取れたお米から作った米ぬか石けんと、アルコールスプレーの商品をレポしました。
今年の春に、ファーメンステーションさんがクラウドファンディングをなさっていたことは、5月のブログでもご紹介済みですね。
そして…随分とお待たせしました〜!
今回はクラウドファンディングのリターン品レポを写真多めでお届けします!
アップルをアップサイクル!?
岩手県は日本有数のリンゴの産地。しかし全てのリンゴが出荷されるわけではありません。不揃い、小さな傷、色付きの悪いもの…でも規格外のリンゴだって、美味しさは変わりません。そんなリンゴたちは、美味しいジュースやシードルとして活用されます。
今回のクラウドファンディングは、りんごをジュースにした後の搾りかすを発酵させてアルコールを作り、生活の中で使えるサニタイザーに活用・展開したものです。
そう、アップルをアップサイクルする取り組み!なのですね。
もぎたての甘酸っぱさが広がるリンゴジュース!
私が今回応援購入したのは「リンゴだったサニタイザープレミアムセット」。サニタイザーの他に、岩手県奥州市の岩本りんご園さんの江刺りんごジュースも入っていました。
りんごを切って現れるような、ほんのりとした淡い黄色にワクワク。冷蔵庫で冷やしているうちにだんだん沈殿してきますが、それもまた「リンゴをしっかり使っているんだな」というリアリティを感じます。
飲んでみると「美味しいっ!」と思わず声が出てしまいました。ほんのり甘酸っぱくて、スッキリとした爽やかな後味。リンゴ産地ならではの味わいが生きています。
それではリンゴだったサニタイザー本体・詰め替え・携帯用をレポ!
全成分、発酵エタノール(60V/ V%)。
でもスプレーすると、アルコールの刺激臭だけではありません。スッとする中にも奥行きのある爽やかなリンゴ由来の香りを感じます。
ドアノブやお子さんのおもちゃ、調理器具などなど…これまでは義務感でアルコール除菌していたようなシーンが、「このサニタイザーを使いたくて除菌する」そんなシーンに変わりそうな、楽しさを感じましたよ。
(ちなみに、リンゴ由来であってもアルコールですので、火気厳禁。火を扱う所では控えましょう)
カタチを変えてリンゴがめぐる、循環のストーリー。
実は、サニタイザーを作って終わりではありません。
アルコール発酵の後の発酵かすも再利用。牛や鶏など家畜たちの飼料に混ぜ込まれるのです。いつもの餌よりも美味しくなって、嗜好性が上がり、家畜たちの健康づくりにも役立つのだそう。ここまで使い切ってもらえれば、リンゴも大満足!ではないでしょうか。
これまで捨ててしまっていたものを、発酵の力で価値あるものに変える。
リンゴがさまざまにカタチを変え、価値あるものになっていく一連の流れを、プロダクトでわかりやすく学ぶことができた、今回のクラウドファンディング。
最終的には329人のサポーターを集め、応援購入総額は目標金額の501%を達成したことからも、ファーメンステーションさんの取り組みが注目されていることの現れだと思います。
ぜひ、発酵の力で生み出される魅力的な商品を、毎日の暮らしの中に生かしてみませんか?
ファーメンステーションさんのウェブサイトはこちらからご覧いただけます。