概要
配布ページはここ Thunderstore でも配布されている Epic Loot というmodは, Valheimに以下のような要素を追加する. アイテムの希少度は以下の順で, 下の方ほど強力なエンチャントが付いた装備になりやすい
Epic Loot について
Epic Loot のインストール方法
今回紹介するEpic LootもAugaも, Vortexの自動インストール機能では正常にインストールできないため, 以降の手順をよく読んでほしい. Nexus Modsで配布されているmodのインストールにはVortexを使えばよい, という主張はあちこちで見かけられるが, Valheimを含めいくつかのゲームタイトル*2のmodを利用してきた私の経験からすると, VortexはNexus公式ツールであるにもかかわらずしばしば不具合を起こし, ゲームフォルダを破壊するのでおすすめしない. Nexus Modsのmod管理ツールであるVortexを使うと, Valheimを登録した時点で BepInExPack Valheimに相当するものが自動でインストールされるになるため, 作業が楽になるように見えるが, この自動インストール自体がバグることがよくあるなど, デメリットが多すぎるので全くおすすめしない.
Epic Loot のインストール方法は更新のたびに少しづつ変わっている. 日本語でインストール方法を紹介するページも既にいくつか見つかるが, バージョンが古いのか今では不可能なインストール方法が紹介されていることもあるので注意してほしい. ここで紹介しているのは, Epic Loot v0.9.37時点の話である.
Epic Loot のインストールには, mod本体のインストールの他に, BepInexPack Valheim のインストールが必要になる. BepInexPack Valheim は, ゲームに大掛かりな変更を加えるための基盤となるmodで, これ単体ではゲーム内容を変更しないが, Epic Loot を含むいろいろなmodの動作に必要になっている.
BepInExPack Valheim のインストール
BepInExPack Valheim v5.4.2202 の手動でのインストール方法を紹介する.
- 配布サイトでダウンロードする. BepInExPack Valheim (以下, BepInEx) のみ Nexus Mods では配布されておらず, ThunderStore という別のmod配信サイトでしか配布されてない.
- Valheim インストールフォルダにコピーする. 場所の確認方法はこの後に書いてある. ファイルは多いが, このコピーによって本体のファイルを上書きするものはない. このときにVortexを使用していると, BepInExをはじめmodをvortexを経由せず手動でインストールしようとするとだいたいめんどくさいエラーが起こる. 不安なら, 何度も繰り返すように, Vortexを使うべきではない.
- このコピーによって, Valheim インストールフォルダに
BepInEx\plugins
というフォルダが増えている. - 一旦ここまでの操作ができているかの確認のために, Valheim を立ち上げる. Valheim起動時にコマンドプロンプトが立ち上がり, Valheimタイトル画面右上に BepInEx のバージョンが表示されれば成功している.
Valheimのインストールフォルダとは, valheim.exe のあるフォルダのことである. Windows ならデフォルトでは C:\SteamLibrary\steamapps\common\Valheim になることが多そうだが, 人によって異なる可能性が高い. ValheimをSteamでインストールしたなら, SteamのライブラリでValheimを開いて設定画面からインストールフォルダを辿れる.
補足1: 元々 BepInEx という Unity 製ゲームを改造するためのプログラムがあり, それを Valheim 用に調整したものが BepInExPack Valheim である. よって, Thunderstore で配布している BepInEx と本家の BepInEx は別物であるので, 本家を同じようにコピーしても動作しない.
補足2: Windows以外でインストールする場合のヒントを以下に書いた. もしかすると役に立つかもしれない.
Epic Loot 本体のインストール
BepInexPack Valheim のインストールができたら, Epic Loot 本体をインストールする.
- 配布ページ の Manual Download ボタンで zip ファイルをダウンロードする
- Valheim インストールフォルダ内の
BepInEx\plugins\
にEpicLoot
というフォルダを作成する - zip を展開して出てきた
plugins
の中のファイルを全て, 上記BepInEx\plugins\EpicLoot
内にコピーする. zipに入っていた他のファイルは捨てても良い.
Mod Organizer 2 を使っているなら, インストール時にこういう構造になるよう手動でフォルダを作ると動作する. 配布ページではこういう配置にしろと作者は書いているが, なぜか違うフォルダ構造で配布していることが多いため, 手動で変更する必要がある.
以下のどれかでEpic Lootをインストールできたかを確認できるだろう.
- 「付呪机」という建築物が解放されている. 序盤から手に入る素材しか必要ないため, ほとんどのプレイヤーはゲームを再開したらすぐに建築できるだろう.
- コンペンディウムに魔法効果一覧の項目が追加されている
- 雑魚敵を倒すとそのうちアイテムをドロップする. Epic Loot で導入されたアイテムがドロップされるときは光の柱が出るので目立つ.
- ハルドールと取引する際のウィンドウが変化している
補足1: Epic Lootインストール後のValheimの初回起動時に, タイトル画面で英語のダイアログボックスが表示されることがある. これは「一人で開発してるとデバッグが大変なのでユーザーの皆さんバグ報告に協力してください」というのが大意の通知で, 開発者のgithubリポジトリやdiscordチャンネルへのリンクが貼られている. 先方はおそらく日本語はわからないので英語ができないプレイヤーは「閉じる」を押すしかないだろう.
補足2: 正確に言えば, EpicLoot フォルダを作らず, plugins フォルダに直接Epic Lootのファイルを置いても動作することが多い. しかし, Epic Loot配布ページのインストール手順ではこのようにしろと指示しているし, 変な場所に置かれるとこの後インストールする日本語ファイルの手順が破綻してしまうので, 指示通りにやってほしい.
追記: Valheim Ashlands/Epic Loot v0.10.0への移行
Valheim Ashlands (v0.218.15) 以前から Epic Loot を使っていている場合, Epic Loot の Ashlands 対応版へ更新する場合は, さらに追加の手順が必要になる. 具体的な手順は以下の記事に書いた.
under-identified.hatenablog.com
古いバージョンの話
Epic Lootはの仕様には何度か大きな変更があり, その都度書き足していたので読みづらくなっていた. 古いバージョンの話は, もしかすると必要とする人がいるかも知れないので, 邪魔にならないよう折りたたんでおくことにした.
クリックで展開
Epic Loot v0.9.7 までは, 作業机や鍛冶場に建築物を増設するとEpic Loot の機能が使えるというものだったが, これ以降は Enchanting Table (付呪机) という建築物で魔法素材の精製や魔法アイテムのクラフトを全て行えるようになった. 作業机や鍛冶場での操作は今は廃止されており, 増築用の建築物も効果がなくなった.
Epic Loot v0.9.10 までは, Item Extended Framework をインストールする必要があったが, v0.9.10からは不要になった. このmodも現在は削除されている. 以下は, v0.9.10より前の頃に書いた説明文である.
Item Extended Framework のインストール
追記: Epic Loot v0.9.10 からItem Extended Frameworkがなくても動作するようになった. 他にItem --- に依存しているmodを使っていないのなら, 誤動作防止の為にアンインストールしてしまったほうがいいだろう.
NexusMods での配布ページ
こっちは Thunderstore の配布ページ
- 配布ページ の Manual Download ボタンで zip ファイルをダウンロードする
- zip を展開して
ExtendedItemDataFramework.dll
を先ほどのBepInEx\plugins
内にコピーする.
v1.0.11 では最初から BepInEx\plugins に入った状態で配布されているので手動でフォルダ作る必要はなさそう.
この手順はzip内の README.md
に書かれている内容そのままである. もちろん将来的には変わるかもしれないのでなるべく確認してからインストールしてほしい.
Epic Loot v0.9.18の前後で, Epic Lootの配布形態が変わり, それまでファイルをバラバラにしていた状態から, pluginsフォルダの中に全てのファイルが入った状態になった. しかし, EpicLootフォルダは作られてないのでそのままコピーしても相変わらず指示通りの構造にならない. なぜこんなことをしたのか. とにかく, 手動インストールでもVortexでもMO2でも相変わらず手動で適切なフォルダ構造にインストールできているかの確認が必要である.
