ピュリナワンとロイヤルカナンのキャットフードを徹底比較!

「猫を飼っている誰もが知っている」、と言ってもいいくらいメジャーなキャットフードのピュリナワンとロイヤルカナン。

どちらも様々なラインナップを取り揃えており、「愛猫にはどっちが合っているのか分からない・・・」と悩んでしまう方もいるでしょう。

そこでこの記事では、ピュリナワンとロイヤルカナンのキャットフードを4項目で比較し、それぞれの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

ピュリナワンとロイヤルカナンの種類の比較

商品名 ドライフード ウェットフード
ピュリナワン 16種類 8種類
ロイヤルカナン 33種類 24種類

まず最初に、ピュリナワンとロイヤルカナンのキャットフードのラインナップを比較してみました!

ピュリナワンはドライフードが16種類、ウェットフードが8種類というラインナップなのに対して、ロイヤルカナンはドライフードが33種類、ウェットフードが24種類と、ピュリナワン以上に多くのラインナップがあります。

そして、どちらも年齢や食の好み、飼育環境やお悩み別に選べるように、原材料の内容と成分バランスを調整したキャットフードを取り揃えています。

ただ、全てのキャットフードを取り上げるとなると、ものすごいボリュームになってしまうので、この記事ではピュリナワンとロイヤルカナンの猫用ドライフードを4種類ずつピックアップし、それぞれのフードの内容を比較していきます。

ピュリナワンとロイヤルカナンの原材料の比較

商品名 種類 主原料 動物性タンパク源 穀物 大豆 香料・合成着色料
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、小麦たんぱく、大麦 使用 無添加
室内飼い猫用 1歳以上 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、小麦たんぱく、大麦 使用 無添加
健康マルチケア 7歳以上 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、大麦、小麦たんぱく 使用 無添加
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン チキン 不使用 使用 無添加
ロイヤルカナン キトン(子猫用) 肉類(鶏、七面鳥、ダック) 鶏、七面鳥、鴨、魚 米、小麦タンパク、コーンフラワー、小麦粉、コーングルテン 不使用 無添加
インドア(室内猫用) 小麦 鶏、七面鳥、鴨、魚 小麦、米、コーン、小麦粉 不使用 無添加
インドア7+(シニア猫用) コーン 鶏、七面鳥、鴨、魚 コーン、小麦、大麦、コーンフラワー、コーングルテン 不使用 無添加
ダイジェスティブケア 超高消化性小麦タンパク 鶏、七面鳥、魚 小麦タンパク、小麦粉、米、コーングルテン、コーンフラワー 不使用 無添加

それでは次に、ピュリナワンとロイヤルカナンの猫用ドライフードの原材料を比較していきましょう。

ピュリナワンとロイヤルカナンの主原料の比較

ピュリナワンはどの猫用ドライフードにも肉・魚が主原料として使われているのに対して、ロイヤルカナンの猫用ドライフードは肉・魚とは限らず、穀物が主原料として使われているものもあります。

ここで取り上げた猫用ドライフードを見比べても、ロイヤルカナンは4種類の猫用ドライフードのうち3種類に、穀物が主原料として使われていることが分かりますね。

このことから、「愛猫には肉・魚が主原料のドライフードを与えたい」と考えている場合には、ロイヤルカナンの猫用ドライフードの選択肢が狭まります。

ピュリナワンとロイヤルカナンのタンパク源の比較

ピュリナワンの猫用ドライフードにはタンパク源として鶏・魚が使われており、ロイヤルカナンの猫用ドライフードには鶏・七面鳥・鴨・魚といったタンパク源が使われています。
(※ラインナップによってタンパク源の種類は違います)

また、ロイヤルカナンの猫用ドライフードはどれも穀物が使われている一方で、ピュリナワンはグレインフリーのレシピを採用した猫用ドライフードもあり、穀物全般にアレルギーのある愛猫にも対応できます。

ただ、ピュリナワンの猫用ドライフードには大豆が使われているのに対して、ロイヤルカナンの猫用ドライフードには大豆が使われていないので、大豆アレルギーの愛猫にはロイヤルカナンを・・・といった選び方もできます。

香料・着色料や不明瞭な原材料の有無

合成着色料・香料が使われているキャットフードは珍しくありませんが、ピュリナワンとロイヤルカナンの猫用ドライフードにはそれらの添加物は使われていません。

また、以前はロイヤルカナンの猫用ドライフードには人工の酸化防止剤が使われていましたが、現在は天然由来の酸化防止剤が使われています。
(※動物性油脂に添加されている酸化防止剤の種類は不明)

それぞれの猫用ドライフードの原材料で気になる点を挙げるとすれば、”たんぱく加水分解物(加水分解タンパク)”の製造工程が補足されていないこととです。

それと、ロイヤルカナンの猫用ドライフードに使われている”動物性油脂”については、添加されている酸化防止剤の種類と、具体的に何の動物の油が使われているのかが分からないことが気になりました。

ピュリナワンとロイヤルカナンの成分の比較

商品名 種類 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
水分
(以下)
エネルギー
(100gあたり)
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン 39% 18% 12% 約390kcal
室内飼い猫用 1歳以上 チキン 34% 12% 12% 約351kcal
健康マルチケア 7歳以上 チキン 37% 11% 12% 約350kcal
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン 35% 14% 12% 約413kcal
ロイヤルカナン キトン(子猫用) 34.0% 16.0% 6.5% 407kcal
インドア(室内猫用) 25.0% 11.0% 6.5% 374kcal
インドア7+(シニア猫用) 27.0% 11.0% 6.5% 377kcal
ダイジェスティブケア 36.0% 13.0% 6.5% 390kcal

原材料の次は、ピュリナワンとロイヤルカナンの猫用ドライフードの主要な成分バランスを比較してみました!

