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茨城からルイ・ヴィトン〝撤退〟空白県は? エルメスとシャネルは…
水戸市の京成百貨店に入る「ルイ・ヴィトン水戸京成店」が12月25日に閉店することになり、ネット上で話題になりました。都市部の百貨店では円安によるインバウンド消費が目立つ高級ブランドですが、地方都市ではどこに店舗があるのでしょうか。高級ブランド「空白県」を調べました。(朝日新聞デジタル企画報道部・篠健一郎)
京成百貨店によると、「ルイ・ヴィトン水戸京成店」は2006年から県内唯一の直営店として営業を開始しました。
契約満了日で今年末で閉店することになったといい、百貨店側は「ただただ、残念」としています。
コロナ禍で落ち込んだ訪日外国人客は、円安を追い風に大きく増えており、消費も伸びています。
日本百貨店協会によると、今年1月~7月の免税売上は3978億円で、過去最高だった23年の年間売上(3484億円)を既に上回っています。
それに合わせるように、ルイ・ヴィトンは都市部や空港への出店を続けています。
今年3月には「伊勢丹新宿メンズ店」がオープン。11月にも伊勢丹新宿店に別店舗をオープンする予定で、新宿エリアだけで4店舗目に。羽田、成田、関西と空港への出店も相次いでいます。
ルイ・ヴィトンの公式サイトによると、「ルイ・ヴィトン ストア」は全国に約60あり、4割超を東京都と大阪府が占めます。
一方、「ルイ・ヴィトン ストア」の「空白県」は、茨城県をのぞいて23県ありました。
2023年に福島県郡山市の「うすい百貨店」から契約満了で撤退し、東北で店舗があるのは宮城県のみに。九州では、2019年に大分市の「トキハ本店」から撤退し、現在は福岡、鹿児島、沖縄の3県に店舗があります。
他のブランドの店舗はどこにあるのでしょうか。
各公式サイトによると、エルメスの「空白県」は37県、シャネルのブティックの「空白県」は5県。
「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「シャネル」の3ブランドともに「空白」だったのは、山形、福島、岐阜、島根と徳島の計5県でした。
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