既存サイトでは Vortex 経由でインストールすればいいと書かれているものがいくつも見られたが, 少なくとも最近のバージョン*3だとそれでは動作せず, 手動でファイルを移動する必要があった (とはいえ Vortex なら一旦インストールしたmodを削除するのも比較的簡単なのでとりあえず試せばいいかもしれない)
2023/1/4 追記: 最近の Vortex のバージョンではValheimのmodをインストールできることがある. 特に BepInExPack Valheim に関しては Valheim を登録した時点でインストールされるようだ. しかし, 変なごみファイルが大量に作られるのでしばしばトラブルを引き起こすことは変わっていない. その上, Epic Loot と Project Auga を Vortex で自動インストールした場合, インストール先が適切な場所にならない可能性が高い. このままでもmodは動作するが, mod作者の指示した場所にファイルが置かれていない場合, 日本語ファイルも手動で移動する必要がある. この問題が発生してもVortexは特に警告を発したりしないので, いずれにせよ手動での確認が必要になる.Vortexを使うことはおすすめしない.
Epic Lootのインストールに成功したら, 日本語ファイルをインストールする. Epic Loot は Valheim 本体と違い, 1つの JSON ファイルの書き換えでほぼ全て日本語に置き換えられる.
Epic Loot の日本語化
日本語ファイルは, Nexus Mods と ThuderStore の両方で公開している.
- 上記のNexus Mods の配布ページでzip をダウンロードする.
- zip を展開し, 中に含まれている
translations.json
で, ValheimインストールフォルダのBepInEx\plugins\EpicLoot
内の同名のファイルを上書きする. このフォルダ構造で配布しているので, Epic Lootを正確な方法でインストールしていれば, Mod管理ツールで簡単にインストールできると思う.
コンフィグについて
あまり使うことはないと思うが, コンフィグファイルの設定も紹介する.
Epic Loot をインストールすると, Valheim 起動時に BepInEx/config/randyknapp.mods.epicloot.cfg
が存在しない場合, インストール直後のValheimの起動時に自動で作成される. これはテキストファイルなので(一般論として, できればWindowsの「メモ帳」ではなくもっとちゃんとしたテキストエディタである) EmEditorとかNotepad++とか, E で始まるやつとか V で始まるやつとかのテキストエディタで開いて編集できる.
オプションは全て, オプション名 = 値 の形式で表記する. #
で始まる行はコメント扱いであり, []
で囲まれた行は一切書き換えてはいけない.
以下は Epic Loot v0.9.37 時点の各オプション項目の説明である. 長いので折りたたんでいる.
クリックで展開
Ability Hotkey 1 = g Ability Hotkey 2 = h Ability Hotkey 3 = j
アビリティバーのホットキーの割り当て, 1-3まであり, 初期値はそれぞれ g
, h
, j
キー
Ability Bar Anchor = LowerLeft
画面上に表示するアビリティバーの位置
UpperLeft
(左上), UpperCenter
(中央上), UpperRight
, MiddleLeft
, MiddleCenter
, MiddleRight
, LowerLeft
, LowerCenter
, LowerRight
, からの選択式. 初期値は LowerLeft
(左下)
Ability Bar Position = {"x":150.0,"y":170.0}
アビリティバーの位置の調整用のオフセット値. Json のような形式で記述する. 初期値は {"x":150.0,"y":170.0}
Ability Bar Layout Alignment = LowerLeft
アビリティバー内の要素の並べ方. 値は Ability Bar Anchor と同じ.
Ability Bar Icon Spacing = 8
表示するアビリティバーのアイコンの間隔. 初期値は8
Item Drop Limits = BossKillUnlocksCurrentBiomeItems
Epic Loot で追加されるアイテムドロップ解放に関する設定. 以下の候補から選ぶ.
Unlimited
: 特に制約なし
BossKillUnlocksCurrentBiomeItems
: 各バイオームのボスを倒すたびに, そのバイオームに対応する装備のドロップが解放される. 例えばエイクスュルを倒せばエンチャント付き革製装備のドロップが解放される. 初期値はこれ.
