記憶の中のフィンランド

フィンランド留学時代の記憶を元に。アフィリエイトでガッポガポ作戦。

オウルの幸せな記憶

お世話になります。

うう。しまああです。

 

 

留学していた頃。

私は家賃を払いに、keskusta(中心街)まで歩いて行っていた。

私は現地で口座を作っていなかったので、直接銀行とかでアパート会社の口座に振り込んでいた。アパートの近くのRKioskでも払えると聞いたけど、私はkeskustaまでの道は景色も良く、運動にもなって、私は好きだった。6kmくらいなので、1時間少しで行ける。冬は-20℃とかだと少し寒いけど、建物に入った時に、ずっと建物内にいただけでは感じられない有難さを感じられるから、気持ち的に収支はプラスである。

 

私が行っていたのは、Nordeaという銀行だ。

案内のお兄さんに「家賃を払いたい」と言って、順番待ちの券をもらって、椅子に座る。日本と一緒だ。本当はお兄さんに発券してもらわなくてもいいんだけど、いつもどれを押して発券すればいいか、わからないし忘れてるから、毎回、ネクタイとスーツをバリっと着込んだお兄さんに頼んでいた。

 

家賃のお金は、近くのATMで、現金を下ろして、それを持ち込んでいた。確か、クレジットカードはダメなんだと言われた気がする。1回目に行った時に、銀行の人にATMの場所を教えてもらったような記憶がある。まあ、もっといい方法があったのかもしれないが、私はその方法で満足していた。

 

番号を呼ばれたら、パスポートとお金と支払先の口座を書いた紙を銀行の人に渡す。

フィンランド?(海外?)では何をするにも、ID(日本人はIDを持っていないので、パスポートを出していた)が必要なので、とにかくパスポートを携帯する。

 

そしたら、あとは手続きをしてくれるのを待つだけである。

なんとなく、書類にサインくらいはした気がする。

 

OuluのNordeaには、英語が喋れない銀行員もいたけど、なぜか喋れないくらいの人の方が親切な印象がある。

 

ある時。

留学の前半の話。

 

前と同じように家賃の支払いをしていたら、パスポートを見た女性の職員さんが、「あら」と何かに気がついて、こちらを見た。

 

どうしたのかと思っていたら、その女性はにっこりと笑って、

「今月、誕生日なのね。フィンランドでの時間を楽しんでね。良い月でありますように」

と祝福してくれた。

 

 

私はびっくりして、そして、ほわほわと温かい気持ちになった。

 

日本ではこんなことは言われたことはなかった。ほへー、という感じである。

日本は、マナーの上での挨拶や作法にうるさいが、逆にいうと、案外、気持ちとか中身が伴ってなくても、形さえできていればオーケーなところがある。たまに慇懃無礼なところがあるので、違うんだよなあと思うこともある。が、まあそれは置いておいて。

 

この女性の言葉には、真心がこもっているように聞こえた。

 

まあ、パスポートを見せているから、遠い国から来たんだなと思って、優しい気持ちになったのかもしれないけど。

 

とにかく、嬉しくなった。

私は単純なので、留学して良かったな、とすら思った。

 

 

そのあと1、2週間は幸せに過ごした。

その月も思い出してはニタニタしてたので、まあまあ幸せだった。

 

我ながら、ええ話や。

 

 

 

ところで、

後から、ヘルシンキ大学にいた人と話していた時に、この銀行の話をした。

フィンランドの銀行の人優しいですよね?」

「いや、そんなことないよ」

その人がヘルシンキの銀行に行ったとき、ハイ、ハイ、ハイとかなり事務的に、というかもはや嫌そうな感じで対応されて、フィンランドの銀行のイメージが悪くなったらしい(多分ヘルシンキは人が多いし、忙しいからかもしれない。あるいは、たまたまそういう人だったのかもしれない)。

 

 

フィンランドの銀行も場所によって、全然違うのかもしれない。

 

その話を聞いて、私はOuluで良かったかなと思った。

 

 

それでは〜。uuu!! simaaa!!

  翻译: