母から頼まれて占いました。
ほぼ10年使っていたガステーブルのコンロの調子が悪くなり、
特に左のコンロの点火が上手くいかなくなりました。
そこで、今年度中に買い替えるべきか、もう少し待つべきかという問いです。
いずれにせよ、コンロの寿命が近づいているのは確かなので、近々交換するつもり
でした。
あとは、時期が問題なのです。
以下の様に分占しました。
㋐今年度中に購入する ⇒ 明夷 ䷣・六二 (泰に之く)
㋑このまま使う ⇒ 革 ䷰・九四 (既済に之く)
明夷は韜晦の卦で、進んで事を為すべきではないという意味から、
買い替えは待つべきなのかと真っ先に思いました。
坤☷の下に離☲があるので、火が覆われて表に出て来れない事を表し、
火が上手く点かない事自体を示している様に見えます。
爻辞➡「明夷(やぶ)る、左股を夷る。もって拯(すく)うに馬壮んなれば、
吉なり。」
初めはうっかり見過ごしてしまいましたが、実はこの辞はぴったりと
状況を言い当てていました。
「左股を夷る」というのがまさにそれで、左のコンロが傷んでいる事を
指していました。
既に書いた通り、調子が悪くなっていたのは左のコンロです。
「馬」というのが何を指すのか分かり難いですが、完全に故障したのではなく、
どうにか使えるそうです。
では、このまま今のコンロを使うとどうなるのか。
得卦は「革」。
雑卦伝では「故(ふる)きを去る」で、古いものを棄て去ることです。
慎重さが大事だと説く卦でもあります。
九五が上にあるので、近いうちに買い替えることになります。
爻辞は「悔亡ぶ。孚ありて命を改めれば、吉なり」。
位が不正なので悔が有るが、陽剛なので、懸命に革めればそれが無くなる。
傷んでいるので、このまま使うのは感心しないが、頑張って掃除をするなどして
使えばどうにかなる、ということです。
参考として、之卦・既済六四を見ると、
「繻(ぬ)るるとき衣袽(いじょ)あり。終日戒む」とあり、要警戒の卦爻です。
やはり、なるべく早く買い替える必要があることは確かな様です。
単純に、水に濡れないように注意しろ、とも読めます。
(実際に、鍋を火にかけている時に吹きこぼれたことが何度もあったので、
それで余計に寿命が早まったのかも知れません。といっても、或る程度は
仕方が無いと思うのですが。)
予算の問題もあり、なるべく買い替えは先延ばしにしたいというのが母の考え
だったので、こまめにコンロの掃除をしながら、このまま使う事にしました。
掃除をしたところ、一旦回復しましたが、3月の下旬頃から再び点火が
出来なくなり、結局、四月初旬に交換しました。
お蔭で、不自由無く料理が出来る様になって良かったです。