BossKillUnlocksNextBiomeItems
: 各バイオームのボスを倒すたびに, ストーリー進行上の次のバイオームの装備ドロップが解放される. 例えばエイクスュルを倒したら次の黒い森では青銅が入手できるので, ブロンズ製装備のドロップが解放される.
PlayerMustKnowRecipe
: 既にクラフトレシピを知っているアイテムのみドロップされる. サーバー版では意味無し
PlayerMustHaveCraftedItem
: 既にその装備をクラフトしたことがある, あるいは持っている物のみドロップされる. これもサーバー版では効果なし
ドロップ判定時にこれらの制約に引っかかった場合, 同タイプのより低ランクの武器に置き換わる. 例えば初期値で鉄の剣のドロップ判定がなされて, なおかつ黒い森のボスを倒したが沼のボスを倒していない場合は, 代わりに青銅の剣がドロップされる. (黒い森のボスも倒してない場合は火打ち石の斧になる)
(なお, 対応するアイテムは iteminfo.json で定義されている. ここを書き換えるとさらに細かい設定ができるが, あんまり面白いことはできないしもしかするとバグるかもしれない)
Gated Bounty Mode = Unlimited
賞金首クエストの解放に関する設定. 以下の候補から選ぶ.
Unlimited
: 特に制約なし, 初期値.
BossKillUnlocksCurrentBiomeBounties
: Item Drop Limits の選択肢 BossKillUnlocksCurrent... と同様.
BossKillUnlocksNextBiomeBounties
: Item Drop Limits の選択肢 BossKillUnlocksNext... と同様.
Boss Trophy Drop Mode = OnePerPlayerNearBoss
マルチプレイしているときの, ボス撃破時のトロフィーアイテムドロップ数の設定. 以下の候補から選ぶ.
OnePerPlayerNearBoss
: サーバーに参加しているプレイヤーの数だけドロップ
OnePerPlayerNearBoss:
ボスの近くにいたプレイヤーの数だけドロップ. どれくらい近くかは次の Boss Trophy Drop Player Range
で決められる.
(可能な値に "Default" とあるが書き間違え? )
Boss Trophy Drop Player Range = 100
Boss Trophy Drop Mode = OnePerPlayerNearBoss
設定時の, ボスの近くの定義. 初期値では距離100
以内
Adventure Mode Enabled = true
Epic Loot のアドベンチャーモードを有効にするかどうか. アドベンチャーモードとは, 宝探し, ギャンブル, 宝の地図, 賞金首のこと. 初期値は true
(有効). 無効にしたい場合は false
にする. 無効にしてもセーブデータから削除されるわけではない (途中で false
にしても, 再度 true
したらまた再開できるということか?)
Andvaranaut Range = 20
アンドヴァラノウトの探知の有効範囲. 初期値は 20
. 単位はたぶんゲーム内でのメートル.
Set Item Drop Chance = 0.15
伝説級アイテムがセット装備になる確率. 0
から 1
の範囲. 初期値は 0.15
Global Drop Rate Modifier = 1
アイテムドロップの確率の倍率設定. 0
-4
の範囲で選ぶ. 0
なら何もドロップしない. 1
なら何も変わらない, 2
なら本来の確率の2倍
Items To Materials Drop Ratio = 0
エンチャント付き装備とエンチャント装備用素材のドロップ比率. 0
と1
の範囲で選ぶ. 0
なら装備はドロップするが素材はドロップなし. 1
なら逆に素材のドロップのみになる. 初期値は 0
なのでエンチャント用素材がドロップすることはない.
Lock Config = false
このcfgファイルの設定をサーバ内のプレイヤーに対して適用し, クライアント側の設定を無効にするかどうか. サーバ側でのみ有効な設定. クライアント側で書き換えても効果なし. 初期値は false
(=統一しない)
Use Scrolling Craft Description = true
Epic Loot のクラフトパネル内でのアイテムの説明文の表示に関する設定. 説明文が長くて収まりきらないとき, true
ならスクロールで表示できるようにし, false
だと収まるように文字を小さくする. 初期値は true
Crafting Tab Style = HorizontalSquash
クラフティングタブ (鍛冶場とか作業台とかのタブ) のレイアウト. EpicLootによりタブが増えた(過去形)ため見づらくなるのを防止するためにあるオプション. 今はEpicLootの魔法装備の強化や素材クラフトは全て付呪机で操作するようになり, クラフティングタブから項目が消えたので使う意味はあまりない.
