【9月15日 AFP】ミャンマーでは週末に東南アジアを襲った台風11号(アジア名:ヤギ、Yagi)に伴う洪水により、これまでに74人の死亡が確認された。国営メディアが15日、報じた。

 国営英字紙「ミャンマーの新しい灯」は、13日夕の時点で全国で「74人が死亡、89人が行方不明」になっていると伝えている。

 同紙によると、洪水で家屋6万5000軒以上と5か所のダムが破壊された。捜索救助活動が続いている。

 国軍は13日、33人が死亡し、23万5000人以上が避難していると発表していた。

 低地に位置する首都ネピドー周辺を含む中部では、農地が広範囲にわたって冠水している。

 丘陵地帯で土砂崩れが発生したとの報告もある。ただ、道路や橋が寸断され、電話やインターネット回線も遮断されているため、状況の把握は困難となっている。

 国営メディアは14日、軍政トップが洪水対策のため異例の外国援助を要請したと伝えた。

 ミャンマー、ベトナム、ラオス、タイの各政府発表を集計すると、洪水と土砂災害による死者は計約350人に上る。(c)AFP