昼間の市内は『ひろしまフラワーフェスティバル』で賑わっていて、平和大通りにちょっと覗きに行ってはみたものの、全人類が集結しているんじゃないかと思えるほどに人・人・人・人で溢れかえっていて眩暈がしたので、早々に帰ってきた。
大通りを封鎖して行っていたパレードをちょっとだけ見たが、沖縄チームの太鼓の威勢の良さ、そして何よりパフォーマンスをしている方のはち切れんばかりの笑顔はとても良かった。これから徐々に取り戻すべきものが何なのか、その象徴のように思えて感慨深かった。
日暮れどき、サラサラと霧雨が舞う中、思い立って平和記念公園まで散歩をしてみる。
途中の道、いつも季節折々の花が植えられている一角で足を止めて花を撮る。
Nikon Dfのシャッターフィールはいつだって素晴らしい。M42マウントのオールドレンズに興味を持ち出してから、ミラーレスのFUJIFILM X-E1を持ち出すことも多くなったが、Dfを使うたびに思うのは、“Dfのシャッターフィールの心地よさ” だ。Dfに惚れた要因であり、使い続けても変わらない感動的な感触が常にそこにはある。
Dfは、10年も前のカメラだがその当時でも解像度を欲張らずに少なめに抑えたスペックであった結果として高感度でもノイズが少なくて使いやすい。陽は落ち、周囲はすっかり暗くなった川沿いで、静かにこちらを見つめている猫さんがいても、しっかりとその視線を捉えることができる。
この子はちょっと臆病で、いつも目は合うが撫でさせてはくれない。
平和記念公園には少しだけキャンドルを使った展示がしてあった。昼間の人集りの面影は感じられず人はまばらで、霧雨の中、小さな炎は希いを抱えて静かにゆらゆら揺れていた。