Horizontal
: バニラと同じ水平配置. 他のmodとの競合によってはアイコンが重なったり画面外にはみ出たりする可能性がある
HorizontalSquash
: タブのボタンを小さくして, ボタンが6-7個程度に増えても適切に表示できるようにする (なお Vanilla ならボタンは 2個, +Epic Loot で 3つ増える). 初期値はこれ.
Vertical
: 左の縁に水平に表示する. ボタンの操作は左右のままなので少し違和感がある
Angled
: 斜めに傾けて表示する (かなり角度がきついので日本語だと違和感がある).
ShowEquippedAndHotbarItemsInSacrificeTab = false
供物として捧げられるアイテムリストに, 装備中あるいはホットキー登録中のアイテムを表示するかどうか. 初期値は表示しない (false
).
AlwaysShowWelcomeMessage = false
初回時のウェルカムメッセージを表示するかどうか. デバッグ用なのでいじらないでほしいとのこと.
OutputPatchedConfigFiles = false
パッチシステムに関するテスト用のフラグ. デバッグ用なのでいじらないでほしいとのこと.
Use Generated Magic Item Names = true
Epic Loot によるドロップアイテムの名称をランダムで生成するかどうか. 初期値は true
.
Magic Rarity Color = Blue Rare Rarity Color = Yellow Epic Rarity Color = Purple Legendary Rarity Color = Teal
希少度が 「魔法」「レア」「エピック」「伝説」 の各装備のアイコンの色. #FFFFFF のような HTML カラーコードか, Red
, Orange
, Yellow
, Green
, Teal
, Blue
, Indigo
, Purple
, Pink
, Gray
から選ぶ. 初期値は順に, 青, 黄, 紫, ティール
Magic Crafting Material Icon Index = 5 Rare Crafting Material Icon Index = 2 Epic Crafting Material Icon Index = 7 Legendary Crafting Material Icon Index = 4
同様に, クラフト素材のアイコンの色. こちらは HTML カラーコードは使えず, 以下の番号で選ぶしかない?
0=Red, 1=Orange, 2=Yellow, 3=Green, 4=Teal, 5=Blue, 6=Indigo, 7=Purple, 8=Pink, 9=Gray
Set Item Color = #26ffff
一式セット装備 (トロール, 根, 狼装備など, 一式全部装備するとボーナスがあるやつ) のアイコンの色. HTML カラーコードで入力する. 初期値は #26ffff
(シアン)
Logging Enabled = false
Epic Loot (BepInEx) のログ出力を有効にするかどうか. 初期値は false
Log Level = Info
表示するログレベル. Info, Warning, Error の順に重要度が高まる. Warning
を選べば Error
も, Info
を選べば残り2つも表示されるなど, 左側の選択肢を包含する. 初期値は Info
.
補足事項
わりとどうでもいい話もある. より注意が必要そうな話ほど最初の方に書いたので, 注意して読まなくてもいい.
とか. また, 「致命傷時の~」系のエンチャントは全て体力が30%未満のときに発動するらしい. 全てのエンチャントの詳細はゲーム中のコンペンディウムから見ることができ, この日本語化ファイルをインストールすればもちろんそこも日本語表示になる.showCustomTooltips = false
オプションを変更するといい, と書いてあるが, それ以外にも動作が不安定なところがあるので, 今は Better UI Reforged (v2.4.2) のほうが安定しているようだ. こっちは本家 Better UI 作者と別の人物が Better UI を微修正したもので, Epic Loot との競合もデフォルトで修正されている.
Project Auga について
公式サイトはここ
Nexus Mods か Thunderstore の配布ページからダウンロードするのが簡単だろう
Project Auga は HUD やメニューウィンドウのデザインを全体的に変更する mod である. 例えば以下のような変更がある.
