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拠点・奈良県大和郡山市 運営者・浅野善一

奈良市 三条通りにふさわしく、業者指導したい

映画館跡地のマンション計画 定例議会で表明

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2011年12月14日
 奈良市の三条通りで初めてとなるマンションが映画館跡地に計画され、地元商店街が目抜き通りにふさわしいマンションを、と求めているている問題が、13日の12月定例市議会で取り上げられた。藤本孝幸議員(民主党)が一般質問で「景観上の影響が心配」と指摘。市は「地元の要望を踏まえ、建物の色彩、意匠などが通りにふさわしくなるよう業者を指導したい」と表明した。
 藤本議員は「三条通りは市民、観光客に親しまれており、奈良公園に向かう商店街歩きが奈良の文化に触れていただく機会になっている」とし、市の同通りに対する認識をただした。
 さらに、同通りで進められている道路拡幅に対し、「通りの見通しは良くなったが、目立つのは不釣り合いな看板。奈良らしい文化がなくなりつつある。観光やにぎわいと一体となっていない」と指摘。また、シネマデプト友楽跡地に京阪電鉄不動産(大阪市)が計画している分譲マンションについて、「一等地に何ができるのか市民は注視している。これからのことを心配している」とし、市の対応をただした。
 湯浅起久・都市整備部長は答弁で、三条通りは奈良のシンボルロードとして、観光や商業の点で重要とし、地区計画の策定や沿道景観の重点地区への指定によって、整備を進めているとした。マンション計画に対しては、地元の要望を踏まえ店舗の設置や拡大を業者に指導しているとした。
 藤本議員は「道路は広がったが、空き地や空き店舗、駐車場、マンションが増えている」と懸念を示し、にぎわいの創出や通りの色彩について関連部局が協力するよう求めた。また、友楽跡のマンション計画について「意匠や形態が遠望景観に影響する。地元の声を市が後押しし、市の強いメッセージ、決意を施主に伝えてもらいたい」と注文した。(浅野善一)
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