ピュリナワンはどの猫用ドライフードにも肉・魚が主原料として使われていることもあってか、全体的にロイヤルカナンの猫用ドライフードよりも高タンパクな傾向があります。

その一方で、ロイヤルカナンの猫用ドライフードについては、タンパク質含有量がかなり控えめなものがあることが気になりました。

 

そして、それぞれの子猫用ドライフードの成分バランスに注目してみると、成猫用ドライフードと比べて高タンパク・高脂質・高カロリーで、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子猫向けに作られている意図を明確に感じ取れます。

室内猫用ドライフードに目を向けてみると、ピュリナワンは適度にタンパク質を含みつつも脂質とカロリーはやや控えめに、ロイヤルカナンはタンパク質と脂質が控えめでカロリーは標準的な範囲と、成分バランスの傾向に違いがあります。

なお、当サイトでは特にこれといったこだわりがなければ、子猫と成猫には肉・魚が主原料かつ高タンパクなドライフードを、シニア猫には肉・魚が主原料かつ適度にタンパク質が含まれているドライフードをおすすめしています。

ピュリナワンとロイヤルカナンの値段の比較

商品名 種類 価格/内容量 100gあたりの価格
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン 917円/800g(400g×2袋)
2,100円/2kg(500g×4袋)
4,580円/4.4kg(440g×10袋)
約115〜104円
室内飼い猫用 1歳以上 チキン 2,100円/2kg(500g×4袋)
4,698円/4.4kg(400g×11袋)
約107〜105円
健康マルチケア 7歳以上 チキン 2,100円/2kg(500g×4袋) 約105円
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン 2,100円/1.6kg(400g×4袋) 約131円
ロイヤルカナン キトン(子猫用) 1,211円/400g
5,009円/2kg
21,552円/10kg
約303〜216円
インドア(室内猫用) 1,108円/400g
4,556円/2kg
8,096円/4kg
19,572円/10kg
約277〜196円
インドア7+(シニア猫用) 1,108円/400g
3,762円/1.5kg
7,200円/3.5kg
約277〜206円
ダイジェスティブケア 1,280円/400g
5,254円/2kg
9,347円/4kg
約320〜234円

続いて、ピュリナワンとロイヤルカナンの猫用ドライフードの値段を比較してみました。

なお、ピュリナワンの猫用ドライフードの販売価格はAmazonの公式ショップで、ロイヤルカナンの猫用ドライフードの販売価格はメーカー公式通販サイトで2024年8月に確認しました。

あくまで調査時点の価格に基づいた見解になりますが、どの猫用ドライフードにも肉・魚が主原料として使われているピュリナワンの方が値段が高い・・・というわけではなく、ロイヤルカナンの方が値段が高いです。

また、ピュリナワンの猫用ドライフードは小分け包装されているのに対して、ロイヤルカナンの猫用ドライフードは小分け包装はされていません。

こんな場合はピュリナワン(猫用)がおすすめ

愛猫には肉・魚が主原料として使われており、適度にタンパク質が含まれているフード、あるいは高タンパクなフードを与えたいと考えているならピュリナワンをおすすめします。

また、穀物全般にアレルギーのある愛猫の場合は、必然的にピュリナワンのグレインフリーの猫用ドライフードに選択肢が絞られます。

そして、コスパを重視してフードを選びたいと考えている場合もピュリナワンがおすすめで、ピュリナワンの猫用ドライフードは小分け包装されているので使い勝手もいいです。

こんな場合はロイヤルカナン(猫用)がおすすめ

比較項目では取り上げませんでしたが、ロイヤルカナンにはメインクーンやラグドール、アメリカンショートヘアーなど、特定の猫種向けのドライフードがあります。

そして、特定の猫種向けのドライフードは成分バランスだけでなく、粒の大きさや形も工夫されているので、愛猫の猫種に対応したフードを与えたいというこだわりのある場合には、ロイヤルカナンの猫種向けフードを選ぶといいでしょう。

また、あえてタンパク質含有量が控えめなフードを与えたいという意図がある場合には、ロイヤルカナンの猫用ドライフードの方が合わせやすいです。

まとめ

ピュリナワンとロイヤルカナンはどちらも非常にメジャーなキャットフードで、原材料の内容や成分バランスの傾向が違う様々なラインナップを取り揃えています。

ただ、ピュリナワンはどれも肉・魚が主原料として使われているのに対して、ロイヤルカナンは穀物が主原料として使われている猫用ドライフードもそれなりに多いです。

また、ピュリナワンにはグレインフリーのレシピを採用している猫用ドライフードもあります。

そして、それぞれのフードで販売価格と内容量が違うほか、ピュリナワンの猫用ドライフードは小分け包装されているという違いもあるので、コスパ面や使い勝手のよさも考慮して選ぶのがいいでしょう。

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