- HUD (体力・スタミナバーや状態異常, マップなど) をシンプルで洗練されたデザインに変更する
- 全体的にアイコンが小さめになり, 画面の邪魔にならなくなる
- メニュー画面やインベントリやクラフト時のウィンドウのデザインも一新する
- テキストが程よく強調表示され見やすくなる
- プレイヤー情報がより詳細になり, 見やすくなる
- ロード画面のイラストも差し替えられる
- しかし個人的にはリアル寄りのCGよりバニラのコミカルなイラストのほうが雰囲気に合ってた気もする…
- 加えて, 他のmodderにとってはUIを簡単に拡張するためのプラットフォームとしても機能する. (しかし現時点ではあんまり盛んに作られてない)
実際の画面を見たほうがわかりやすいだろう.
Project Auga も BepInExPack が必要になる. Epic Loot のほうにインストール方法を書いてある. Project Auga もEpic Loot 同様, Vortex の自動インストールは正常に動作しない可能性が高いので, おすすめしない.
インストール方法
- Nexus Mods のダウンロードページ で zip をダウンロードする
- zip を展開して出てきたファイル (おそらく Auga.dll と translations.json の2つ) を
BepInEx\plugins\Auga
以下にコピーする. - ゲームを起動してのメニュー画面を確認する.
Auga も Epic Loot 同様にファイルを1つ上書きするだけで日本語化できる. というかこっちはテキストの変更箇所が少ないので英語のままでもあまり気にならないかもしれない. 追記: Thunderstore にもアップロードした
日本語化の手順
translations.json
で, Valheim インストールフォルダ内の BepInEx\plugins\
にさっき作った Auga
内の同名のファイルを上書きする. このフォルダ構造で配布しているので, Auga の置き場所が適切なら, Mod管理ツールで簡単にインストールと思う.Valheim を起動して, タイトル画面が 「プロジェクト AUGA」 に変わっていたら成功. Mistlands ではタイトルが変更されなくなっている. ワールドにログインして確認してほしい
補足事項
わりとどうでもいい話もある. より注意が必要そうな話ほど最初の方に書いたので, 注意して読まなくてもいい.
いくつか追記
ゲームパッドの不具合について
最近ロジクールのゲームパッドが故障したため Xbox コントローラに買い替えたのだが, どうやらここで紹介するmod (より正確には, BepInEx) をインストールすると, Valheimプレイ時のみXboxコントローラーが正しく認識しなくなるらしい. 自分の場合はオーバーレイとかは呼び出せるが, ゲームの操作を受け付けない. また, BepInEx なしでもPS用のキーアイコンが表示されてしまうため非常に紛らわしい. これは Steamクライアントまたは開発者の使用している.NETに問題があるらしく, 現時点では解決したりしなかったりする (.NETもMicrosoft製のくせになぜ自社製のコントローラーだけバグるのか…). Auga 使用時にゲームパッドの操作がおかしくなると書いたが, それとはまた別にある問題のようだ.
もしかすると, 以下の ghorsington の投稿の方法で解決するかもしれない.
- BepInEx/condig/BepInEx.cfg にある [Logging.Console] の設定を
Enabled = false
にする - 同コメントにリンクのある JoystickTriggerFix.zip をダウンロードし, 中の dll ファイルを BepInEx/plugins にコピーする
Mod管理ツールについて
現在, Valheim に対応している主要なMod管理ツールは3種類ある.
- Vortex
- Mod Organizer 2 (MO2)
- Thunderstore Mod Manager または r2modman
4つ挙がっているが, 最後の ThunderStore Mod Manager と r2modman はほぼ同じなので1つとしてカウントした.
まず, Vortex は NexusMods 公式の, NexusMods 専用ツールである. ただ, 私の使っている範囲ではあまり使い勝手が良くない, 例えばこのツールを使えばmodの有効無効の切り替えが簡単にできるとしているが, 少なくともValheimではファイルの差し替えの際に頻繁に失敗し, インストールフォルダにゴミファイルが多く残るなど. 不安定である. 日本語表示の拡張機能もあるが, 訳が変な上に中途半端に英語が残っているせいでかえってわかりにくくなることが多い (もともと非公式なものなので仕方ないのだが). その点, Mod Organizer 2 はそういう問題がない. UI の日本語表示は行き届いているし, 不安定な動作も少ない. Nexus Mods と関連付ければ, Vortex の代わりにダウンロード時に立ち上がってくれる. 唯一の弱点は, Steam経由で起動してもmodは適用されず, MO2 本体の起動ボタン経由でないとmodが適用されないことである. (steam にショートカットを登録すればできないことはない)
過去 Vortex の使い勝手が悪すぎたので使ってなかったが, 多分Vortexユーザーのほうがずっと多いので, 先日久々に動作確認をした. いちおう前回と違って全く関係ない場所に配置はしなくなったが, どうやらフォルダ構造の自動判別機能か何かのせいでフォルダ構造を改変してインストールしてしまうことがあるようだ. そしてその判定ロジックがMod管理ツールごとに異なるので, Vortex と MO2 で両立するような配布形態にするのがやや難しかった. 特に私の作った日本語化ファイルは, mod をさらに上書きする必要があるという特殊なものなので, インストールに失敗しやすい. Vortex は頻繁に更新している割になかなかこの辺が安定しないので, 現状は手動で確認したほうがよさそうだ.
一方で, Thunderstore という別のMod配布サイトがある. こっちはValheimに限定すればNexusModsより賑わっているかもしれない. また, ユーザー登録しなくてもダウンロードできる. その ThunderStore が提供しているMod管理ツールが Thunderstore Mod Manager で, それとは別に非公式に作られたものが r2Modman である. 基本的な機能はだいたい同じだが, 本家が起動のたびにロゴが出てうざい, 不要なソフトの抱き合わせインストール (大昔はJword抱き合わせのインストーラをよく見かけたが未だに似たようなことをやってるやつがいるのか…) を要求してくる, などの理由で評判が悪く, r2Modman のほうを好むユーザーがそれなりに多いようだ. Thundedrstore はサイトもツールもシンプルで見やすいが, 日本語表示はできない.
ここで紹介した EpicLoot なども NexusMods と Thunderstore のどちらでも配布しているが, 両者それぞれ要求するフォルダの階層構造が少し違うので, 必ずしも互換性があるとは限らない. ただし私のmodは全て NexusMods と Thunderstore で構造まで同一のzipをアップロードしているので, 互換性があるはずだ (少なくとも現時点では).
注: はっきり言って私は Vortex が嫌いだが, 一応フォローしておくと, Epic Loot と Auga に限っては Vortex だけが悪者ではない. 作者が何故か手動でのインストール手順を指定しているからだ. それぞれ BepInEx\plugins
フォルダに EpicLoot
, Auga
というフォルダを作ってその中にファイルを入れろと指示している. 最初からこのフォルダ構造で配布してくれればいいのに, なぜかしていない (名前の衝突の可能性でもおそれているのだろうか?). 実は BepInEx は plugins 以下ならどこでもdllファイルを置けばmodを起動してくれるので, こういう指示を読まずに管理ツールでこれらを自動的にインストールしても動いてしまう可能性がある. しかし私の日本語化ファイルのほうはmodのファイルの位置を正確に把握する必要があるので, こういう場合はインストールに失敗してしまう.
*1:日本語化を試みているような形跡がいくつか見られたが, 現在はアクセスできなくなっているか, あるいは未完成のままやめてしまっているようなので改めて私が翻訳・配布することにした.
*2:具体的なタイトルを上げる: Skyrim 通常版および SE, VR, Mount and Blade II, Blade and Sorcery
*3:Valheim 本体は v0.202.10-0.203.11, Vortex は v1.4.16, BepInEx は v5.4.11.0 あたりになる.
*4:あとから修正するにはどうすればいいかは申し訳ないが私もよくわからない. ただし開発者のTODOリストを見るに, アイテムのリネーム機能がそのうち追加されるかもしれない