2024年3月に読んだおもしろい小説はこちらです。

存在のすべてを　塩田武士
本屋大賞ノミネートでしたが、第3位になりましたね！
「罪の声」の塩田さん、この作品も面白かったです！
「罪の声」同様、子どもが犯罪に巻き込まれた話です。
最初の、誘拐犯を追いかけるシーンは、映画のような迫力。

その後の展開は、あっと驚きますが、、、
横浜、北海道、滋賀、と舞台は移り変わり、
なんとも切ない物語。
おすすめの1冊です。





喜べ、幸いなる魂よ　佐藤亜紀

佐藤亜紀さん、初めて読みました。
中世ヨーロッパの物語を日本人女性が描くってすごいなと思ってしまいます。
ベルギー、フランドル地方。
「ベギン会」というおもしろい共同体があったのですね。
これは歴史的事実に基づいているようです。
「ベギン会」とは、独身女性が信仰に基づいて共同生活する場所なのですが、
修道院まではいかない。半聖半俗というものだそうです。
独身を選び、働いたり学問をしたり。助け合って生活する。
なかなか魅力的！
これは、ベギン会に入ることにしたヤネケという女性と、
彼女を愛するヤンの物語。
ちょっとぶっとんでる二人、そしてこのころの風俗がよくわかります。
私としてはあまり読まないジャンルなのですが、
たまにはこういう小説もいいなあと思いました！




はるか、ブレーメン　重松清

重松清さんの小説は久しぶりかも！
図書館でみかけて借りました。
ファンタジーともいえる物語。
ブレーメンツアーというのは、
人が死ぬ前に見るといわれる「走馬灯」を
作るためのツアー。
人の走馬灯（記憶）がみえる能力をもった人たちが
そのツアーを請け負っているのです。
ひょんなことからそのツアー会社にかかわることになった
高校生の女の子、はるかが主人公です。
人の記憶を操作する（というか消す）というのは
どうなんだろうと思わなくもないですが。。。

ちょっと悲しくて、でもハートフルな物語でした！





スーツケースの半分は　近藤史恵

友達に借りた小説。
4人の仲良しアラサー女性が、それぞれ海外旅行をするというストーリー。
青のスーツケースが物語の鍵です。
海外女一人旅、私はまだ経験ありませんが、
楽しみ方っていろいろあるんだな～と思いました。
そして、青いスーツケースには、特別な思いが込められていたのでした。
軽く読めて、気分転換にもなる素敵な小説でした♪





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