【7月1日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は、飛行機事故で亡くなったエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手の移籍金問題で、イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のカーディフ・シティ(Cardiff City)に対し、残額をフランス・リーグ1のナント(FC Nantes)に支払うよう命じた。ナントの弁護士が30日、明らかにした。

 ナントの弁護士によると、FIFAの裁定機関は両クラブの間で合意されたサラ選手の移籍金1700万ユーロ(約26億7000万円)のうち、最後の2回分の支払いに相当する1100万ユーロ(約17億3000万円)に関し、カーディフに「支払い義務がある」と判断したという。

 AFPが入手した裁定書では、カーディフは移籍金の利子に加え、手続き費用として2万5000ドル(約361万4000円)も支払う必要があるとされていた。

 アルゼンチン出身のストライカーで当時28歳だったサラ選手は、カーディフへの移籍が決まった2日後の2019年1月21日、新天地に向かうために乗っていた小型機がイギリス海峡(English Channel)で墜落して死亡した。(c)AFP