お世話になります。
ううしまああです。
図書館で仕事関係の本がないかなと思って探していたら、ふとこの本が目についた。
『図説 中世ヨーロッパの商人』
チラチラっと中を見ると、なんとベルゲンのことが載っているではないか。
ノルウェー王国の都市ベルゲンに置かれていたハンザ商館は、独自の敷地と建物をもち、「ティスケブリッゲン」(ドイツ人の波止場)と呼ばれていた。
今はただ、Bryggen(dock; 波止場)と呼ばれることが多いが、元々、Bryggenは、ハンザ同盟の商館があった場所なので、Tyskebryggenとも呼ばれる。
ティスケtyskeはtyskが格変化したものっぽくて、語源はdutchと同じ「ドイツ人の〜」という意味。dutchが「オランダの〜」という意味になったのは、イギリスがオランダと敵対し始めて、後から使うようになってからのことらしい(なぜオランダが「Dutch(ダッチ)」なのか | オランダゆかりの物事典)。
ちなみに、フィンランド語でドイツは"Saksa"。サクソンorザクセン(ゲルマン系の部族)が由来である。tyskに響きが似たフィンランド語の単語でTanska(デンマーク)があるが、これはスウェーデン語のDanskから来ていると思われる(元々フィンランド語に"d"がないため)。
さて、話を戻して、ベルゲンの記述を読んでいくと、こんな記述がある。
この商館では「ベルゲンの遊戯」と呼ばれる儀式が行われていた。それは若い商人に対する入会儀礼のようなもので、例えば海に突き落とされたり、煙で燻されたり、鞭で打たれたりする荒っぽい物だった。ベルゲンの商館は荒々しい気風で満ちていたことをうかがわせる。
「荒々しい」なんて、あらあら〜。
っじゃねえよ!
海に突き落とされるのならまだしも、通過儀礼で鞭で打たれるって何よ!
初期の遊戯王の罰ゲームのようである。あ、遊戯王はもっと酷いか。
遊戯が与える罰ゲームで蠍で刺されたり、雷に打たれたりするからな。
まあ、トマス・キッド(↓これ)ですら、そんなに簡単に鞭で打たれてはいなかった気がする。
(昔、チラッと読んだだけなんだけど、すごく面白かった記憶がある。また読みたい。)
日本語
英語公式
はい。
ということで、今は平和なベルゲンの街へ戻りましょ〜。
今回は、ぷらっと街歩き。
そんな気軽なつもりだったのだけれど。
私はこの日、運命的な出会いを果たしてしまった。
坂が多くて、狭い道も多い。
素敵な街である。
通りは全部石畳。
素敵な街である。
カラフルな家が多くあり、何だかこっちの心まで色づいてくる気がしてくる。
素敵な街である。
木造の家も多く、何だか歴史を感じる。
素敵な街である。
治安はいいので、わくわくした気持ちで、あちこち歩き回れる。
素敵な街である。
行ったことはないけど、長崎もこんな感じなのだろうか。
素敵な街だといいね。
私はこの当時、花がこんなに咲いていることに驚いていて、そんな"花が咲いている程度の"ことに驚いている自分にも驚いていた。Ouluがいかに北方の町なのかがよくわかる。そして、ベルゲンがいかに素敵な街かがよくわかる。Ouluの次に素敵な街である。
ついでに、マンホール大好きピーポーのためにマンホール(?)の写真もお届けしよう。
こんな素敵なマンホールを持つ、素敵な街ベルゲン。
私はこの街で素敵な出会いをした。
私はこの街で恋をしたのだ。
それはもう運命だった。
うっとりするほど綺麗なひとだった。
見惚れるってこういうことなんだろうな。
失神しそうなほど、艶やかだった。
本当に絵になる姿だった。
フィンランド人の友達が「失神するほどかっこいい男性に出会った!!」と興奮気味に言っていたのを聞いて、「そんなかっこいい人なんているか?」と思っていたが、あれは本当だったに違いない。
ふと見下ろすとそこにいたのだ。
美人さんが。
性別なんてどうだっていい。
そんな気持ちになったのは初めてだった。
ツンとした感じがたまらない。
そして、色や毛の質感が背景と見事にマッチしている。
たまらなくセクシーで、そこにいるだけでこっちの気持ちを熱くしてくれる。
ひゃ〜。別嬪さんや〜。
額縁に入れて飾りたい。
私は今もこの子に恋している。
このひととまた出会えるなら、海に突き落とされてもいい。煙で燻されてもいい。サウナで蒸されてもいい。鞭で打たれたって構わない。
また、あなたにひと目会いたい。
また、焦がれるような恋がしたい。
猫、かわいい。
続く。